社会起業家に学べ!
![]() | 社会起業家に学べ! (アスキー新書 69) (アスキー新書 69) 今 一生 アスキー・メディアワークス 2008-06-10 売り上げランキング : 5916 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
しかし、いつも同じ人しか記事にならないのは単に成功例が少ないからなのかな。
週金が噛み付いたのは、アスキーだから?それとも、この著者が扶桑社新書からも出してるから?
★★
「海洋国家」日本の戦後史
![]() | 「海洋国家」日本の戦後史 (ちくま新書 727) 宮城 大蔵 筑摩書房 2008-06 売り上げランキング : 15236 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
このタイトルはちょっと違うような気がする。書かれているのはバンドン会議以降のインドネシア外交史が中心。九・三〇事件を挟んだスカルノからスハルトへの権力移譲体制の中で、両政権共に、日本がその権威体制を支えた主軸であった以上、日本の戦後史の枠組みに入れるのは適当なのかもしれないが、「海洋国家」という視点は現在の中国が国是として掲げる「海洋国家」を意識したものであろうか。それというのも、日本がインドネシアにコミットせざるおえなくなったのは、俗に言われる賠償経済という側面より、「中国」という存在が大きなウェイトを占めることを再認識させらたからである。その点では戦時賠償ではなく、バンドン会議に日本が呼ばれた意味というものをスタート地点に置くことが適当なのであろう。九・三〇事件から、十年近く前になる反華人暴動まで、「中国」が絡むインドネシアの事件はその真相がうやむやにされているのだが、田中訪問時の「反日暴動」も、またその類型の一つである。スハルトが福田にテコ入れしていたことについてはよく知らなかったのだが、あの時期にスハルトが来日したということ自体が、彼が中国に対してどれだけ恐れを抱いていたかという証左にはなろう。スハルトがその切り札として用意したというイ・豪・日同盟も、スハルトが健在の時代には、形はどうあれ、実質的に機能していたとも思えるが、東南アジアにおける防共ラインとは、その実、防中ラインであったことが窺われる。イギリスが日本の台頭に抵抗する場面も象徴的に描かれているのだが、イギリスの肩代わりできた非共産国である地域大国日本の存在は東南アジアの運命に重要な位置づけをしたとは言えるだろう。スハルト時代が終焉し、ASEANのブロック化が成功し、大インドネシア構想も過去の遺物となったが、中国のプレゼンスは当時より高まっている。もはや政治的な力だけではなく、経済、軍事力で、東南アジアを屈服させる力を持った中国の存在は、それに対抗できる唯一のアジア国家としての日本に期待をせぜるおえないであろう。「アジア」がどこにあるのか、「海洋国家日本」の「近隣諸国」がどこの国になるのかを今一度、考え直さなくてはならない。
★★★
へそ曲がりの大英帝国
![]() | へそ曲がりの大英帝国 (平凡社新書 430) 新井 潤美 平凡社 2008-07-15 売り上げランキング : 25890 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
この帰国子女の著者は前に出た新書もそうだったのだが、簡単に説明している様で、分かりにくい。英語が第一言語なのかもしれないが、感覚的なことを日本語で説明する限界な様なものを感じた。イギリス人のシニズムは日本人のソレよりも、大英帝国のおかげで普遍的なところがあるのだろうが、「サウンド・オブ・ミュージック」という普遍の映画に対して、へそ曲がりな解釈をするイギリス人は変な人たちということを説明している。それもこれも「階級」というものが影響しているのは間違いないのだろうが、階級というものは己と他者を差異化するシステムであるから、「へそ曲がり」というのはその手段であるのではないかという気がする。カースト制度ではないので、階級自体をシニカルに捉えることで、上も下も階級社会を保持する意向を示しているのだろう。それは王室に対しても言えることなのだが、王室も上流社会も権威を笑い飛ばさせることにより、自分たちが「下流社会」の上に立つ理由を追求する必要もなくしている。それこそが、大英帝国の成功の秘訣なのかもしれないが、あくまでも、他者を他者のままに置いておくことは、伝統みたいなものだが、それこそがシニズムの本質なのかもしれない。
★★
「女の勘」はなぜ鋭いのか
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男が書いてたのか。トホホ。
★
幻の大連
![]() | 幻の大連 (新潮新書 255) 松原 一枝 新潮社 2008-03 売り上げランキング : 17738 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
この著者の大連ものとか、通化事件ものは前に読んだ記憶はあったのだが、大正五年生まれか。この年で新書書き下ろしというのはスゴイが、敗戦時29歳。リアルな記憶で外地ものを書ける世代は記憶を失いつつあるし、少年期の記憶で書いている世代は記憶をどうしても戯画化してしまうので、そろそろオラヒスを大々的に実施する必要があるのではなかろうか。現地では完全に教条化された記憶しか残すことを許されない訳だし、この本に出てくる様な「親日的な」中国人は既に死に絶えたであろうから。その意味では.、なんてことがない昔話でも「幻の大連」として新書に残るのは意義があるというものである。川島芳子の話なども出てくるが、当時の「有名人」の位置づけがどんなものなのかが分かる。児玉邸殺人事件の勝美夫人というのも、ゴシップ好きな女子学生にとっては芳子同様、興味が尽きなかった女性だったのだろう。船で話をしたという甘粕のボディガードがアントニオ猪木に似ているというのは、後発的な記憶であるかと思うが、当時の大連連絡船がナンパの場になっていたことには注目。あの息苦しい時代にあって、列島からも大陸からも離れた船内というのは若い男女が大っぴら(でもないか)に接することができる貴重な場所であったのかもしれない。内地への「留学生」たちににとっては合コンみたいなものあった様だ。タイタニック然り、乱パ船の異名も持つ某世界一周平和船然り、船旅というのはそういうエロスの香りが充満した世界なのであろう。完全に空優位が確立してしまった現在では、老舗の鑑真丸も衰退が激しいと聞くが、イマドキ、船で大陸に渡ろうとする人たちはこういう世界を求めているのかもしれない。ちょっとスケジュールなどを調べてみるか。
★★
見えないアメリカ
![]() | 見えないアメリカ (講談社現代新書 1949) 渡辺 将人 講談社 2008-06-17 売り上げランキング : 2895 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
見えないアメリカとは「保守とリベラルのあいだ」というものらしい。この著者は前に民主党(米国)の選挙スタッフとなった経験を著した新書を読んだのだが、その後、テレ東に入ってディレクターになったものの、再び渡米して、コロンビアとジョージワシントンの研究所を渡りあるいたとのこと。前の新書もつい最近の様な気はしたが、この辺はアメリカ流ジョブ・ホッピングか。これはアメリカというのは保守とリベラルの単純な二項対立に色分けされている様にみえるが、その実、アメリカ的価値観とか、愛国心、宗教心においても、共通のものがあったり、相互乗り入れがあったりと一概には言えないということを説明したもの。ブルース・カミングスの様なニューレフトは、保守に対する批判よりも、保守を巻き込んだ論争を好むともある。カミングスの説に依拠したり、訳書を出したりもしているらしいが、シカゴではカミングスの門下だったのだろうか。その意味では著者はリベラル側に立つと言えるのだろうが、外国人留学生が保守陣営に入るということはあまりないことなのかもしれない。優秀なアメリカ人は象牙の塔ではなく、ビジネス界に吸収される訳で、アメリカの大学は「ウィンブルドン現象」状態なのは周知の通り、ともなれば、大学がニューレフトの牙城となるのも、資本主義的な理由で説明がつくことなのだろう。著者は日本式偏差値の枠組みでアメリカの大学を語れないのは、学生の宗教的理由があるからではないかともみているのだが、これはなるほど。宗教的大学というとブリカムヤング大くらししか思いつかないが、名門大学で宗教色を排しているのはコーネル大くらいのもとのこと。あくまでリベラルの側に立った視点での「保守とリベラルのあいだ」ではあるのだが、大統領選の理解の一環として好著ではなかろうか。
★★★
カラヤン 帝王の世紀
![]() | カラヤン 帝王の世紀 孤高の天才指揮者、波乱の100年 (宝島社新書 266) (宝島社新書 266) 中川右介 宝島社 2008-04-09 売り上げランキング : 179218 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
この著者は幻冬舎新書から出した「松田聖子と中森明菜」が結構、面白かったんだけど、今回は宝島社新書の色に合わせたのか、かなりイージーな作り。本業はクラシックなのだそうだが、アイドルの女王をあれだけ熱く語っていた男が、クラシックの帝王をこんなに粗末に扱っていいんかいな。中身はカラヤンと世界情勢を1年ごとにまとめたもので、評伝もので最後によく附録されている年表を文章化したみたいなもの。まあカラヤンのカの字も分からんトーシロには読み易かったのは事実だけど、マニア世界の中でも、対象愛が並外れて強いクラシック音楽愛好家には受け入れられんものではないのかな。まあカラヤンかて、この地球の一個人に過ぎなかった訳だから、激動の時代に、あっけなく生まれて、あっけなく死ぬのは当然だと言えば当然ではあるのだが。しかし、カラヤンが死んでも、まだ年表が続いて何事かと思ったが、今年がカラヤン生誕100周年だったのか。なるほど、そういうことでお手軽に作られた新書だったのね。
★
若者はなぜ正社員になれないのか
![]() | 若者はなぜ正社員になれないのか (ちくま新書 728) 川崎 昌平 筑摩書房 2008-06 売り上げランキング : 64066 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
これはさすがにブーイングでしょ。
★
昭和二十年の「文藝春秋」
![]() | 昭和二十年の「文藝春秋」 (文春新書 647) 文春新書編集部 文藝春秋 2008-07 売り上げランキング : 97530 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
シリーズ化したのか、8月商戦のネタ切れか。
★★









