宗像・厳島信仰の総本社は宗像大社(福岡県宗像市)、厳島神社(広島県廿日市市)
御祭神は両社とも宗像三女神(むなかたさんじょしん)、又は宗像三神(むなかたさんしん)といって、『日本書紀』には「道主貴(みちぬしのむち)」と書かれています。これは貴き道を司る神様という意味です。
宗像神社は厳島神社の元宮ともいう。
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全国的にその名の神社は600社未満ではありますが、
例え宗像神社又は厳島神社と云う名でなくとも、全国に三女神が祭られているのは約6000社もあるそうです。
関東では神奈川県にある江の島の「江島神社」も宗像三女神が祀られていますね。
また、摂末社で弁財天=市杵島姫命が祀られている事もよくあります。
それから田心姫は大国主命と結ばれて、阿遅鉏高日子根命(あじすきたかひこねのみこと)と下照姫(したてるひめ)を生んだとされます。
なので、私の父の出身地の(北関東・海なし県で山間部にある)氏神様らしき神社でも、全く別の神社名で大国主命と田心姫ファミリーに他の神々が加えられて祀られていました。
私の守護神でもあります。
大国主命と田心姫の子である、阿遅鉏高日子根命(あじすきたかひこねのみこと)は国譲りの前に友人の葬儀で故人とそっくりだったので遺族に間違われて怒ってしまったエピソードがあります。
宗像・厳島信仰の広まりは、やはり総本宮のある九州北部や、安芸の宮島、厳島神社がある広島県など西日本に多いと思われます。
また、出光興産創業者の出光佐三(いでみつ さぞう/1885~1981年)氏は、一代で石油元売り業界2位となる礎を築き上げましたが、この宗像大社を篤く崇敬していた事でも知られています。
出光佐三氏は小説・ドラマの『海賊と呼ばれた男』の主人公のモデルにもなりました。
近代においても宗像三女神の霊威を感じる一件です。