天照大御神と素戔嗚尊による誓約(うけい)で誕生された神々が祀られている神社で、
宗像三女神が祀られている神社については、文中にも記されていましたが、
世界遺産にも登録された宗像大社。
沖津宮が鎮座する沖ノ島からは、4世紀後半から10世紀初頭に至る祭祀遺跡が出土して、「海の正倉院」とも呼ばれています。
宗像大社は鎮護国家・皇室守護及び航海の神として朝廷から崇敬され、庶民からも漁業・航海・交通の神として信仰されてきました。
(宗像神社は、宗形神社、胸形神社と書く事もあります。)
市杵島姫は中世以降、民間信仰として広まった弁才天とも習合されました。
また、天照大神が「宇佐嶋に降ろした」とあることから、
九州の大分県にある宇佐の八幡宮(全国八幡神社総本宮)に祀られている比売神様とは宗像三女神のことではないか?とも考えられています。
(個人的に私もそう思う)
それから全国の厳島(いつくしま)神社でも宗像三女神をお祀りしています。
安芸の宮島として有名な広島県の厳島神社は、
平安時代後期に平清盛が篤く崇敬して発展しましたが、
宮島は古くから「神の島」として信仰されて、
古(いにしえ)の時代には、誰も住むことは許されず、
神様を斎(いつ)き祀る島として「厳島」と呼ばれたそうです。
関東地方ですと、神奈川県の江の島神社が有名ですね。
それから古事記では、宗像三女神は素戔嗚尊の子とされています。
そうした関係からか、海なし県の埼玉県でも大宮氷川神社の池に突き出たような感じで境内摂社として宗像神社がございます。
次回、誓約で誕生した男神と祀られる神社を紹介したいと思います。