《御神徳》芸能上達の神様
今時は特に芸能人でなくてもインターネット上に自分で踊ったり歌ったりした動画を投稿をしている人も大勢いらっしゃいますので、今回はバズるためにお願いするのに合いそうな神々を紹介したいと思います。
天宇受売命(あめのうずめのみこと)
まず、踊り・ダンス系なら…
天岩戸神話において天照大御神を誘い出す為に、
一心不乱に踊り神々を魅了した、神楽・技芸の祖神・芸能の神の筆頭とされている女神様です。
こちらも漢字表記は様々あり、天鈿女命と書かれている事もあります。
また一説には岩戸前で踊る時に胸をはだけて踊ったとか、天孫降臨の途中の道で大男(猿田彦命)がいて、その者に話してくるのに使いに出され、胸をはだけて難なく話が付けられたとか、胸をはだける女神様といったところからは…以下自粛。
そんなこんなで猿田彦命と結婚し、縁結びの神でもあります。
東京・府中の大国魂神社では安産の神様になっていて、しゃもじ型の絵馬が沢山掛けられていた記憶があります。
総本社は椿岸神社(三重県鈴鹿市の椿大神社別宮)かな。
都内だと新橋の烏森(からすもり)神社にも祀られていて、
そこでは『幸運の鈴守り・天鈿女命のお守り』があります。
神楽鈴のような形のお守りで神棚や玄関などにお祀りし、出かける時、嫌な事があった時、願いをかけている時などに体の前で左・右・左と3度振り、心身を鈴の音で清め祓うとか。
この神様の子孫は猿女氏といって『神話のおへそ 古語拾遺編』という神社検定テキストで知りましたが、天孫降臨の時に天照大神のご神勅で天皇に仕えるように命じられてたというのに、古語拾遺が成立した807年頃は、他の小野臣・和爾部臣に領地や朝廷での役職を横領されてしまってたとか。
弁才天=市杵島姫命
音楽系・貿易・海外進出希望なら…
琵琶を奏でる姿の弁才天が神社では市杵島姫命と同一視されている女神様なので神仏習合の時代から芸能の神とされていますが、宗像三女神を祀る宗像大社は、元々は九州北部に住んでいた朝鮮半島との交易で財を成した宗像氏という、胸に入れ墨をしていた豪族が代々祀ってきた、古代の海の道を守る道の神として、航路の海域を鎮め、交易に携わる人々の崇敬を集めてきたそうです。
そんな訳で貿易・海外進出を願う方には合うかもしれません。
美保津姫命
こちらの神様は全国的ではないですが、島根県にある美保神社の御祭神です。
古くから音楽の守護神としても崇敬されていたらしく、奉納品に日本最古のオルゴールなど貴重な鳴り物があるんですって。
えびす様(事代主神)の総本宮でもあります。