《御神徳》縁結びの神様
縁結びは男女のご縁に限らず、仕事上でもご近所さんでも迷惑ばかり受けたり過重なストレスを感じるような人との悪縁より、
良い職場や近所の人達とご縁が繋がった方が幸福感を感じられますよね。
造化三神
そんな訳で、まず私がお勧めしたい縁結びの神様は、
日本神話で最初に登場する三柱の造化三神(ぞうかさんしん)
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
高御産巣日神(たかみむすひのかみ)
神御産巣日神(かみむすひのかみ)
天之御中主神は天の中心の主の意味で宇宙の中心を表してます。
そして高御産巣日神と神御産巣日神の
「むすひ(産巣日、産霊)」の
「むす」は「苔むす」と同じく「生成」を意味し、
「ひ」は古語で「霊(ひ)」を表します。
「むすひ」は何もないところから万物を誕生させ育む霊力を表す言葉。
一説には、高御産巣日神は高天原の神々の天津神を導き、
神産巣日神は地上世界、葦原中つ国神々である国津神を導く神。
男女のご縁と言うよりは、創造力が必要な芸術家とか宇宙や神々とのご縁を頂きたいと思われるスピリチュアル系の方々に合うんじゃないかと思います。
あるいは子宝祈願などに。
関東では、東京大神宮などに祀られています。
転居先など土地・家屋の縁結び
良い転居先との縁を結ぶ時は、今いる家の区域の氏神様にお参りに行って、良い物件が見つかるように願い、転居前にお礼のあいさつをして、転居したらその区域の氏神様にご挨拶のお参りするのも良いと思います。
たぶん、それが一番実行しやすいかと。
そしてあんまり数多く祀られている社が無いようですが、
もしお近くの神社に祀られていることがあれば…
国之常立神(くにのとこたちのかみ)は大地=床・国土の神で、
宇比地邇神(うひじにのかみ)と須比智邇神(すひじにのかみ)は男女神で泥の神とのこと。
角杙神(つのぐいのかみ)と活杙神(いくぐいのかみ)は男女の杙(くい)の神。
水路などをつくる時に必要不可欠な杙の神です。
今時の日本国内は上下水道も整備され水に恵まれていますが、
昔は生きるのに必要な水、農耕に必要な水路を引くのも苦労されたという事が分かる神の名です。改めてご先祖様のおかげで今こうして暮らせるのがありがたいと思います。
国之常立神は、東京だと山王日枝神社に祀られています。
他に家宅六神という家屋の守護神もおられますが、それはまた後日、別の記事で紹介したいと思います。
出雲大社
代表的な縁結びの神様といえば、出雲大社(島根県)
御祭神は大国主神で多くの妻を持ち180柱もの神が生まれた。
神無月(10月)には全国の神々が集まり、縁結び会議を開くとか。
それから夫婦の神様で祀られている神社も縁結びの御神徳があると言われています。
伊邪那岐神と伊邪那美神
おのころ島神社や筑波山神社など
須佐之男命(すさのおのみこと)と奇稲田姫(くしなだひめ)
八重垣神社、氷川神社など
瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)と木野花咲耶媛命(このはなさくやひめのみこと)
箱根神社、富士山本宮浅間大社など
猿田彦命(さるたひこのみこと)と天鈿女命(あめのうずめのみこと)
荒立神社、椿大神社など
火遠理命(ほおりのみこと)と豊玉姫命(とよたまひめのみこと)
霧島神宮など
他にも橿原神宮や明治神宮も夫婦神ですし、
今時、多くの寺社で縁結びのお守りがありますね。