0歳~6歳まで(バイリンガリズム前夜)・共働き夫婦の場合
娘が生まれる前から共働きだった私と主人。
娘が生まれた後も、家や車のローンの関係で、私が主婦になることはありませんでした。
生まれてから、主人の会社の中にあるデイケア(保育園)に通っていた娘は、100%英語環境で育ちました。
周りの街には、日本人が多い場所もあり、時折「お話会」「公園で遊びましょう」「日本語保育園」といった日本語環境のサークルも会ったのですが、そこは、共働き夫婦。月~金の昼間は参加することができず、かといって、週末行なうサークルもなく・・・・・
日系の雑誌や新聞をむさぶり読む私・・・
週末の日本語イベントはないか~~
では、働くママたちはどうしているのか?
職場の人たちに聞いてみたところ、
「うちは両立は無理だから、英語だけにした」
という人が多く、
「そうか、そうか、そうだよね。共働きで2ヶ国語教えるなんて無理だよね」
と、人の意見にすぐ従う私(笑)。
やはり、言語取得は、話しかけるのが一番。共働きは、子供に会う時間が少ないから、無理だ・・・・
あきらめよう・・・
と、楽なほうに流された・・・・と思いきや・・・・・・
「日本語を教えないのは、親失格」
「後で後悔する」
「なぜ教えてくれなかったか、と子供が大人になった後言われる」
と、厳しい声を投げかけられたこともありました。
そこで、また迷う私(笑)。
育児なんて、後悔先に立たず。返品不可能。
今、やっていることを信用するしかない。
で、今、私は娘になにをやっているのだろうか?
高い学費(1ヶ月約14万円!)の保育園に入れているではないか。
それだけでいいのか?
悩んで、鬱にまでなりそうなときもありました。
あんな悩んでて、「給料低いから、共働きで、娘も私の言葉しゃべれないんじゃないっ!!!」
と怒りをぶつけたこともありました。
今考えると、ジーンとします。
![ペタしてね](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/decoPeta/pc/decoPeta_07.gif)
言語の習得・秘伝~これに尽きる!~
この3~4年、娘に日本語を習得してもらいたい一心で、毎日色々試行錯誤してきましたが、
言語習得に必要な条件は、これ一つに尽きます。
「ポジティブ」
褒めて、育てる。
褒めて、話す。
褒めて、聞かせる。
褒めて、勉強させる。
「褒め」のパワー
子供はそれぞれ性格によって、どのように「やる気」を出させるかは違うと思います。
子供も大人も、「がんばっていることを褒められる」パワーはすごいものがあると思います。
宿題をしない、日本語を話さない、などに対して叱っても、褒めるほどのパワーはありませんでした。
日本人は一般的に、アメリカ人より「褒めベタ」かと思います。
「すごいね~」
「いいね~」
くらいしか褒める言葉が見つかりません(汗)
しょうがないので、
「すばらしいね~」
「すごいでござる!」
「天才!」
「秀才!」
「がんばりや!」
「いいぞ、いいぞ~、もっとやれ~」
などなど・・・・
などなど・・・・「ちょっと変かな」と思っても、「褒める言葉の種類」を増やして、それも日本語習得の一つとしちゃいましょ!
褒められる言葉はあっという間に覚えちゃいますよ~。
日本語習得、はじめの一歩。
アメリカの現地校は、幼稚園の年長さんから、小学生になります。
となると、長~いアメリカの夏休み。
働くママには、頭痛の種。
子供をどこに預けようか、サマ―キャンプ?
自宅から車で20分程のところに、日系幼稚園が小学生用にもサマ―キャンプをはじめ、遅くまで見てくれることになったので、ここに入れていただきました。
その幼稚園では、「バイリンガル教育」をモット-としているため、英語オンリ―の娘も心良く、受け入れていただけました。
その夏にお習字やら、着物やら、竹馬やら・・・やさしい先生に囲まれて、十分日本の文化を吸収しました。
が!初日は、本人も私もドキドキしたものです。
自分が新しい学校に入学するかのごとく・・・・・
1日行って「もう日本語なんか嫌い!」といわれたらどうしよう・・・・
トイレに行きたい、も日本語で言えないんだろうな・・・・
何をしていいかわからないでうろうろしているかも・・・・
気を揉んで、長い1日のあとお迎えに行ったら、
「結構楽しかったよ」
「明日も行きたい?」「うん」
ほっ・・・・・
やさしい先生たちのおかげで、「日本語との出会い」の第一関門を突破したのです!
この年の子供は、先生に話しかけられたり「特別扱い」されるとうれしいものですが、日本の幼稚園の先生は、日本語がわからない娘を特に注意してみていてくれたらしく、それが嬉しかったようです。
この日が、娘のバイリンガル化、最初の日でした。
このブログをはじめたきっかけ
はじめまして!バイリンガ~ルです。
私は1992年にアメリカに渡り、1995年でアメリカ人男性と結婚し、現在9歳になる娘がいます。
海外に住む日本人にとっては、子供の日本語習得、保持については少なからずとも悩むものです。
私も、娘が話し始めて、6歳になるまで、「こんにちわ」も言えないほど、英語100%の生活。日本に住んだこともなく、お母さん(私)は、フルタイムでお仕事。保育園や学校もアメリカの現地校ですから、当たり前です。
周りの人々に「日本語を教えないのは日本人であることを否定する」、「今教えないときっと大きくなって後悔する」などと聞き、悩むこと多々・・・・
しかし、ある日「コンニチワ!」といっても、もちろん「コンニチワ!」と返事が返ってくることもなく・・・(当たり前ですが)
「アメリカ人として英語だけでよいか」
「日本語を教えたいけど、母親が働いていたら無理だ」
「将来アメリカに住むなら日本語はいらない?」
などなど・・・・悩みぬいた上・・・・
今では、私の娘は9歳。
生まれてからアメリカに住んで9年、日本の小学3年生の漢字はほぼOK。日常会話にも困らなくなりました!教科書も読めます。
何よりも、娘との親子の会話が日本語で出来るとは、3年前までは思いませんでした・・・涙涙。
これから、海外に住むお子様の日本語化を目指すママ・パパのお役に少しでも立てば・・・・とブログを立ち上げることにしました。
よろしくお願いします。