日本語を話さない主人の「バイリンガル教育」の役目
私の主人は、英語のみです。
日本語は聞くのが50%くらい?話すことはほとんどXです。
私の周りには、日本語が話せるアメリカ人のご主人もいます。
羨ましいです・・・・
私たちは、出会って18年、結婚して15年なのに・・・・いままでいろいろ日本語を勉強した(つもり)なのに・・・
驚きです。こんなにできないものなのでしょうか・・・
・・・と言っても、主人を責めることもできません。
日本に住んだことがないですし。
私の英語も、たかがしれていますから(笑)。
うちの主人は、「外国語」には慣れています。仕事上、外国人に囲まれていますし、「英語じゃないとだめ~」という人ではないのが幸運だったと思います。
なので、娘に日本語を教えよう!と思ったときも、
「そうだ!そうだ!」
僕も一緒に勉強しよう!という感じで、サポーティブでした。が・・・・
あっという間に、娘に日本語のレベルを追い抜かれ、しょぼくれるうちの主人。
でも、聞くほうは、どうにか慣れ、娘と「こそこそ話」をしていても、見抜かれます(笑)。
こんな「日本語教育に役に立たない主人」・・・・かと思ったら、大間違い!
「日本語ができる自分」として娘は、アイデンティティーを確立し、「日本語ができないかわいそうなパパを助ける」役目をしたりしています。
私が2階にいて、娘に「ねえぇ、パパにオーブン消して、って言ってくれる?」
というと、ちゃんと、英語で、
「Hey Daddy, mom said "turn off the oven"」
と訳してくれるのです。
娘の訳を聞いていると、ただ文章を訳しているだけではなく、ちゃんと、TPOを考えて訳しています。
ちゃんと理解してるんだなぁ・・・
素晴しい。
これが、日本語が話せるパパだったら、娘がどのくらいまで理解しているか分からないですよね。
主人が話せないことによって、日本語⇔英語と訳す娘をみることができるのです。
時々、思い立ったように、日本語の勉強をする主人。
その時には、補習校の先生よろしく、
「パパ、私が先生になって、教えて上げるよ」
と、二人仲良く椅子に腰掛けている姿は、微笑ましいものです~。
「主人が日本語ができないから、うちでは、日本語教育は無理だ」
と思っている方!
私もそう思っていました。でも、違います。
それで諦めたら、ご主人を無駄に責めることにもなりかねません!
ご主人が分からない言葉を話しても特に問題ない、というサポートが受けられれば、日本語教育は続けられます。
もちろん、家族全員での会話は、英語なり、訳すなり、パパも会話に入れてあげましょうね~(じゃないと、いじけるから)
文章を書かせる
補習校の宿題には「作文」や「絵日記」があります。
これは、娘には、すごく大変です。
言葉を話すことができても、自分で考えた文章を書くというのは、全く違うことなんですよねー。
あまりに文章が書けないので、最初は、ほとんど私が作って、それを書かせるようにしていました。
まあ、それはそれで、「聞き取り」の勉強になるか、と思っていました。
「たまには、自分で書いてみなよ~」
というと、
「え~、私、日本語で文章なんてかけないよ~」
というのです。
そこで、考えたのは、
「まず、英語で考えてごらん」
と、だいたいの内容を英語で言わせ、
「いいねぇ~。いい内容だねぇ~」
と褒める。
そして、
「それを日本語に訳せばいいよ」
これで、すこしずつ、ヘンテコながらも書くようになりました。
補習校の先生もおっしゃっていましたが、作文など、自分でクリエートしたものは、あまり批判しないほうがいいみたいです。
ヘンテコな文章でも、
全然、意味がわからい文章でも、
「いいねぇ~すごいね~すばらしいね~」
と褒めまくる。
褒められるのに弱い子ども。
そして、
「素晴らしいから、取っておこっ!」
と、フォルダーに入れる。
このパターンを続けていたら、いつしか、自分で書くようになりました。
(それでも、1年くらいかかったのですが)
あるとき、「自分で書こっ!」
というようになりました。
そうすると、黙って書かせておいて、
「終わったよ」
と言われたら、
「え~読んで、読んで!」
といい、声を出して読ませます。
ここで、「え?その言い方違うな・・・」
と思っても、しばらくは黙っていました。
ただ、ただ、褒めるのみ・・・・
しばらくしたら、ちょっとづつ、「ここはこういう言い方のほうがいいよ」
と指導していきます。
(少しづつです・・・でないと、頭ごなしに、あれもだめ、これもだめ、だと諦めてしまうので、1つの作文に1つ位の割合で)
未だに「ちょっと違うだろ」
という文章を書きますが、少しづつ直していくことによって、いつかは、立派な文章がかけることを、私の密かな目標としています!
「補習校に行きたくてたまらない」?!
毎週土曜日の日本語補習校。
「も~行きたくて、行きたくて、たまらないっ!毎週土曜日が楽しみっ!」
と言っているのは・・・・
うちの娘ではありません。(;^_^A
うちの主人です
主人はもともと社交性がある人で、人と話すのが大好き。
週末も、家でのんびりしたい私と違って、誰かと会ったり、お出かけしたりするのが大好きです。
他の補習校の保護者は、パパかママがお迎え・お見送りに行きますが、うちは夫婦。
日本人がごっそり来る補習校に、やはりアメリカ人のパパは目立つので、
「夫婦揃ってお迎えで羨ましいわぁ~」
といわれることもあります。(恥ずかしい)
それを、ポジティブに捉えるのも、これまたアメリカ人。
Oh, Thank you. I love Hoshuko!
ほんと・・・に、行間読め~
しかし・・・・なぜそんなにアメリカ人の主人は、補習校が好きなのでしょう。
別に、自分が勉強に言っているわけでもないんですけど。
1) 補習校を通じて知り合ったパパ・ママ友達と雑談できる
2) その後、お昼に一緒にいったりして・・・
3) 補習校パパ・ママとなにやら、イベントをする
4) ホームパーティーに誘われたりするこもあり
などなど・・・・・補習校が主人の社交の場になっているからなのです。
補習校の外でも、仕事帰りに、音楽好きの補習校パパと落ちあって、スタジオを借りて演奏したり・・・
飲みにいったり・・・
電話でペラペラ話したり・・・・
楽しんでおります、補習校ライフを(主人が)。
もし、うちの娘が、どうしても補習校を辞めたいといったら、一番悲しむのは、うちの主人でしょうね。
そんなにウキウキして補習校の送り迎えをされていると、うちの娘も、イヤイヤ行くこともできず、毎週ちゃんと通っております。
これも、「補習校に通わせる」ポジティブ・エナジーとして、活用させていただいています
周りと違う言葉を話すとき
私が娘に日本語教育をさせるにあたって、
「どこででも、日本語を話す」ということをモットーにしています。
これは、「日本語(2か国語)を話すことに誇りを持つ」という意思表示になると思うからです。
人前で話せない言葉=カッコ悪い、恥ずかしい、など、
ネガティブなイメージを娘に持たれないように、気をつけています。
しかし・・・・
以前は、人前(周りがアメリカ人)の時は、英語で話していました。
私と娘が日本語で話すと、周りが、居心地悪く、「シーン」となることがあったのです。
また、「何話しているかわからな~い」と他の子供に言われることもあります。
義理家族の間でさえ、そうです。
「3ヶ国語話せる」義理母にでも、日本語は、聞き慣れない言葉ですので、私と娘が日本語を話すと、みんな聞き耳をたて、周りがシーンとなります。
で、義理母は、その後一言、
「全然分からないわ。私も日本語勉強しないとね(←本当にこんな顔をします)」
これはイヤミです。
(そうだよ、本当なら、ちゃんと勉強しろよ・・・ロゼッタ・ストーンのソフトまで買ったくせに)
最初は、「居心地悪いんだな」と周りを配慮し、日本語でなく英語で娘に話していたのですが、これは良くないと感じました。
ある時に、
「人前では英語で話して」
と娘が言ってきたとき、最初は、同感・・・と思ったのですが、あとで、「これは日本語に対するネガティブ感につながる」と思いました。
そして、その後は、
「え~、日本語で話そうよ。ママとだけしか分からない言葉なんて、スパイみたいでかっこいいじゃん。暗号だよ」
と、ここで、009如く、ポーズを決める。
「スパイか・・・・(ここで数十秒)・・・・・・そうだね」
スパイとかシークレットエージェントの真似をして時々遊んでいる娘は、なんとなく、納得。
それからというもの、人前でも日本語を話すことになりました。
働いている私としては、娘と会う時間が絶対量ちがいますから、お出かけ先も、日本語の習得の時間にしたい。
娘に「人前でも日本語OK」と思わせることができたのは、すごくラッキーでした!
何につけても、「ポジティブに」というのが最終的なToolとなることは間違いありません。
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ピンクレディー
いきなりですが、
うちの娘は、「ピンクレディー」が好きなんです。
たまたまYouTubeで見せたら、ツボにはまっちゃったらしいのですが。
昨日も、シャワーに入りながら、鼻歌が「UFO」でした。
踊りも教えてます(笑)。
30年くらい前なのに、体が覚えているもんですね・・・
「UFOの歌詞がわかんな~い」
というので、YouTubeで見せました。(私も歌詞が怪しいところあり)
日本の歌番組は、歌詞がでるので、いいですよね~(夜のヒットスタジオ。懐かしいねぇ・・・)
うちの娘が、
「私が一番好きなところは『地球の男に、飽きたところよ、ア~』ってところ」
あはは・・・・・早熟ですな。
家では日本語を話しているのに、意外とボキャブラリーが少ないことを発見。
「UFO」の最初の部分の「手をあわせて見つめるだけで~」
というところの、
「手をあわせて」
と
「見つめる」
という言葉を知りませんでした・・・・・ 意外だな。
まあ、日常生活で「手をあわせて」とか「見つめて~』とか言わないものね(笑)
みなさんも、懐かしの番組を使って、日本語教育してくださ~い。
(ちょっと変わった日本人になるけど、ウケは良い 笑)