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Hiroshiのブログ

今後不定期投稿となります

再録3:私に大きな影響を与えた1冊

blogを書き始める前に読んだ本で記録に残していないが、これも影響を与えた1冊。これも感想のみ。

 

『Zen Mind and Beginner's Mind』

禅について読んだ数少ない本の1つであるが意外なことに最も理解し易かった。しかも英語であるというのが逆説的。しかしこれは案外理にかなっているかもしれない。何故ならば、この本は、バックグラウンドが全くないアメリカ人に、如何に「禅」をいうものの真髄を理解して貰うかに腐心した本で、60年代にカルフォルニアに禅寺を建てた故・鈴木老師の手によるもの。 また各章が数ページで読み切りなのがよい。 道元の「正法眼蔵」は私にとって古典過ぎて理解するのは大変であるが、その点では外国人とそう違わない。

この本の中でヨセミテの滝を流れ落ちる1滴の水滴を、人生に例えた1章があるが、これは私の生死観にも少なからず影響を与えた。

<数値目標>

https://www.duolingo.com/learn
エメラルドリーグ+20XP,56149XP,学了十四分钟汉语。

 

https://www.youtube.com/watch?v=hZKKmVZcyd4&t=22326s

Eko 7h32min~end, 听写二十八小时。

 

https://www.youtube.com/watch?v=RBvTiSELGqs&list=PLrWxcegPNiyj-M05glrorpUrXekNDKejm&index=6

HSK2~3 #4~6 背了三十九分钟单词。

 

https://www.youtube.com/watch?v=2ckeFvWp3WA&t=6003s
Useful Chinese with Chris,0~50min, 五十分钟。

 

https://www.youtube.com/watch?v=93VZUEQE5xk

【完全版1~1200】HSK5,51min~1h4min,背了三十二分钟单词,再三刻苦!

 

https://www.youtube.com/watch?v=ffpe2bc2vOA&list=PLX5jhIuWaM7gkN2-iTCRDLqf-XqXbhCcf&index=108

【青島日美】中級103~108,再三学习二十六分钟的汉语。

 

https://www.youtube.com/watch?v=7qXMJoI9aCk

とある中国人のむいむい,看了十三分钟频道。

 

https://www.youtube.com/watch?v=eP27qQVRYw4
https://www.youtube.com/watch?v=jx58veuh95U

やさしい中国語, 学习二十分钟文法。一共三个小时四十二分钟。

 

运动;一堂Salsa课。

 

 

 

 

『なぜ中間層は没落したのか』5

白人の都市からの脱出は、非白人系の住民がコミュニティーの5〜20%を超えたとことで始まるらしい。p45 

 

これは経験がある。Palo Altoでもアパートの住民(主にアジア系)は増え始めると家主は突然、家賃を上げる。そして大抵の住民が退去した後には白人だけが入居してくる。80年代のカルフォルニアで、人種差別が厳しく断罪される土地でも、こうした形での見えない人種差別が行われていた。

 

州立大学への予算は1980年からこの本が出された2016年までの間に実質40%低下したらしい。p57 米国では国立大学はないので州立か私立、後目立たないがコミュニティーカレッジというのがある。これは日本の専門学校レベル? 私も特別講義を受けたことがある。外国人は授業料が何倍も高かった。

 

ここでも学生ローンの負担で多額の借金を抱える若者の話が語られる、サンダース上院議員がその免除を掲げて民主党候補として戦ったと聞いている。

 

ここでもGreat Gatsby Curveが語られる。不平等と所得移動には反比例の関係があるという有名なデーターだ。

https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4697/trackback

 

このデーターもここに再録しておこう!

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/80/The_Great_Gatsby_Curve.png

 

 

 

ユダヤ人は東欧での組織的虐殺に直面し19世紀に移民として米国に来たとか。p74 中世から続くユダヤ人の迫害の歴史は良く聞くが東欧でのそれは聞いたことがない。

追記あり。

下書きのつもりで、書いたものを知らないでUPしていました。

 

 

<数値目標>

https://www.duolingo.com/learn
エメラルドリーグ+20XP,56129XP,学了十七分钟汉语。

 

https://www.youtube.com/watch?v=GAlv_aVMdIU&list=PLrWxcegPNiyj-M05glrorpUrXekNDKejm&index=4

HSK1~2 #2~4 背了三十四分钟单词。

https://www.youtube.com/watch?v=93VZUEQE5xk

【完全版1~1200】HSK5,16min~51min,背了一个小时单词,再三刻苦!

 

https://www.youtube.com/watch?v=GsK3KzgSgy8

須磨みのり,間違いやすい中国語八分钟。

 

https://www.youtube.com/watch?v=7sTX1fe1KaU&list=PLX5jhIuWaM7gkN2-iTCRDLqf-XqXbhCcf&index=102

【青島日美】中級98~102,再三学习三十八分钟的汉语。

 

https://www.youtube.com/watch?v=TXlv5xm42QY&list=PL2qMvlnKBIIzHtpQFWm6VsHP1h-TC5EU9&index=47

【ワンポイント中国語講座】#48~47 背了五十分钟句子。一共三个小时二十七分钟。

 

运动:爬山散步 2km,3193步,6楼。

 

 

 

 

月曜日は祭日(海の日)ということで祭日バージョン。早々に勉強は切り上げて外出した。目的地は近所の光正寺古墳と、七夕池古墳。いずれも何回か行ったことがある古墳だが。今回は今読んでいる本に「埋葬儀礼」の場、舞台装置としての古墳の進化が語られていたから。

 

原初の区画墓(四角の周囲に溝を掘りその土を中央に積み上げた集団墓地)から、古墳型(せつ頭型<漢字が出てこない)の構造変化(=墳丘の頂上部には広い平坦面が形成され、中央に権力者を埋葬する墓を築く)が書かれていたので、実際にその視点でもう一度現地を訪れる必要を感じた。それぞれの古墳は国指定史跡だが頂上まで登ることが可能で 、今回は祭礼が行われたとかいう、頂上の構造に注目した。

 

大きい前方後円墳の光正寺古墳山頂は10人くらいで一杯になる広さ、もしここに祭壇があれば数人しか立てないだろう。

 

下の前方部はその2倍の広さ。

 

一方の円墳の七夕池古墳は5〜6名が限度、祭壇があれば2〜3人程度かな? 下のサイトに描かれているような広さはない。

https://www.isan-no-sekai.jp/feature/35_02

 

参考までに国土地理院のサイトのツールを用いて2つの古墳の3D構造を示す。なお縦は横の4倍に拡大した。向かって左側が前方後円墳の光正寺古墳で右端に肩のように前方部がある。右側が円墳の七夕池古墳。最後の写真は光正寺古墳山頂から七夕池古墳を見る。

 

 

図2

 

ちなみに円墳の埋葬者は40代の女性。

 

帰宅後、予報通りの大雨、早めの行って正解でした。

 

 

 

 

『世界ふれあい街歩き』

火曜日朝のBS番組。フランス、マントンでは3年ぶりのレモン祭りが行われたとか。(撮影時期2022年5月)

https://www.nhk.jp/p/sekaimachi/ts/NJVPP9ZYK6/episode/te/85QVR9MV82/

 

本当にコロナは私も含め、多くの人々の人生を狂わせた。でもマントンでは既に完全にアフターコロナ、誰もマスクはしていない。日本人も含めアジア人は特別。その代わり、フランスの超過死亡率はプラス10%で、それだけの犠牲を払ってきた。

https://ameblo.jp/bigsur52/entry-12752247163.html

 

岩山の斜面に作られた建物。移動は大変そうだが、気候も良いし老人もリタイヤ人生を楽しんでいる。もともとは要塞で海賊に備えた旧市街だとか。

 

熱帯植物園もある。もともとは個人のミス・キャンベル所有でのち、国立となる。

https://www.nhk.jp/p/sekaimachi/ts/NJVPP9ZYK6/blog/bl/pZB30lkaOL/bp/pVJYKbkoXr/

 

蚊を追い払うという花かざりを伝統として女性は飾る。ここら辺はもともと亜熱帯、マラリアは風土病でもあった。

 

かつて同じく南フランスの大都市マルセイユの街は何度もこの疫病に襲われたと聞いたことがある。そこを開墾したのが中世の修道僧。それはイタリアでも同様。『イタリア魅惑のビーチ』という本によれば、「(カラブリアでは)太古からローマ人が森林を伐採した結果、沿岸部の湿地帯がマラリアの巣となり、長年に渡り半ば放棄された」とある。森林が湿地になるのを防ぎ、結果としてマラリアから人々を守ったというのは意外だったのでよく覚えていた。

https://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4205/trackback

 

 

 

 

<無能者め!>

昨日の続きだが、まだ「怒り」が収まらない(笑)誰でもが使え、広く社会に普及するアプリを目標に作れば、NFCなしでも、マイナンバーカードなしでも使えるアプリが作れるはず。実際中国では格安スマホでもコロナ用の様々なアプリが使えると聞く。だからマイナンバーカード所有の有無に関わらず、誰でもが固有の番号を持っているのだから、それに暗証番号と生年月日で特定可能。クラウドの方でそれなりの体制を取ればいいだけのこと。

 

何故、こんな初歩的な発想が出てこないのだろう? 本当に社会に普及させようと思っているのか? 多分そうした考えは当初からないのだろう。COCOAがそうであったように、ワクチン接種証明もそのうち、役に立たずアプリとして消えていくに違いない。

 

 

 

 

蝉の抜け殻発見、今年初めて。自宅の木から毎年たくさんの蝉が飛び立っていく。

 

 

 

 

 

『なぜ中間層は没落したのか』4

この本を紹介するのは、これは最後。貸し出し期限が来たのが理由だが、再度借り出して読もうとは思わない。理由は苦手なタイプの本のだから。

 

これまで100ページ、三分の一ほど読んできたが図表は3つだけ。しかもこれまでよく知られた格差を示すデーターのみ。主に本文の内容は歴史的経過や政策内容、それに関わった人物についてで、読んでいて退屈。内容豊富な本だとは思うが、著名な演者が教壇から一方的に講演する、そんなタイプの本。

 

私はToddやPiketyのように厖大な資料から事実を探るタイプの、読者が《著者の解析の追体験ができる》ような本が好み。読みこなすのは大変だが、それゆえにこそ、影響を与えた本として記憶に残る。これは個人の好みの問題で、よし悪いしではない。

 

それはともかく、著者も今のギグワーカーの将来を予想する。いまスマホで仕事をするUberの若者はそのうち自動運転に代わる。p40 毎週行く天神のダンスクラス付近でも沢山のUberの若者が自転車で天神の街を信号無視で走り回る。あまりの危険運転に怒り出したくなるが、その現実を思うと何も言えなくなる。

 

南部にある日系の自動車工場、ホンダやトヨタは組合を持たないと書いてあるが、本当か?p44 いずれにせよ、現在の自動車製造労働者の退職者の40%は退職後の資金計画がほとんど無いらしい。これは米国人の1/3がそうだと聞いたことがあるが、この手の労働者ではまだマシかと思っていたので驚きだ。

 

 

<データーベースとして>

黒人の人口は15%だが、囚人人口の40%。三人に一人は生涯刑務所生活を経験する計算になるとか! p49  これは留学していたスタンフォード大学に深夜清掃に来ていた(私にスラングとか教えてくれた)若い黒人男性の身内が暴力沙汰で射殺され、そのお悔やみに少しお金を出した経験があるが、そんな身近に殺人事件の被害者が出たことに当時心底驚いた。

 

<数値目標>爬山

https://www.duolingo.com/learn
エメラルドリーグ+20XP,56109XP,学了六分钟汉语。

 

https://www.youtube.com/watch?v=Kgha36EPdf0&list=PLrWxcegPNiyj-M05glrorpUrXekNDKejm&index=2

HSK4~1 #13~2 背了三十九分钟单词。

 

https://www.youtube.com/watch?v=hZKKmVZcyd4&t=22326s

Eko 7h2min~7h32min, 听写半小时。

https://www.youtube.com/watch?v=93VZUEQE5xk

【完全版1~1200】HSK5,0~16min,背了半小时单词,再三刻苦!

今天的学习是节日版,一共一个小时四十五分钟。

 

今日は祝日ということで…

リタイヤ人には関係ないはずだが、そこはそこ。世間のしきたりを受け入れます(笑)

 

 

 

 

<使えない割引券>

先日EDIONで除湿機を購入した際にクジを4枚入手し、全部でそれなりの金額(割引券)となった。但し、使用期限があるので日曜に出向いて以前から手に入れようと考えていたスマホ用のモバイル充電器を購入することにした。ところが、この割引券は2000円以上の商品の購入で、しかも1回に一枚(200円分)しか使えない。確かに小さい文字で使用条件が書かれているが、普通はなかなか気づかない。結局、割引券に誘われた形で購入することになった。ま、ビジネスだから仕方ないが、なんだか騙された気分。次の購入は無いな(断言)

 

充電器(税込2280円)

 

 

 

 

<スマホ学習会8>

(1)公民館のWifiに接続してもらう。前回出席者の方は自動で接続しているのを確認してもらう。

(2)これからの災害シーズンに備え、スマホの充電器について解説。モバイル充電器の代用として、パソコンや車から充電していることを紹介。

(3)カレンダー機能の利便性。カレンダーがスマホとパソコンで共有されているのでどれがダメになっても記録が失われないことを紹介。実際に1台のスマホで新たな予定を入れると別のスマホとパソコンでその予定が表示されることを実演。

(4)PayPayで突然パスワード要求されたことを紹介。パスワードとスマホを一緒に携帯することの問題点と、時にそうした想定外の事柄も起こることを紹介。(お財布携帯だけで現金を持っていないと買い物できない)

 

PayPayトラブル?

 

(5)マイナンバーカードのチップをスマホで読み取り、情報を入手する方法。例としてワクチン接種証明書。

 

課題が出たのは(5)。ソフトバンクのカンタンスマホではデジタル庁のこのアプリが探しても出てこない。ドコモのカンタンスマホでは問題なく出てきてアプリをインストールしてもらい、カードを短距離無線通信(NFC)で接種証明をダウンロードする手順を紹介した。何故だろう?

 

調べてみると条件あり。AndroidOS8.0以上でNFC対応が条件。スマホは購入から半年なのでOSの問題ではなく、カンタンスマホにはNFCがないものもありそう。

 

Androidスマホで証明書がダウンロード出来ない理由。

 

それにしても人によっては<使えないアプリ>を開発するデジタル庁の感覚が判らない。きっとどこかに利権がらみで丸投げして、役人自ら使い勝手を調べたことすらないのだろう。

 

デジタル庁の役人は本当に無能!

 

デジタルの名前を返上してもらいたい。

 

 

 

 

『何故中間層は没落したのか』3

資本主義部門での資本とは3つ。

(1)物的資本=建物、機械。(2)人的資本=教育。(3)社会資本。p15

特に個人的には3番の社会資本が重要でしばしば見逃されているように感じる。日本は気が付きにくいが社会資本の豊かな国。

 

税制次第で現在の格差が如何様にでも変わることはデーターベースとアプリで明らかになっている*。

 

*『つくられた格差』という本に、税制制度に関するツールをウェブ上に提供して誰でも自由に税制を検討してどのように格差が広がるか、狭まるかを視覚的に提供するツールがあったが、日本の経済学研究者にそのような能力を持つ人は知らない。
https://taxjusticenow.org/#/

 

その1つに成功報酬免除のためヘッジファンドの経営者は巨万の富を稼ぐ、例え成績が低迷しても。彼らの平均報酬は10億ドル(200億円) 何故なら彼らの報酬は労働所得ではなく資本利益=キャピタルゲインだから。p31

 

キャピタルゲイン課税は以前からここでも問題にしていたこと。素人でも分かるようなことが何故、世間の話題にならない? 

https://ameblo.jp/bigsur52/entry-12682580483.html

 

<データーベースとして>

あのヘリテージ財団はメロン家の支援で出来たシンクタンク。メロン家とは銀行業や石油業で巨万の富を相続した。p22

 

元都知事石原がヘリテージ財団の会合で尖閣を話題にして日中の外交問題にした。事実上日本の領土であったものを紛争にしたのはアメリカの保守派が日中の分断を図る目的にまんまと乗ったということ。あの大馬鹿者が! 米国にとって日中が敵対関係にあることが最高の状態。

 

 

再録2

『21世紀の資本』は大著で記録が多すぎるので感想だけ再録する。途中の感想なのでその後、変化したこともあるが当時のままで再録。なお新しいものから古いものへと逆順番で再録する。


****


ほぼ1ヶ月に渡りこの本を読み続け、そろそろ終盤に差し掛かっている。そして今、頭の中では、著者ピケティがこれから何を世の中に提言しようとしているかも明瞭となっている。

 

彼の仕事の素晴らしさはアイデアや論理にあるのではなく、

『歴史的事実はこうであった』

ということを示したことだ。しかしこれは「言うは易く、行うは難し」。 西暦1700年から現在までの膨大な財務記録や徴税記録を集め、それを解析したところに最大の賞賛が払われるべきである。これは並大抵のことではない。しかもピケティはその生データーをWeb上にOpenにして、誰でもそのデーターを元に、別の解釈あるいは結論を出しても構わないというポーズを取っている。それだけ解析に自信があるのだろう。

もし、批判があるのなら、彼の集めたデーターの「欠陥」を指摘するか、そのデーターを元に別の「結論」を示すことだろう。 この1年ばかりの間に日本で出された様々な雑誌にピケティ批判を目にしたが、いずれもそうした類のものではない。 多くは私がここで傲慢にも言い放ったように、彼の本をちゃんと読んでいないか、あるいはきちんと理解せずに、彼の提言に対する<反対>から口に出したような類のものである。 それは結構有名な経済アナリストですらそうであった。  傲慢噛ませました~(笑)

自然科学では「反証可能性」ということが重要視される。同じアプローチと論理を使い、他の研究者が、そこで出された結論を覆すことができるということが重要なのだ。  …だから、誰も追試できないSTAP細胞はダメなのだ。

いずれにせよ、この本は久しぶりの「お薦めの1冊」として間違いない。

 

********

 

著者の面白い経験が語られていた。それは、普段私が感じること「経済学はハードサイエンスになっていない」ということと通じるもの。

曰く、
『この(2つの)論文を初めて目にした1990年代に私は若い学生だったが、論争に鄂然とした。真剣な経済学者の間で、こんな大きな意見の相違があってよいものだろうか?』p444

私もよく重要な経済的問題について全く正反対な意見が堂々と語られていることに常日頃、不満というか驚きを感じていた。
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そして今回も「経済の専門家」という人たちが必ずしもきちんとピケティの本を読まずに、あるいは理解せずにコメントしているらしいことに気がついた。ま、それはそうかもしれない、世の評論家はコメントが間違っていてもほとんど場合、間違っていたことを反省しない、それどころか口を噤んでいる。またマスコミもその点についてちゃんとした検証をしていない。
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ただしこのblogのおかげで、少なくとも誰が信用できないかは、判断する材料を揃えている。
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話を元に戻すと、著者はヨーロッパと米国の違いについて、

『文化的違いとはそもそも何の関係もないことを、再度強調しておかなければならない』と述べ、その違いが『主に人口構成と人口成長の違いで説明がつくようだ』p445

としている、まさに<人口の波>ということだろう。
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以前からこの人口の波が、イスラーム世界の原理主義も、
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西欧の近代化も、魔女狩りも、
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日本の高度成長も、土地神話の崩壊も、
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勿論、現代中国の高度成長もこれでかなり説明出来ると考えている。 
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以前、このことに経済学者や評論家が気がついていないと傲慢にも

 

* *******

 

『非常な大著。まだ半分を漸く過ぎたところだが。ここで読後感を先走って述べてもいいような気がする。

先に彼が述べたように、彼が研究してきた所得や富の動学研究は多くの場合30~40年、またはそれ以上のスケールでないと認識できない。実際彼は1700年から2010年にかけて長期にわたり、大規模に研究を行っている。一方で、バブル崩壊などの短期的トレンドはその時代を生きた個人にとってみれば大きな現実であり、今日の経済学での主要テーマとなっている。 このことが多くの経済評論家やジャーナリストのこの著書に対する評価と無関係ではないような気がする。

もちろん、だんだんと本を読むにつれ、彼が明確な政策的提言(資産に対する累進性のある課税が必要だとする)を行おうとしていることは判る。しかし、それと彼の研究から出てきた結果は区別して扱う必要がある。 彼の政策的提言に反対する人々はそれ故に彼の研究そのものを否定することは間違っている』

 

* ******

先ほど「難しい内容ではない」としたが、これは普通の人でも読めるようにと、わざとそうしてあるみたいだ。と云うのも、ピケティのCVを覗いてみるとどうやら数学で修士の学位を取っている。
http://piketty.pse.ens.fr/en/cv-en

ちなみにこのサイトを覗けば、生データーが揃っていて、経済学の専門家ならば、彼と同じ立場で再検討あるいは彼の説を否定することもできるだろう。これが自然科学で言う所の「反証可能性を保証する」ということ。
http://piketty.pse.ens.fr/files/capital21c/en/pdf/supp/
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http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/2725/trackback

ここに彼の研究者としての良心が現れている。

 

* ***

 

ピケティの『21世紀の資本』にもこのことが重大な問題と指摘されている。(すでに10回分くらいのblog記事が溜まっているがいずれこれについてもupする予定)

結論から言えばケイマン諸島などカリブ海諸国への税金回避に対しグローバルな対策が打たれなければ格差は解決できないというのが彼の主張である。

この事件に最高指導者の親族が関わっているとのニュースは中国では消されているらしい、さもありなんというところだが、これには米国のキツイ一発攻勢が裏にあるような気がするが、どうだろう? 南シナ海や北朝鮮事情に対する強烈な牽制だと。素人の独断と偏見です。お聞き逃しくだされ(笑)

中国のGDPの2割とも言われる資産が不正に海外に流れ、
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2001年から2010年までの10年間でも、海外に流出した資金は2兆7400万ドル(約274兆円)全世界の不法資金の半分を占めるとか。
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3650/trackback
今後の進展が楽しみ、…なんてまるで嫌中派みたいですが(汗)

ところで、長いことタックスヘイブン(Tax Haven)をタックスヘブン(Tax Heaven)だと思っていた。恥ずかしいこと。でも意味としては十分通じる、否、まさに実態を表していると思うのは言い訳か?(笑)
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/3255/trackback

 

* ***

 

1人だけ、先の『週刊ダイヤモンド』の中でピケティの本について何も語らず、自分の主張だけを述べ、それでいて評価(支持率)40%としている人がいる。誰かは言わないが、彼女曰く、『格差の固定化が進んだのは世の中のタガが緩んでいるからではないか』 と、およそトンチンカンな主張を述べているが、もしかして彼女は彼の本を全然読んでいないのではないか? 

そのほか、ピケティが人的資本を扱っていないという批判もある。しかしこれについて彼は著書の中で『人的資本はまぼろし?』として、きちんと以下のように指摘している。p231

『発展と経済成長のプロセスで増加することだと多くの人が信じている。…実際、超長期的に見た所得の資本シェアーの減少(1800~1810年の35~40%が、2000~2010年には25~30%)と、それに伴う労働シェアーの増加(同60~65%から70~75%)を見ると、そう解釈するのが妥当のようだ…』

『でも、ご用心… 現時点では適正な判断を下せる程時間がたっていない。』p232  と。

そのほかにも、ピケティは格差を判りやすく解説するのに便宜的にトップ10%、10~50%そして50%以下という区分を設け解説していく。たしかに概要をつかむには判りやすい。先日先の雑誌とは別に『21世紀の資本』に対する様々な人の感想を読んでいたら、この区分が恣意的であるとの感想を書いていた人がいた。しかし彼の本にはこれが判りやすく説明するための区分で <実際の分析にはこうした用語はなんの役割も果たしていない> p259 と明示してあった。

つまりこの人もきちんと彼の本を読んでの感想ではなく、多分何処かのお手頃解説本(実際、山のように出ている)の表面だけ聞きかじってのものだろう(笑)。実際かなり有名な評論家でもこうした「本を読んでないな」と判るような文章があり、これは「墓穴を掘るな」と感じた。すなわちこの一言でその評論家の評価が地に堕ちるということだ。 それにしても、こうした600ページを越えるような本を評論するのは大変ですね、評論家の皆様ご苦労様です(笑)。

<ToddとPiketty>
以前、以下のように書いたことがある。

『…その理由は人口学者にとって大きな謎だというが、これはすでに判っていることではないか?  …おなじ職場(ecole) のE. Toddの本を読めば書いてある。不思議なのは両者が研究分野は違ってもおなじ組織の人間だからお互い仕事の内容は知っていそうなのだが?? わざと知らないふりでもしているのかな?』 と、
http://blue.ap.teacup.com/applet/salsa2001/4414/trackback

関係書籍に2015年2月23日発売のAERAがあり、そこにピケティと佐藤優氏の対談が載っていた。その中でピケティはToddを「友人」と表現している。

それならばなぜ上記の一節で「大きな謎」だと述べたのか? この対談の中でピケティはToddの解釈について、以下のようにToddを評価する。

『彼の主張は少し保守的すぎる』

問題になった点は、<思想は家族制度に規定される> かどうかという点についてであったが、おそらくそれ以外の点についても彼はToddの説に納得しているわけではないのだろう。それ故、Toddが解釈した点についても依然として「謎」だと述べたのかもしれない。

 

* *******

 

著者は面白い個人的経験を書いている。それは著者が22歳で博士課程を終え、米国で職を得たこと(これは飛び級でいかに彼が優秀だったか判る)。そして3年後にはヨーロッパに帰りたいと思ったと。それは、米国の経済学に納得しなかったからだとも。何故、納得しなかったのか? ここにこの本が生まれる理由が判る。曰く、

『格差の動学に関する歴史的データーを集めようという大きな試みがまったく行われていない… どんな事実を説明すべきかさえ知らないくせに、純粋理論的結果を次々に吐き出し続けていた』

『フランスに戻った時、私はこの欠けているデーターの収集に乗り出した』

『歴史研究や他の社会科学との共同作業が犠牲になっている』p34

『それにパリの社会科学高等研究院にはリュシアン・フェーブル、フェルナン・ブローデル、クロード・レヴィー・ストロース…をはじめとする導きの光が多数存在していた』p35

そう、ピケティはまさに歴史研究と経済学の境界領域を研究しないといけないと決意したわけだ。そしてこの一節は、この本を私が読めると確信した一節でもあった。フェーブル、ブローデル、レヴィー・ストロースこれまでもここで何度か名前を出した巨匠。
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最後に著者は、

本書は経済学の本であると同じくらい歴史研究でもある』と述べる。p36

「この本は私にも読めるに違いない」と根拠のない自信を持った理由。