『資源と経済の世界地図』2 | Hiroshiのブログ

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今後不定期投稿となります

本日は体調不良にて休息日に決定。

明日のライブにいけるよう体調回復に努める❗️




<The first comer takes all, but does not last long>

この言葉、何処で聞いたのか覚えていないが。サイエンスの世界では広く認められていると思う。

 

Open AIの出現は衝撃的だが、世界中がある程度そうしたレベルまで同時に迫っていたはず。今回次々とDeepSeekや今回更にQwenが公開されたのも、それと同じことだと思う。

 

自分自身の経験でも、同じ年にあるがん関連遺伝が3箇所で、全然別々の方法で報告された。


アメリカが最初で、別の系での効果を見るという、実に巧妙でスマートな方法。2番目の英国は部分的にタンパク質のアミノ酸配列を決定すると言う一番大変な方法。私はオーソドックスにヒト細胞での効果判定に使う方法、ただし当時最先端のRT-PCR技術を応用した。


幸い、同じ年の別々の論文に出したので挽回が可能で、モデル動物まで行き着いた我々が最終的には最も評価されたのは幸運というほかない。ま、グループの力、共同研究の力が大きかった。

 

サイエンスはそんなもんだ。今回、AIの分野でトップクラスの論文を出し続けている中国で、続々強力な生成AIが生まれるのはむしろ当然のこと。 但しこれは四半世紀も前からわかっていた事。突然の事ではない❗️

 

 

 

『資源と刑事の世界地図』2

著者は『価値観や規範を共有していなかった国々(中露)が自由貿易体制に組み込まれていくことで… 民主化や自由主義的価値の需要につながるという楽観があった』という。そしてそれを代表するものとしてフランシス・フクヤマの『歴史の終わり』を挙げる。p38

 

それは私自身も同じように期待していたことで、予想が甘かった。反省。

 

しかも2008年のリーマンショック以降、「国家資本主義」と呼ばれる、政府が市場に強く介入し、コントロールする経済の方が経済危機に迅速に対応できたことから、中露が自らの政治体制の優位性を確信したとも。p40

 

49ページに著者は「相互依存の罠」とするものを図化する。


自分なりに理解したところでは、


1:自由市場に取り込んでも民主化せず。

2:1により、経済と政治を分離する方向に動きへ。

3:逆に依存を武器にして返り血を浴びさせる。

 

また中東やアフリカもグローバル経済に取り込まれているので下手をすると彼ら、グローバルサウスを敵に回す。元々欧米は植民地時代があり信用されてない。p51

 

ここでEU,NATO諸国はロシアからのパイプランは止めつつもLNGでの輸入は継続しているという。p52

 

化石燃料を依存してきたから全面的に止めるのは難しいにしても、何故、パイプラインとLNGで違いが出るのか。その説明が欲しかった。

 

西側諸国としては「脱ロシア」「脱炭素」「脱原発」は同時に成立不可能なトリレンマだという。p53

 

そのことは日本とて同じ。国内に化石燃料を持たず、海外に依存している割合は日本の方が大きい。だからもっと風力を広げ、さらに潮力発電を開発しないといけない。というのがいつもの私の主張。 


世界有数の領海を持つ日本ならではの利点を生かせ!