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少年野球は誰のものか?

練習試合で1勝しかした事がないチームが、

公式戦で2勝。

ベスト8になりました。


これによって子供にも大人にも

少なからぬ変化があったようです。


子供達は、勝つ喜びを知り、

勝利に対して欲が出たようです。


しかし、欲を出したのはどうも子供ばかりではなかったようです。


先週土曜日に練習に行くと、

監督・コーチがいきなり怖くなっていました。


ミスをするとどなりまくる。

何かピリピリとした感じです。


特に関西出身のSコーチは、恐ろしい。

さすがに手は出さないものの、

何か注意されて返事をしなかったりすると、

「おい、てめー何で返事しないんだ?」

「なめてんのかー、このヤロウ!」

とか、ほとんどチンピラです。


私が関東人な為でしょうか。

彼の言動は指導と言うよりは、

恫喝に聞こえます。


また、

「俺だって平日働いて疲れてんだよ、休ませてくれよ!」

と訳のわからない事まで言ってました。


確かに少年野球は、監督・コーチのボランティアで成り立っていますが、

こういう言い方はどうかと思います。


その不満を子供にぶつけるくらいなら、

休んでいただいて結構と思います。


どうやら、監督・コーチの間で、

「これからは、勝利の為にビシビシいくぞ!」

という取り決めがあったようなのですが、

そんな事を知らない子供や私は

目を白黒させてしまいました。


元々根性論とか体育会系ののりが苦手な私は、

息子が少年野球をやるのに反対でした。

でも、練習に参加したところ、

C軍(小学校4年生以下)は、

野球の楽しさを知ってもらうのが目的で、

勝敗は二の次と言って、

意外にも楽しそうにやっていたので、

私も練習に参加するようになったのです。


それが、一夜にして「コテコテの体育会系」

なってしまいました。


練習後、チームのT君と遊ぶ約束していたうちの息子に、

「お前らゲームで遊ぶより野球の練習した方が、

いいんじゃない。

また明日怒られるよ」

と声をかけてキャッチボールの練習をしました。


塁間のキャッチボールがうまくできず、

T君も息子もどなられていたので、

このままだと明日も怒鳴られること間違いなしです。

(1日練習してどうなるというものでもないのですが・・・)


そして、翌日T君は練習に来ませんでした。


練習後、来月の予定表を渡しにT君の家に行ったところ、

T君のお母さんが、「お腹が痛いから練習に行きたくない」

と言ったので休ませたと言っていました。


本当にお腹が痛かったのか、

練習に行く気がしなかったのかは謎ですが、

何か後味の悪い感じでした。


家に帰って風呂の中で、

息子に、

「どなられて強いチームと、

どなられなくて弱いチームと

お前どっちがいい?」

と聞くと、

「どなられなくて、強いチームがいい」

と言っていました。


いったい、どうしたらいいんでしょうねー?


闘いの螺旋いまだ終わらず

NHKの「プロフェッショナル」に

漫画家の「井上雄彦氏」が登場した。


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ちょっと神経質そうな井上氏は、

「スラムダンク」「バガボンド」の作者だ。


両漫画とも大ヒットを記録し、

「今死んでも後悔はない」

とご本人が言っているように、

その作品は多くの人に受け入れられている。


勿論私も好きです。


井上氏の作風は、

キャラクターに完全に入り込んで、

そのキャラクターが行動することで、

ストーリーが成り立つという手法。


普通はまずストーリーがあって、

それにそってキャラクターを動かすんだろうけど、

氏の方法は全く逆だった。


それ故氏のキャラクターは生き生きして、

読者を魅了するのでしょう。


それによる弊害もあり、

小次郎に感情移入した際に、

あまりにつらくて1年間も

漫画を書けなくなった事もあったという。

それは、もっといいものを描きたいという

向上心があってのものだろう。


本当に身を削るようにして、

作品を描いている姿を観て、

感動しました。


「バカボンド」はそろそろ終わりらしいので、

井上氏の次回作にも期待である。

ONの時代

先週NHKスペシャルONの時代を観た。


細かい説明は不要だろうから、

結論からいうと、

「長嶋茂雄氏」の「美学」に脱帽でした。


王さんは、世界の王、努力の人というイメージだが、

長嶋さんは、一歩間違うとお気楽で、

少々能天気なイメージだったが、

あれは多分に大衆が描いたイメージを長嶋さんが、

一生懸命守ったということだった。


「努力しているところは、お客さんに見せてはいけない」

とシーズン・オフの旅館の部屋の中で

窓を閉め切って黙々とバットを振ったという。


「野球の試合は毎日のようにあるが、

一人ひとりのお客さんにとって球場にくるのは

最初で最後かもしれない」

毎日活躍して欲しいというファンの欲求に答える為、

ベストを尽くそうという姿は、

正にプロとしての覚悟を感じた。


長嶋さんあなたは偉かった!