シャンソン・プリュス・ビフリュオレ Chanson Plus Bifluoréeは、現在フランスを代表するユーモア・シャンソンのグループです。惜しまれつつ引退したこのジャンルの「巨匠」レ・フレール・ジャック Les Frères Jacques の後継者としての評判も高く、快進撃を続けています。
彼らのCDを初めて手にした1995年以来、ずっとひとりで「遠距離追っかけ」を続けて来ましたが、インターネットによって世界中の音楽を耳にすることのできる今、そろそろ日本語で彼らに関する情報を発信すべき時が来たと思い、このブログを始めました。多くの歓びを与えてくれている愛すべき3人組へ、彼らも公認する日本のファン第1号(多分・・・)からのせめてもの恩返しとなることを願いつつ。
トゥルーズの小・中・高校生220人と共演!練習風景
去る2024年5月16日、南仏トゥルーズ北部の町Bruguièresの音楽ホール「バスカラ Bascala」で、シャンソン・プリュス・ビフリュオレとトゥルーズの児童・生徒たち合わせて220人の合唱隊による共演ステージが開催された。その練習風景が動画サイトにアップされている(記事最後に掲載)。
合唱隊の核はポン・ジュモー中学collège des Pont-Jumeauxの生徒140人と教師たちで構成される合唱団で、設立は2020年。この中学には音楽専門の特別クラスが設けられていて、在校生がオーディションを受けて入れる仕組みになっている。毎年ステージを企画、1年かけて準備、発表しており、今年度は題して「シャンソン・プリュス・ビフリュオレと皆でコーラス!Tous en chœur avec Chanson Plus Bifluorée」。今回はピエール・ドゥ・フェルマ高校 lycée Pierre-de-Fermat とセット・デルニエ小学校 école des Sept-Deniers の合唱団も参加。高校の合唱団はポン・ジュモー中学の卒業生たちの活動を続けたいという希望によって2022年6月に立ち上げられ、在校生誰でも参加できる。小学校は10歳~11歳の3クラスの児童が参加し、合計220人による合唱となった。指揮はロマン・ラベイルRomain Lapeyre先生。
練習風景の動画。曲は順に
イポタイタイイェ~(ローラン・ヴールズィのヒット曲、ロッコレクション;イポタイタイイェ~(オー・シャンゼリゼ);ぐずぐずしないで幸せになろうよ;職がない;野菜売り;平和のマルセイエーズ;電子レンジ;イポタイタイイェ~(ロッコレクション);てんとうむし;イポタイタイイェ~(ジョニー・アリディのヒット曲、どんなにお前を愛しているか)
参照記事
https://www.classemusiquedespontsjumeaux.com/notre-fonctionnement/
「五輪勝手に公式ソング」の「勝手に振り付け」出現
フランス語曲名JO JO Un Deux Trois Go ! について一言注釈を加えておくと、JOはJeux (英語Games) Olympiques (英語Olympic) の頭文字。フランス語では形容詞は名詞の後に置くので語順が逆。Un Deux Troisは「アン・ドゥ・トロワ」、バレエやワルツのステップでお馴染みの、フランス語の1・2・3。それなのになぜ英語でGoなのかというと、JOのOと韻を踏むから。
五輪公式ソング?4月1日公開でした
聖火リレーが始まって、フランスはオリンピック・ムードがいよいよ高まってきた模様。我らがシャンソン・プリュス・ビフリュオレは去る4月1日に、五輪公式ソングと称してオリジナル曲を発表していた。題して「五輪、五輪、1・2・3、Go !」
歌詞大意は動画の下をご覧ください。
歌詞大意:
一緒に、一緒に、皆が集う
一緒だ、一緒だ、皆同じだ
五輪、五輪、1・2・3、Go !
五輪、五輪、もうすぐ飛び出す
努力が僕らを強くする
それがスポーツの美点
フランスはオリンピック
わくわくする7月になるよ
エッフェル塔からセーヌ河まで
そしてグラン・パレにまで
祭典は特大サイズの予告
チャンスを掴もう