変わり者の自転車【マラストーニ, Marastoni 70s】 | BI・CI・CLASSICAのブログ

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BI CI CLASSICA~ イタリア語で「旧い自転車」を意味する。
旧き良きヴィンテージ・ロードの世界観をイタリア人オーナー
VELATIの思想、言葉を通して伝えていきます。

 

※この記事は7月6日の記事の続きです。

皆さんこんにちは

 

ALEXです。

 

さて、皆さんお待ちかねのあれが組みあがりました。

“あの”マラストーニです。

 

 

 

塗装はもちろんオリジナル。こんなに珍しい色、絶対に剥がしたりしませんよ!

所々タッチアップは施していますが、70年代の雰囲気がそのまま残るようにしています。

 

 

チェーンリングやブレーキレバー、ステム、Wレバー、シートポストは贅沢なオリジナル刻印

マラストーニのオリジナル刻印は実は少なく、特にブレーキレバーまで刻印があるのは

相当お目にかかれない。

 

 

以前もお伝えしましたが、ブレーキレバーのこの開け方は職人技!

 

 

 

 

このフレームは70年代のマラストーニの中でもスペシャルモデル。

あのMARCO MARASTONI になる手前の年代のフレームです。

とにかく直付けがすごい。Wレバーの直付けはもちろんのこと、

ブレーキの直付けは何度見ても驚かされます。

 

それに、この年代でなかなかお目にかかれないワイヤーの中通しまで。

流石マラストーニさん。

 

 

そして自転車の顔となるこのエンド部分。

このエンドの美しいシャープさが全体の雰囲気を作り上げています。

 

 

最初に仕入れた時は使い古したボロボロの白いバーテープがついていました。

新しい白のバーテープを巻き直そうとおもいましたし、

この場合白いバーテープが無難です。

 

しかし、ちょっと面白くしたいと思えば、長い時間かけてバーテープの色を決めます。

仮で巻いてみて、明るい外で眺めます。また違う色を巻いてまた眺めます。

長い時は1週間かけて色を悩む時だってあります。

色を決める作業まで絶対に怠らないのがヴェラーティ

 

バーテープの色も決まり一風変わった仕様になりましたが、

この色の組み合わせみなさんどう思われますか?

 

 

ステムにはこのフレームをマラストーニさんに作らせた方と思われる名前が。

LOREZOさんの自転車だったのでしょう。

 

「変わったひとだなぁ」

とつぶやくヴェラーティ。

 

このLORENZOさんが?と思い、訳を聞くと納得させられました。

 

この自転車が今日ではなく、70年代のイタリアで生まれたのです。

特に当時、自転車は男の世界。しかもマラストーニのあるイタリアのモデナは

フェラーリやランボルギーニも生み出してきた地域。

男は男らしい情熱が根強いモデナで、このような女性らしい、

可愛らしい色を注文することが驚きなのです。

 

当時のモデナでこの色を乗っていたらそれはもう笑いの種です。

 

今は時代も場所も違うので男性が乗ろうと違和感がないでしょうが、

当時の時代を経験していればこの色を乗るのはそう簡単ではなかったと分かるのだと思います。

変わり者かもしくは変わり者扱いされるのがただ好きな人かですね。

 

それにステムに自分の名前を彫るのもちょっと変わってるね。

 

 

どんな方だったのか、マラストーニさんに直接聞けたらなぁ…

残念ながらもうそれは叶いませんが・・・(泣)

 

 

そんなマラストーニ、確かに一見可愛いとかそういう言葉が出てくると思いますが、

やっぱ流石マラストーニ。見ているうちにカッコイイとか速そうだって思えてくる。

 

ここの所、マラストーニを沢山紹介していますし

ビチクラシカでは「夏のマラストーニ祭り」状態ですね。

 

そんなピンクのベッピンさん、ビチクラシカでお目にかかれるのも今だけかもしれません。

 

CIAO!

 

 

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