M資金もどきの体験談 5
5月19日
5月13日の続きです。
この夜新しい頭取の口座のコピーを預かった私は羽田にとんぼ返りして、
都内で待つZ氏にコピーを無事に渡すことができました。
翌週の月曜日にZ氏から、正式に明日の火曜日に再度審査され、
証拠金となる資金の送金日が決まると言う連絡を受けました。
この旨を頭取の紹介者Y氏に伝えたところ、
先週の土曜日辺りから、頭取の携帯電話や自宅に、
資金者と称する人や、その他全く聞き覚えのない名前の複数の人物から電話が入り、
家族にも迷惑がかかり、頭取が非常に怒っていて、このような電話が今後入るようだったら、
今回の資金の申し出は止めたいと言っているから、調整して欲しいと要請がありました。
私の少ない経験でも、本当にこの手の話を進めていくと、怪しい人物が、次から次へと出てきます。
そもそもM資金もどきの話の中においてさえ、何の役割を担っているのか分からないような、
ただ参加していれば、分け前に預かれるとしか思っていないような人物のオンパレードです。
この時も、この頃になると、頭取にはもちろん、紹介者のY氏や、私にまで、
十数人以上の正体不明の人物から電話がかかるようになっていました。
このことはともかく、我々のM資金もどきの資金への仲介者であったZ氏に、
我々はともかく、頭取への電話や、まして家族への電話は止めさせるように要請しましたが、
多分情報が独り歩きしているか、ますます新しい怪しい人物からの電話が相次ぎ、
この時点で頭取X氏の不信感はかなり大きくなっていたようです。
とは言うものの、X氏もこの資金は必要だったようで、
なんとか我慢してもらい、
次の証拠金の送金日が、次の週の月曜日に決まったとZ氏より連絡が入り、
またまた、気持ちの整理がつかない週末を迎えることになりました。
そして、この落ち着かない週末の土曜日に、
X頭取の正式な退任と後任の頭取の記事が新聞に掲載され、
退任は分かっていた我々も、不安が募ることになりました。
Z氏にこの退任記事のことを伝えたところ、
全く、ノーテンキで、今から思えばZ氏のインチキ性を証明するような反応だったわけですが、
「大丈夫、大丈夫。まだ退任していないから大丈夫」と全く意に介さない様子で、
私と弊社社長は、「この話はやはりインチキだ」と、ますます不安になりました。
案の定、月曜日の昼になっても、
証拠金の頭取の新規口座への送金はなされていない状況で、
Z氏に確認したところ、
「今、資金者の事務方が銀行で手続き中なので、後1時間以内には着金すると思う」という回答がありました。
インチキに違いないと確信を持っていても、1時間以内に着金があるなどと言われると、
欲の皮が突っ張っている我々は、本当かもしれないと、また淡い期待を抱いたものでした。
ところが、結局予想通り、この日も頭取の口座への入金はありませんでした。
当然ながら、頭取も紹介者のY氏も、我々も怒り心頭で、(今から思うと愚かですよね)
私もZ氏に、いい加減なことをするなと怒鳴り、詰問したところ、
Z氏も本気で資金者の事務方と称する人(?)に、電話で、我々と同じテンションで怒り、詰問していました。
この日は、事務方から明日には送金されなかった理由を明らかにすると回答の約束を得て、
また、後味の悪い一日が終わりました。
この翌日、Z氏から送金されなかった理由を聞かされました。
この理由が、またまた馬鹿馬鹿しい内容で、
「送金はしたが、した後に資金者の一人から、頭取の退任の記事が出ていることを指摘され、
送金は組み戻しされた」というものでした。
弊社社長も都市銀行で支店長を努めた経験があるベテランの元銀行マンでしたから、
このようなシステムはないと確信していましたが、念のために、
彼も銀行時代の現役の元部下に「組み戻し」なんて言う、
一旦送金した資金をキャンセルできるようなことが可能なのかどうか確認しました。
当たり前ですが、できないという結論でしたが、
資金自体が、ある意味超法規的措置である以上、組み戻しもあり得るのかも知れないと、
いよいよ、欲張りな我々は冷静さを失い、ナンジャラホイ状態になっていたようです。
また、この翌日、Z氏を通じて資金者と称する人から、次のような伝言がありました。
「退任予定の頭取には、このままでは資金が出せないので、ともかく一度上京してもらい、
資金を得た後、会長に残ってこの資金を有効に使ってもらえるかどうかのを確認したい」と、
この部分だけを取ると、至極当然な話ですが、
組み戻しなんて言う嘘をつき、
頭取の家にも、訳の分からない新しい人物から電話が入り、
とても我々も含めて信用できる状態ではなくなっていました。
この日から、数週間にわたって、
資金者側からの「上京して欲しい」と
頭取の「まず証拠金を入れて欲しい」という言い分の平行線が続きました。
この間、また様々な、本当のような嘘の話が相次ぎ、いよいよ泥沼化していくのでした。(続く)
ブログの効果に驚いています
5月18日
私はブログを書き始めてまだ3ヶ月あまりですから,まったくの初心者です。
このため、理解不足で、至極当たり前のことをことさら大げさに感じるのかも知れませんが、
正直なところ、反響の大きさに驚いています。
このブログが縁で、多くの顧客とも出会い、
有能な事業パートナーや非常に特化したサービスを行うファイナンス会社との提携、
あるいは顧客紹介を前提とした会社とのアライアンスもでき、
本当のことを言えば、やたらブログ、ブログと、テレビで紹介されたり、
ノウハウ本が本屋に並んだりするので、
いったいどんなものか調べてみようとウェブ検索したところ、
たまたまアメーバブログというのが最初に目に入り、
不案内な私は、この名前からして、なんかマイナーなイメージを持ったのですが、
運営している会社も、そこそこのポジションの会社と知り、
「まあいいか」くらいの気持ちで書き始めたような次第でした。
ところが書くうちに、予想に反して、多くの方々からコメントを頂戴したり、
メールでご相談をいただくようになり、今に至っている状態です。
一度書きましたが、資金調達コンサルという仕事は、
顧客、金融機関双方に対して秘密保持の問題があるため、
他の業種のように、ホームページを持つことには非常に抵抗がありました。
たとえば、弊社のホームページ上に、弊社の実績の欄を作り、
○○株式会社 運転資金1億円 などと書く訳にもいかず、
また銀行によって、行員によっては、
コンサルフィーを取る前提での案件紹介を良しとしない風潮がまだまだ残っている場合もありますので、
ある意味、世間的に有名になることを避けてきた経緯があります。
また、お客様の会社のホームページの状況を見ても、
手間隙やコストを掛けた割には、アクセス数も少なく、
達人に言わせると、運営が下手くそなだけだと言われると思いますが、
毎日案件のお手伝いに追われ忙しい状況下では、
費用対効果が期待しにくいホームページを開設し運営をしようとは思いませんでした。
運良く、多くの案件と出会い、それなりの実績を上げてきたため、
顧客からの紹介も多く、案件には困らない状況になっていたことも、
特に顧客の新規開拓に必要性を感じなかった理由の一つでした。
しかしながら、この仕事のマーケットは大きく、
まだまだ顧客の獲得機会を拡大する余地は残っていましたし、
弊社のコンサル会社や金融機関とのネットワークも充実してきましたので、
現在よりも何倍もの案件が来ても処理できる状況でもあるため、
新しい人脈開拓のニーズは当然ながら持っていました。
まあこのような期待も若干あったのですが、予想外の結果に驚いています。
また、多くの方々にお読みいただくことを実感できてからは、
かねてから考えていた内容の情報発信にも最適なツールと感じました。
それは、以前にも書いたことですが、自分がドジだったわけですが、
どうしても私は、前職の時に体験した都市銀行との係争と事業大失敗のトラウマから抜け切れず、
プラス、友人の自殺や、お客様からの経済苦の相談や、
経済苦による自殺者の多さなどのニュースに触れ、
少しは、自分の体験してきたことを開示することで、何かの手助けになればという、
自己満足的な思い違いかもしれませんし、私には似合わないことなのですが、
社会貢献的な動機も若干あって、情報を伝える方法がないかと思っていました。
この意味でも、ブログは気軽に、しかも結構詳細で豊富な情報発信ができると感心しているところです。
私自身、結構大変な状況下から抜け出し、
現在はすこぶる元気に過ごさせていただいているのに対して、
条件は違うため一概には言えないかもしれませんが、
お客様の中に、私より数段マシな状況なのに、将来を絶望している方を見ると、
少しは体験談なども参考になるのではないかと思い、
今後も、できるだけ継続して書いていきたいと思っているところです。
最後に、お世話になっているアメーバブログさんへの苦言になるかも知れませんが、
忌憚なく書けば、
私は他のブログを体験していないので何とも言えないのですが、
他のブログも、こんなに操作がしにくいのでしょうか?
ものすごく重かったり、改行しているのに反映されなかったり、
どのブログもこの程度のレベルであるのなら、技術上、仕方がないことなのかも知れませんが、
どうなのでしょうか?
アメーバブログが特にブログの中では、参加者数が多いブログでもないようですので、
もっと参加者数の多いヤフーやライブドアやGooやmsnなどの操作が、
もし問題がないとすれば、アメーバブログさんも改善して欲しいですね。
大成功はリテイルに宿るといいます。
このことは私の仕事上で知り合った会社でも確認済みで、
アメーバブログさんのブログが、
他社のブログに比べて、問題があるとすれば、改善なくして事業の大成功などありえません。
ぜひ頑張っていただきたいと思っています。
事業再生の会社と提携
5月17日
先週大手ファイナンス会社の紹介で、事業再生のコンサル会社と会い、提携することになりました。
この会社の代表者は、センセーショナルな題名でヒットした事業再生の著作を書いた著者で、
役員の方と会い、なかなか説得力のある話を聞きました。
今回の経緯は、ある地方で事業を行う会社の資金調達のご相談から始まり、
とてもご希望の資金調達をしたとしても、先延ばしに過ぎず、
破綻を免れることは難しいと思われる状況で、
たまたま、この会社の資金調達の可能性などを打診した大手ファイナンス会社の提案で、
事業再生のコンサル会社の紹介を受けることになったわけです。
このコンサル会社は、センセーショナルな題名の本で有名になっ著者が経営しているので、
金融機関から見ると敵対関係にあるはずなのですが、
最近は都市銀行や、今回紹介してくれた大手ファイナンス会社も相談に来ると言うのですから、
いかに事業再生を必要とする案件が多いのか再確認しました。
今回の破綻寸前の会社のことを相談する中で、
面談した役員の方がまず言ったのが次のことです。
まず最初に、
事業再生は、社長に事業再生の目的をどのようなものにするかをはっきり決断してもらうことで、
具体的に言うと事業再生の目的を
1.会社を守るのか
2.商品を守るのか
3.社長ファミリーを守るのか
この3つのどれにするかを決めてもらうことから始まると言っていました。
次に、必ず金融機関への利払いや返済を止めることから始まるので、
銀行など金融機関からのプレッシャーは想像以上に大きいため、
社長に、決めた目的を絶対に達成するという強い覚悟がないと、
お手伝いをしても、単なる気休めにしかならないということでした。
この二つのことは、やはりコンサルの豊富な実績に裏打ちされた言葉で、非常に重要なことと思います。
弊社でも、今までに何度も、破綻寸前の段階で相談を受けた会社の数も多く、
その後の推移は、社長の決断力のあるなしによるところが大で、
決断のあるなしで全く違う結果が出ています。
私も経験がありますが、資金繰りに窮して、ドラスティックな決断をすることは、非常に勇気が要ることです。
金融機関や取引先のことはもちろん、
会社のこと、従業員のこと、家族のこと、友人のこと、飼っているペットのことなど、
本当に様々なことを考え、ややもすると先送りするだけの方法をとる誘惑に負けそうになるものです。
でも、危機状況もある線を超えた状況になってしまうと、
「宝くじのようなものに当って助かった」とか、
「市況の劇的な改善で危機を脱した」とか、
努力すれば大幸運が舞い降りて助かると言うのは非現実的で、現実は残酷なものです。
先送りをしても、破綻は確実にやってきます。
早い段階での現実的な処理は不可欠で、後で冷静になって考えると、
なぜもっと早い段階で決断できなかったのかと思うことの方が多いと思います。
続けてお読みいただいている方々にはご理解いただいている思いますが、
私は必要以上に危機や不安を募らせるために書いているのではありません。
事業にはリスクはつき物です。
たとえ失敗しても、なんら恥じ入ることもなければ、自分を責めることもありません。
いかに勇気を持って明るく強い気持ちで処理し、早い時期に再出発をしていただくことをお薦めしています。
私のお客様の中にも、一度失敗して、大成功している方も決して少なくありません。
もしお読みの方の中に、大変な状況の方がいらっしゃるなら、冷静な判断をしていただくよう切に祈ります。
一方、世の中には、まだドラスティックな処理をする状況でもないのに、
やたら法的処理を薦めたがる弁護士の先生などもいますので、
ご自分が決断を迷う場合は、決断する前に、
必ず複数の弁護士や事業再生コンサルタントなどに相談することをお薦めいたします。
かなり対応が違うことが多く、非常に参考になると思います。
弊社も、今までも資金調達では解決できない状況のお客様には、
有能な事業再生コンサルの方や、ご専門の弁護士の先生を紹介してきましたが、
今回の提携で更に協力にサポートできる体制ができたと思っています。
前向きな資金調達は強力にサポートしますが、
借金返済のための、
条件が劣悪な借金のお手伝いは今後も絶対に避けていきたいと思っています。
もちろん、金利が安くなったり、融資期間が長くなる借換については、前向きな資金調達なので、
精一杯お手伝いしていきます。