事業再生の会社と提携
5月17日
先週大手ファイナンス会社の紹介で、事業再生のコンサル会社と会い、提携することになりました。
この会社の代表者は、センセーショナルな題名でヒットした事業再生の著作を書いた著者で、
役員の方と会い、なかなか説得力のある話を聞きました。
今回の経緯は、ある地方で事業を行う会社の資金調達のご相談から始まり、
とてもご希望の資金調達をしたとしても、先延ばしに過ぎず、
破綻を免れることは難しいと思われる状況で、
たまたま、この会社の資金調達の可能性などを打診した大手ファイナンス会社の提案で、
事業再生のコンサル会社の紹介を受けることになったわけです。
このコンサル会社は、センセーショナルな題名の本で有名になっ著者が経営しているので、
金融機関から見ると敵対関係にあるはずなのですが、
最近は都市銀行や、今回紹介してくれた大手ファイナンス会社も相談に来ると言うのですから、
いかに事業再生を必要とする案件が多いのか再確認しました。
今回の破綻寸前の会社のことを相談する中で、
面談した役員の方がまず言ったのが次のことです。
まず最初に、
事業再生は、社長に事業再生の目的をどのようなものにするかをはっきり決断してもらうことで、
具体的に言うと事業再生の目的を
1.会社を守るのか
2.商品を守るのか
3.社長ファミリーを守るのか
この3つのどれにするかを決めてもらうことから始まると言っていました。
次に、必ず金融機関への利払いや返済を止めることから始まるので、
銀行など金融機関からのプレッシャーは想像以上に大きいため、
社長に、決めた目的を絶対に達成するという強い覚悟がないと、
お手伝いをしても、単なる気休めにしかならないということでした。
この二つのことは、やはりコンサルの豊富な実績に裏打ちされた言葉で、非常に重要なことと思います。
弊社でも、今までに何度も、破綻寸前の段階で相談を受けた会社の数も多く、
その後の推移は、社長の決断力のあるなしによるところが大で、
決断のあるなしで全く違う結果が出ています。
私も経験がありますが、資金繰りに窮して、ドラスティックな決断をすることは、非常に勇気が要ることです。
金融機関や取引先のことはもちろん、
会社のこと、従業員のこと、家族のこと、友人のこと、飼っているペットのことなど、
本当に様々なことを考え、ややもすると先送りするだけの方法をとる誘惑に負けそうになるものです。
でも、危機状況もある線を超えた状況になってしまうと、
「宝くじのようなものに当って助かった」とか、
「市況の劇的な改善で危機を脱した」とか、
努力すれば大幸運が舞い降りて助かると言うのは非現実的で、現実は残酷なものです。
先送りをしても、破綻は確実にやってきます。
早い段階での現実的な処理は不可欠で、後で冷静になって考えると、
なぜもっと早い段階で決断できなかったのかと思うことの方が多いと思います。
続けてお読みいただいている方々にはご理解いただいている思いますが、
私は必要以上に危機や不安を募らせるために書いているのではありません。
事業にはリスクはつき物です。
たとえ失敗しても、なんら恥じ入ることもなければ、自分を責めることもありません。
いかに勇気を持って明るく強い気持ちで処理し、早い時期に再出発をしていただくことをお薦めしています。
私のお客様の中にも、一度失敗して、大成功している方も決して少なくありません。
もしお読みの方の中に、大変な状況の方がいらっしゃるなら、冷静な判断をしていただくよう切に祈ります。
一方、世の中には、まだドラスティックな処理をする状況でもないのに、
やたら法的処理を薦めたがる弁護士の先生などもいますので、
ご自分が決断を迷う場合は、決断する前に、
必ず複数の弁護士や事業再生コンサルタントなどに相談することをお薦めいたします。
かなり対応が違うことが多く、非常に参考になると思います。
弊社も、今までも資金調達では解決できない状況のお客様には、
有能な事業再生コンサルの方や、ご専門の弁護士の先生を紹介してきましたが、
今回の提携で更に協力にサポートできる体制ができたと思っています。
前向きな資金調達は強力にサポートしますが、
借金返済のための、
条件が劣悪な借金のお手伝いは今後も絶対に避けていきたいと思っています。
もちろん、金利が安くなったり、融資期間が長くなる借換については、前向きな資金調達なので、
精一杯お手伝いしていきます。