資金調達と演出力の関係 創業後2年以降編 7
7月21日
そろそろ資金調達と演出力の関係 創業後2年以降編も終了したいと思いますが、
最後に細かい一見くだらないことかも知れませんが、
融資のつく会社、つかない会社それぞれに共通点がありますので、
今日はご案内したいと思います。
それは成功はリテールに宿ると言われるように、
細かいことに気を配る会社は融資のつきやすい会社、
細かいことを蔑にする会社は融資がつきにくい会社と言うのは、
弊社の経験では事実と思います。
事業自体、大きなビジョンも絶対に必要ですが、
日常の一つ一つの細かいことの積み重ねが着実に運営されていなくては、
成功はおぼつかないと言うのが成功はリテールに宿るということですから、
当然細かいことへの気配りができている会社の財務内容は、良好で可能性が高いのは当たり前です。
このことが銀行と融資についての交渉でも同じことが言えます。
提出した資料一つを取ってみても、
財務内容の良い、融資のつきやすい会社は、
必要資料が足りなかったり、資料が汚かったりするようなことはめったにありません。
たとえば商業登記簿謄本だって、1年も前に取った原本のコピーを添付していたりするようなこともありません。
ところが財務内容の悪い、融資もつきにくい会社に限って、上記のこと以外にも、
・税務申告書に税理士のサインがない
・勘定科目明細書がついていない
・減価償却明細がついていない
・会社概要が手書きである
・直近の試算表が必要なのに、準備されていない
などなど、提出資料一つをとってもこのような傾向が見えます。
さらに、連絡をしても連絡がつきにくかったり、
必要資料を求められてもすぐに対応しなかったり、
ひどい場合は、作成が面倒な資料だと感じたら、多忙を理由になかなか作製しなかったり、
融資の手続一つをとってもこのような有様ですから、
通常の業務においても、同じような状況なのが目に見え、
業績も財務内容も良くなるはずがないと頷けます。
財務内容は、内容が最も大切なことは当たり前ですが、
提出資料の体裁が整っていて、更にきれいな状態の場合と比べて、
あっちこっちの金融機関に何度も提出して返却されたのではないかと思われるような、
手垢が明らかについていたり、鉛筆でコメントやメモが書いてあるような場合は、
審査する銀行だって、心象も決して良くないので、
少なくとも融資へのマイナス材料には確実になります。
少し外れることかもしれませんが、
資金繰りのきつい会社の特徴として、
その会社から送信されたFAXの画面が汚いと言う、私の勝手な法則があります。
機器が古いからかもしれませんが、古い安物のブラウン管のテレビのように、
何本もの横線が入っているファックスほどみっともないものはありません。
異論を言う方もいらっしゃるかもしれませんが、
弊社のような仕事をしていないと、
これほど数多くの資金繰りのきつい会社とお付き合いすることはないと思います。
数多くの厳しい会社と付き合ってみると、
このような会社の送信したFAXに限って、横線の入った汚いFAXが多いことに気がつきます。
手入れの行き届いていない靴と同じぐらいその会社の懐具合を見るポイントではないかと、
勝手に納得しているところです。(笑)
何はともあれ、銀行に融資を申し込む場合も、
どうせダメないんじゃないかと思って、取り合えず適当に対応しておこうと言うのではなく、
可能性が少しでもあるのなら、最善を尽くして準備をし対応をすることが重要だと思います。
このように、日常的に必要なことにはベストを尽くす姿勢を積み重ねることが、
会社の成功につながることは、私は間違いのないことだと思っています。
最後に余談ですが、
私でも、お預かりした融資の申し込みに必要な資料をザッと見ただけで、
感覚的な部分ですが、融資の可否がほぼ分かりますので、
きっと銀行なら、もっと数を体験しているので分かるのではないかと思います。
書くことでないかもしれませんが
7月20日
先日来書いています資金調達と演出力の関係の話の一つなのですが、
このような場所で書くことか、良いのかどうか判断しづらく、
どうしょうかと思いましたが、ケースによっては顧客にとって重要なことですので書くことにしました。
商工ローンや銀行以外のビジネスローンと銀行融資の関係についてです。
つまり商工ローンを借りている事が原因で銀行融資を受けることができなくなるようなケースがあるのかどうかいうことですが、私の経験では間違いなくあると思います。
ただ、どのようなファイナンス会社のローンであればOKで、あるいはダメなのかと言う線引きが明確でないことも事実で、同じ会社のローンでも銀行によって、セクションによって、あるいは担当者によって、あるいは決済権者によって○×が別れることも現実的にあります。
また、ケースによっては商工ローンだけでなく、同時に社長自体が消費者金融などの多重債務者であるような場合は、どちらが原因で融資が見送られたか分からない場合もあります。
要は、はっきりしないものの、実名はこの場では書けませんが、
どの銀行でも99%×になるローンから、すれすれなものまで、
銀行融資にとって決して借りていることがプラスには作用しないことだけは確かですので、
どうしてもこのようなローンを利用する場合はどうすれば良いのかと言うことが重要になります。
最近は、消費者金融、商工ローンなどと銀行のコラボレーションも多くなり、
以前のように消費者金融、商工ローンなど各社が、
単なる銀行からの迂回融資先の関係だけではなくなってきているので、
銀行にこのような各社から融資を受けていることを隠すことが本当にできるのかどうかファジーなところですが、その対策として次のようなことをご案内しています。
何はともあれ、ブログで書くような事ではないかもしれませんが、
銀行が商工ローンなどを借りている先に融資をしない現実がある限り、
借りた証拠を残さないようにするしかないと言うのが結論です。
日常使用する銀行口座を使った引き落としはしないように、専用の口座を作って対応するとか、
もちろん営業外損失の支払金利にもカウントしないようにするしかないということです。
本来このような簿外債務を作ることは、商法違反であると思いますので、
本当はこのようなことをすることはいけないことです。
しかし、銀行が商工ローンなどを借りている会社に貸さないようなことが永遠に続けば、
永遠に高金利の借金から脱出することができません。
今日のテーマは、「銀行にお願いしたいこと」にすれば良かったのかもしれませんが、
確かに商工ローンなどを利用している会社は、多重債務や簿外債務の懸念がある可能性が高いと言う判断をすることも理解できますが、
設立後それほど時間が経過していない会社や、
開発に時間がかかり赤字が続き、使いたくなくても仕方なく、
商工ローンやビジネスローンを使わざる得なかった場合もあるので、
最近、少しずつ是正される傾向も全くない訳ではないので、時間が解決していくとは思いますが、
財務内容が審査対象になるレベルであるのなら、
このような借入がある会社の、まさに高金利の融資の借換に対応して欲しいと思いますし、
銀行にとってもビジネスチャンスではないかと思います。
この話も我々業界では常識の範疇の話でもあるのですが、まさにブラックジョークのような話があります。
東京のある地銀ですが、あるファイナンス会社の保証をかませたビジネスローンで、
金利や保証料をプラスするとけっこう高コストになるローンがあります。
ただ審査の時間が短いのと、何と言っても銀行のローンでもあるので、
上記のような銀行借入ができなくなるような懸念はないと思って、多くの会社が利用しています。
事実このローンを借入れていることが理由で、融資がだめになったケースは、
弊社の経験では、唯一の銀行を除いては今のところないのですが、
この唯一の銀行がこの当事者の銀行という妙な話で、
ともかくこの銀行は、自行のビジネスローンの利用者とプロパーでの取引を嫌がるのです。
最近はこの銀行とは、融資に積極的でないので、あまり接触はしていませんので、状況は少し変わっているかもしれません。
しかし、少なくとも昨年の春までは、
複数の支店長や支店長経験者、あるいは本店のしかるべき職責の行員ともお付き合いはしていましたので、レアなケースではないと思うのですが、
「このローンを使うような会社は、当行がプロパーでお付き合いをする会社としてはいかがなものか」という判断をしていると聞いた時は、唖然としただけではなく、思わず馬鹿じゃないかと思い笑ってしまいました。
通常なら、このような保証付きの商材でノーリスクで新規先と取引をはじめ、
その取引状況を見て、リスクをとるプロパーな融資をするための、
新規顧客開拓のための商材かと思っていたのですが、
単なる銀行の名を借りた商工ローンの商材を売っていたに過ぎない訳で、
このあたりに、やっぱり日本の銀行は・・・・・という、
銀行の商売の下手さや、このあたりが一般の常識とは違った判断をするといった印象を持たれるところなのだと思います。
銀行は以前に比べると、凄く是正されてきたと私は思っていますが、
まだまだ一般常識とは乖離した判断や対応をする場合が時々ありますので、
このあたり頑張って、顧客にとって良い銀行になって欲しいといつも思います。
ですから顧客も、商工ローンやビジネスローンを隠すようなをことをしてしまうことになるので、
このあたりが、多少の粉飾は必要悪と言うことにつながる一因となっていることだけは確かだと思います。
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資金調達と演出力の関係 創業後2年以降編 6
7月19日
今日は現預金の残高についてお話をいたします。
融資だけではなく、上場準備期間の会社にとっても、重要なポイントであるのが、現預金の残高です。
今日は融資の話にポイントを絞りますが、
いくら自己資本比率や流動比率の数字が良い数字でも、
現預金が少ないと融資の可能性も低くなります。
考えてみれば、売掛金、貸付金、立替金、仮払金、商品など、
全ての勘定科目は現預金に変化しないと、本当の流動資産とは言えません。
売掛金も回収をしてこそ、資産と言えますし、
貸付金だって、貸した先から返済をしてもらわねば、
絵に描いた餅の様な資産と言わざるを得ませんので、
まして商品なんて、売れていくらですし、売れる可能性のない商品なんて、価値はありません。
一方、これら他の流動資産の勘定科目に比べて、預金は間違いのない資産と言えます。
しかしここで気を付けないといけないのが、現金の残高です。
時々弊社の顧客中でも、異常に現金の残高が大きい場合があります。
通常の事業だと、現金の方が預金よりも大きいと言う状況は、あまり想定できないのではないでしょうか?
もちろん事業内容によって、現金仕入れの現金売上で、いつも金庫に現金を保管している会社もあるでしょうから、一概に異常であると決め付けることはできないと思います。
しかしながら現金が異常に大きくなることについて、
合理的しかも説得性のある説明をできるのであれば問題はありませんが、
粉飾決算をして業績をかさ上げする場合の常套手段の一つに、この現金勘定が使われることも多いので、
説得性のある理由が説明できないと、余計な詮索や嫌疑をかけられることにもなりますので、
気をつける必要があります。
時々、年商が3億円以上あるのに、現預金が10万円しかない決算書を見ることがあります。
私でもこのような決算書をみると、かなり資金繰りが厳しいのかなと思ってしまうので、
当然銀行だって同じ感想を持つと思われます。
事実この現預金の残高が少ないことが理由の1つとなって、融資が見送られたことは何度もありますので、
決算日に関しては、現預金が十分確保できるような対策がきるのなら、検討していただきたいと思います。
ちなみに理想的な現預金の状況は、月商の3か月分程度とお考え下さい。
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