資金調達と演出力の関係  創業後2年以降編 6 | 思うように資金調達ができない方へ

資金調達と演出力の関係  創業後2年以降編 6

7月19日

人物

今日は現預金の残高についてお話をいたします。

融資だけではなく、上場準備期間の会社にとっても、重要なポイントであるのが、現預金の残高です。

 

今日は融資の話にポイントを絞りますが、

いくら自己資本比率や流動比率の数字が良い数字でも、

現預金が少ないと融資の可能性も低くなります。

 

考えてみれば、売掛金、貸付金、立替金、仮払金、商品など、

全ての勘定科目は現預金に変化しないと、本当の流動資産とは言えません。

 

売掛金も回収をしてこそ、資産と言えますし、

貸付金だって、貸した先から返済をしてもらわねば、

絵に描いた餅の様な資産と言わざるを得ませんので、

まして商品なんて、売れていくらですし、売れる可能性のない商品なんて、価値はありません。

一方、これら他の流動資産の勘定科目に比べて、預金は間違いのない資産と言えます。

 

しかしここで気を付けないといけないのが、現金の残高です。

時々弊社の顧客中でも、異常に現金の残高が大きい場合があります。

通常の事業だと、現金の方が預金よりも大きいと言う状況は、あまり想定できないのではないでしょうか?

もちろん事業内容によって、現金仕入れの現金売上で、いつも金庫に現金を保管している会社もあるでしょうから、一概に異常であると決め付けることはできないと思います。

 

しかしながら現金が異常に大きくなることについて、

合理的しかも説得性のある説明をできるのであれば問題はありませんが、

粉飾決算をして業績をかさ上げする場合の常套手段の一つに、この現金勘定が使われることも多いので、

説得性のある理由が説明できないと、余計な詮索や嫌疑をかけられることにもなりますので、

気をつける必要があります。

 

時々、年商が3億円以上あるのに、現預金が10万円しかない決算書を見ることがあります。

私でもこのような決算書をみると、かなり資金繰りが厳しいのかなと思ってしまうので、

当然銀行だって同じ感想を持つと思われます。

事実この現預金の残高が少ないことが理由の1つとなって、融資が見送られたことは何度もありますので、

決算日に関しては、現預金が十分確保できるような対策がきるのなら、検討していただきたいと思います。

 

ちなみに理想的な現預金の状況は、月商の3か月分程度とお考え下さい。

 

 

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