4の根拠(思想-中国)
孟子はその道徳学説として4つのこころを説いていました。
四端説というものです。
4つのこころを伸ばしていくことで4つの徳に到達するというものです。
4つの徳とは、
仁、義、礼、智の4つです。
仁 他者に対する哀れみのこころ
義 不正を憎み、恥を知るこころ
礼 へりくだるこころ
智 正しいことを判断するこころ
中国でも同じように4つのこころが説かれていたというのは注目に値します。
4つ、そしてそれらを伸ばしていくことで徳が高くなるというのは、日本の一霊四魂と似通っています。
その内容はというと、やはり似通っています。
IY4スピリットを軸に考えてみるとこうなります。
仁 YY、他者になり代わり他者の感情を重視
義 IY、他者や世間の誤りを正すことを重視
礼 YI、相手を敬い自分が下に立つことを重視
智 II、自分自身の持つ道徳の基準を重視
義については解釈がちょっと難しい面もありますが、全体としては概ね分類が成り立っています。
4つの例は他にもあります。
性格、感情、才能、関心、思考などを分類する場合、数ケースに分類することがありますが、多くの場合4つに分類できます。
一つの例として米精神分析の成果であるエゴグラムを見てみたいと思います。
4の根拠(思想-日本)
4スピリットの根拠となる日本古来の思想について紹介します。
一霊四魂というものです。
この思想には感銘を受けました。
なんとなく考えていたものがこれを知ることでかなり明確になった気がします。
そしてIY4スピリットについても発展しました。
一霊四魂は古神道から伝えられているものですが、明治初期に本田親徳によって研究され多く記述されたものです。
この思想は、4つの魂を一つの霊がコントロールしているという考え方になっています。
基礎を成しているは4つの魂です。
4つの魂の機能はこのとおりです。
勇 行動力、外向性
親 平和、親和力
愛 愛、育成
智 分析、探求
そして霊が4つのこころの機能に対してフィードバックするという考えです。
人は4つのこころいずれかが強く傾向として現れます。
そして、自分の性格や嗜好に影響するのとともに対人関係も形成します。
4魂の機能の特徴は、情緒的-合理的、情熱-冷静という2軸により分類することができます。
合理 智 勇
情緒 親 愛
冷静 情熱
この分類方法はIY4スピリットとは若干異なるのですが、結果的にその特徴から見ると類似しています。
勇 IY
親 YY
愛 YI
智 II
概ねこのように対応しています。
こころに4つの特徴があるというのは日本だけではありません。
次回以降その点に触れたいと思います。
4の根拠(マネジメント-感情)
4の根拠として今回は感情知能指数(EQ)の観点から紹介したいと思います。
EQはこころの知能指数と言われています。IQだけでなくEQを伸ばしていくことの必要性が謳われています。
こころが重要というのはなんとなくにでもすぐわかることなのですが、それを理論化したEQとはどんなものなのでしょうか。
人は様々な感情を持ってしまうものですが、EQは感情を上手に利用し前向きになるようにすることを重視しています。
4つのこころもしくは感情の概念が基礎となっています。
それは2軸の観点から分析されており、結果4つに分けられます。
一つの軸は、自己に向けられているものか、社会に向けられているものか。
もう一つの軸は、自覚、認識というものと、制御、管理というものです。
結果以下のような4要素の能力となります。
自己の自覚
自己の制御
社会的自覚
人間関係の制御
IYマトリックスの4要素と類似しています。
これらの能力はいずれも伸ばすことができるということになっています。
と同時に自分が得意なことがあるともされています。
リーダーシップや影響力が求められるような立場であれば、それぞれの能力すべてを伸ばしていく必要があります。
自分がどの能力があるのかを知っていれば、他の能力を意図的に伸ばすように心がけていくこともできます。
ここで重要なのは、やはり主軸となる考え方が4つの要素になっていることです。
しかも2軸はそれぞれ自分と他人(もしくは自分を含めた集団)、認識と制御という観点となっており、
認識と制御についても、自分として認識し、他者に働きかけるという意味で考えると、インサイドとアウトサイドという観点となります。
こころなどというものはひとそれぞれであり単純なものではありません。
しかし分析するとなるとある程度類型化もできるのでしょう。
そしてそれは4つであることに意味があるのでしょう。
ことさら人間関係においてこころを捉えることが多いようです。
4の根拠(マネジメント)
マネジメント領域の知識から4の根拠について紹介したいと思います。
4つの状態に分けたマネジメントもしくはリーダーというのはいくつか理論があります。
その一つとしてシチュエーショナルリーダーシップを紹介します。
ケン・ブランチャードらは1985年、1993年にはじめのモデルを発展させ、状況対応型リーダーシップII (Situational Leadership II)というモデルを作りました。
この状況対応型リーダーシップがシチュエーショナルリーダーシップです。
状況というものを4つに分けて考えており、その4つの状況に応じたリーダーシップが必要という理論になっています。
この理論の有効なところは、リーダーシップは状況に応じて有効な手段が違うということを示しているところです。
状況に応じてリーダーシップのスタイルは変化させないといけません。
しかし、スタイルを本当に変化させられるものなのでしょうか。
変化させるのはできるにしても、やはりどの状況に対するリーダーシップの型が自分に適合しているかということのほうが、現実的な捉え方ではないでしょうか。
ある程度の組織となっており、複数の人間からリーダーを選べるような状態では、その状況に最も適合した人が選ばれると思います。
状況というものを説明しておきます。
4つの状況に分かれます。
部下の技能と意欲の状況により4つに分かれます。
それは組織としての成長に応じた状況とも言えるでしょう。
1:技能 低、意欲 低
2:技能 低、意欲 高
3:技能 高、意欲 高
4:技能 高、意欲 低
状況に対してどのようなリーダシップが有効かが以下のとおりです。
1: 指示型: 指示・命令を中心にやるべき方向に導く
2: コーチ型: なるべき方向のビジョンを示し、道筋を作る
3: サポート型: 考えさせることによりメンバーに正しい方向を気付かせ、成長させる
4: 権限委譲型: メンバーのコミットメント・一体感を重視する
状況は一つの成長の道筋と言えます。
特徴的なのは4の状態です。技能は高いはずなのに意欲が低下しているのは一定の達成をもって満足している状態と言えます。
それぞれのメンバーがいわゆるできる状態ですので、あれこれ言われたくありません。
そこで有効なのが権限委譲型ということになります。
この状態はある意味次の成長のステップと言えます。
次に向かうべきものが見つかれば、また意欲が高まってくるでしょう。
このように考えると4つの状況は一つのサイクルとして繰り返し現れるとも言えます。
そして状況に合わせて必要なリーダーシップが発現します。
ここでリーダーシップをスピリットと読み替えてみましょう。
複数の人が関わって成果を成すような状況では、一定の状況というのはあり得ず、やはり成熟度の合わせて様々な状況と変化します。
そして、それは4つに分類できるというのが、ここで読み取れる大きな特徴の一つです。
人を取り巻く状況の中で、どのような時に一番自分の力が発揮できたと感じたでしょうか。
1:人にゼロから教えてレベルアップしていく状態、
2:人のやることがわかっているので引っ張っていく状態
3:やるべきことを考えさせる状態
4:さらなるやるべきことを引き寄せる状態
ライフサイクルサイクルでいうと、導入、成長、成熟、衰退(構想)といった段階に対応します。
そして4スピリットにも対応します。
持続成長のロジカル的根拠
ちょっと退屈なところもあるかもしれませんが、ロジカル自己啓発の根拠となる理論なり考え方を紹介していきます。
これにより、なぜシンプルにこころを理解して行動を起こせるのか、そしてその考え方がありえるものなのかを理解してもらいたいと思います。
シンプルな考え方のひとつに状態を表わすものがありました。
それは自分方向と人への方向すなわち貢献方向であるということを言ってきました。
この考え方はコーチングやモチベーション理論が基礎となっています。
コーチングは、本来自分がやるべきことは自分が知っているということから、内発的な動機付けをするような質問をし、本人が目標達成していけるような仕組みです。
達成のための原動力になっているのは、本人が本来持っている達成への力です。
それは、自らが納得して方向性を決め、覚悟して取り掛かることで得ることができます。
もちろん、誰にでもその状態になることは可能で、いかにそういう状態を引き出すかが目標達成の鍵となってきます。
そしてモチベーション理論での中心となっている考え方がマズローです。
マズローの欲求段階説は、5段階の欲求となっておりますが、重要なのは一番上位の自己実現欲求とそれ以外に分かれるということです。
自己実現欲求は利他の精神や貢献欲求あるいは限りない成長の欲求と言われます。
その他は欠乏欲求です。つまり、欠けている部分を埋め合わせたいという欲求であり、本当の意味での貢献には至っていない欲求となります。
欠乏欲求も欲求としては一時的には強いのですが、持続性には欠けます。
例えば、それをやれば昇格できるよ、ということで部下にある仕事をやらせるとして、その時はやる気になったとしても持続的な成長に繋がるかは疑問ということになります。
商品の宣伝では欠乏をうまく満たすような文言が散見されます。
一時的には強烈な欲求を引き出すものもあるため、購買に繋がっていきます。
しかしこのような刺激にある意味慣れてしまっているため、本当の貢献や成長の段階の重要さを忘れてしまうこともあるかもしれません。
こころがいい状態すなわち貢献方向の状態となって、持続的な成長に繋げていくには、自分として何をすべきなのかを知ることが重要となります。
人によって何が得意で何が好きなのかは違います。そしてどのように成長するのが最もいいやり方なのかも違いいます。
このヒントになるのが、4スピリットの考え方です。
自分として持っているものは最大限に活かし、持っていないものあるいは得づらいものは補いながら成長していきます。
次は、こころの特徴とも言える4スピリットの根拠になる理論を紹介していきます。