”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室 -35ページ目

靴工具 ハンマーとベンチ&椅子 編

 以前 PEN という雑誌の取材を受け ”ビスポーク靴の作り方とは?”という企画があった際、2週間程ライターの方とカメラマンの方が工房にいらしたのですが、その時に

 

 「大川さんいつもハンマーで叩いてますね。」

 

 と言われ、自分では全然気づかなかったのですが、言われてみればやたらとハンマー使うな。。。。と気づきました。やたらと打ってますキメてる






  と言う訳で、今回はハンマー編です。






 

 釘やタックスは基本ラスティング・ピンサー(ワニ)で打ちます。

 

 

 

 ハンマーはピンサーで打った釘を寝かせる時か革を木型に吸い付くように叩いたり、ヒールの側面を〆るために叩いたりします。

 

 

 ハンマーにも色々と種類がありますが、英国の靴職人が使用するのは”ロンドン・ハンマー”です。

 

 


↑マイ・ハンマー

 

 日本のものと比べてかなり大きく重いです。


 大きいので靴にアイロンがけをするように使用でき、重いのでタックスは一発で打ち込めます。

 



↑上が国産。下がロンドン・ハンマー

  


 ハンマーの丸い方は普通にハンマーと呼びますが、平らな方は CAST IRON キャスト・アイロン と言います。

 

 



 

 キャスト・アイロンはヒール周りを〆る時に基本使用しますが、その他にも革を押し込んだりと色々と使用できます。


 私はベベルド・ウェイスト製法で作る際は、このキャストでヒール周りのソールを吸い付かせていくのに欠かせないです。

 

 

 

 ハンマー類は必ず購入したら、エッジと面をサンドペーパーで整えて常に顔が映るようにピカピカにしておきます。こうしておくことで、繊細な革に傷をつけずに思いっきり叩けます。




 

 

 

 ハンマーの持ち方は、柄のをこのように持つとコントロールしやすいのでこうです。↓

 

 



 

 また、ハンマーは常に足元にこうやって立てて置いておきます。すぐに使えます。




 

 

 

 ちなみにハンドソーン・ウェルテット製法の靴作りは、かなり力を入れて釣り込みし、汗だくで💦ハンドステッチをしますので、足でしっかり踏ん張れるように靴職人(底付け職人)の椅子は低めです。



 個人差がありますが、椅子の座席の高さは35センチから45センチ位。お教室の椅子は40センチ。

 

 

 

 この踏ん張りが力を入れるのに重要です。

 

 

 ビスポーク靴はしっかりした革を使いますし、ハンド・ブロッキングに関してはプロレス技か?っというような格好で可能な限りの踏ん張りが必要ですものね。

 

 

 

ちなみにシューメーカー・ベンチ と呼ばれる 靴職人(底付け職人)の作業机は高さ45センチです。こちら↓ 




この机も学生の時に蚤の市で見つけイギリスから持ってきたもの。

 

 

 

 イギリスの職人達はこのベンチの前で背中を丸めて靴を作ります。

 

 

 

 ロブの職人達は身長が2mを超えている職人もおりますが、みんなこの高さのベンチ。椅子選びはみんな何度も座ってクッションで調節したりして、とにかくしっかり足が踏ん張れる自分の高さに調整します。

 

 

 

 さて、ハンマーに話を戻します。

 

 

 

 

 タックスは日本でよく使われますが、イギリスではブラッツというものを使用していました。



↑ 左がタックス、右がブラッツ

 

 

 ブラッツは Rivet Driver リベット・ドライバーで打つのが基本で、ブラッツが滑らないように面が荒く、垂直に打ち込めるように面が平らで使いやすいです。タックス(リベット)を打つのも勿論やり易いです。

 

 

 こちらがドライバー↓




↑断面。

 

 

 

 リベット・ドライバーもラスティング・ピンサー同様、靴作りにしか使われない工具だと思います。



 ドライバーも、手と一体化する工具。


 このように持ちます。




 

 私はハンマーの方をよく使用しますが、私の師匠のポールはやたらドライバーを使ってたような記憶が…

 

 私が何かやらかした時は、このドライバーで私の頭を叩く振りをしてブラックジョークを炸裂してたのを思い出しますガーン


 私はハンマー持って防御のポーズ泣き笑い


 靴職人の周りは凶器が多い。。。。爆  笑

 

 

ロンドン・ハンマーあります。↓

 

 

靴工具 ラスプ編

 きやすりの事を英語で RASP ラスプ と言います。





 

 日本製のラスプはとてもシャープで海外の職人からも人気です。私もイギリスの先輩達に頼まれ何十本送ったことか。。。。

 

 イギリス製のラスプはこんな感じ↓で、ちょっと荒目です。

 



 

 国産は目が細かくて良く削れます。私は鍛冶屋さんに幅30mmにオーダーしたものを使用しています。

 

1番右 ↓


 英国ビスポーク紳士靴のヒールの高さは25mm~30mmですので、ラスプの幅が30mmあるとヒールを一気に削れます。

 

 15年ほど前に購入しましたが、未だ驚くほどシャープ。素晴らし過ぎてもう一本買っておけばよかった。。。と悔やまれます。もう作って頂いた職人さんは引退されてしまったので悲しい残念です。価格が既成のラスプの8倍ほどしましたので、躊躇してしまった。。。。ダメね〜。

 

 

 ラスプの粒々は鋭い三角の突起が小さな小さなナイフのように削ってくれます。鈍くなったら、職人さんに”めおこし”をしていただけるのですが、現在めおこしをしていただける職人さんは日本にいらっしゃるのか不明です。使い捨てにするには勿体無いし、どなたか知っていたら教えて頂きたいです。

 

 



 

 さて、上記のラスプは底付け専用です。

 

 底付け用のラスプは自分の人差し指を柄のようにして握ります。手と一体化して使用する工具です。

 



 平面を削るときは手首を硬く固定し、曲面を削る時には手首を捻りながらスナップさせることでコントロールします。

 

 ラスプの面には軽く山のついた曲面のものと、平面のものとがあります。

 

 

 曲面はヒールの積み上げの際に、ヒールの底面を中央だけ凹ませる作業の際に使います。またヒールの脇にカーブをつけたい時にも使えます。

 

 

 平面はヒールの側面、ウェルトの側面を整えるのに使用します。

 

 

 ハンドソーン・ウェルテッド製法の靴作りの場合、ソールの側面、ヒールの側面をめちゃくちゃ磨きます。

 

 まずはラスプで整え、ガラスの破片でさらに削り、3種類のサンドペーパーで水をつけながら磨き上げます。

 

 

 革の繊維質をこれでもか!っと磨き潰すことによって、ガラスのようにツルツルになります。あまりにツルツルなので、革ではなく木だと思われる方も多いですが、ここまでヒールを磨き上げると革の面が詰まり雨水を通さず耐久性も増します。

 

 

 見た目と機能性を兼ね備えているんですよね。素晴らしいですね〜先人の知恵。

 

 

 またこの手間暇が機械では出せない独特の輝きを放ち人々を魅了します。

 

 ヒール磨きは無心になれるので、生徒さんの中には瞑想状態になってやり過ぎてしまう方が時々おりますが、なかなか綺麗に納得できるようになるまでには時間がかかる作業です。

 

 



 

 

 ちなみに木型を削る際には、もう少し荒目の柄のついたものを使用します。

 

 木型用ヤスリ↓   木型用というか木工用です。プラスチックも楽々削れます。

 



 

 

 靴作りは奥が深いので、じっくり学んでみたい方どうぞお教室で↓

 

 

 

 靴工具を購入されたい方はこちら↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パターン(型紙)講座 

  5月15日(日)は”型紙の補習講座”を開催いたします。

 



 時間:13時〜16時

 講師:大川由紀子

 持ち物:*BWS FILM 「靴の型紙講座」動画を見ながらカットされた型紙と木型。

     *クリッキングナイフ(またはカッター)

     *15センチ定規

     *筆記用具

     *目打ち

       

 参加資格:参加資格はBWS FILMで動画を購入された方。

 

 参加申し込み→bespokeshoes@benchmade.jp 宛に講座名と型紙デザイン名とお名前を送信願います。

折り返しご連絡いたします。

 

                看板持ちBWS FILM

 

 

 

「作った型紙があっているか確かめたい。」「ちょっと不安なところがある」「これでいいのかな?」

 

 など、直接聞いて型紙の理解を深めたい方への補習授業です。

 

 どんどんご質問くださいませ。この機会に型紙についての疑問を解決しましょうね。

 

 

 ご参加お待ちしています。

 

 

 

 

 

 

 さて、本日は工房前の桜が満開です🌸  気分も華やかに本日も靴作り。

 

 

 初めてのミシンに挑戦中のI君。 




 

 最後にミシンを踏んだのは中学生の時。家庭科の授業でエプロンを縫ったそうです。

 

 ほとんどの男性生徒さんが同じようなミシン歴。

 

 でも靴作りのミシンはもっと楽しい! はず。。。ニコニコ  

 

 Oさんもアワアワしながらも綺麗に縫えています。

 



 

 ソールがマホガニー色に着色できたTくんのジョッパーブーツ!!

 



拍手拍手拍手拍手仕上がりました。5足目ともなると、流石に上手ね。

 

他の生徒さん達から「キレイ〜キラキラキラキラ」と羨望の眼差しを受けつつ完成です。

 

 

 

 Kくんは先芯の釣り込み中。 




 

 ここらへんの作業は初めて靴を作る人には ”靴を作っている実感” がヒシヒシと感じられる作業らしく

「大変だけどめちゃ楽しい〜音譜」というお言葉が出る工程。Kくんも楽しそうに黙々と作業に没頭。

 

 

 

 Nさんはヒールの積み上げ中。ここは歩行にも関わってくる箇所なので、丁寧に角度を見ながら積み上げていきます。

 



 

 Sさんは一針一針丁寧にスクイ縫いを続行中。

 

 



 

 靴作りを始めたい方、どうぞ説明会にご参加ください。毎週土曜日13:45分から開催しています。

 

ビギナーさんも大歓迎です。新しい季節に新しいチャレンジ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

靴工具 ワニ編

 工房の内装工事も無事に終わり、新しいサッシになり隙間風がなくなりました。

 

 網戸もついたので窓を全開に開けても小鳥が出ていっちゃう心配がなくなり、気分も換気もバッチリですチョキ

 



 クロージング・スペースも木型倉庫も倍位に広くなり、使い勝手も良くなり感無量。

 

 仕事頑張るぞ!筋肉とやる気も上がります。

 

 

 さて、靴の工具のお話。

 

 

 新米生徒さんには必ず持っていて欲しいナイフやオール類は初日にお渡ししていますが、その他の工具はお教室の共有のをお使いいただくか、購入頂いています。

 

 

 工具は高価なので、少しづつ揃えていくと良いかと思いますが、初心者の生徒さんからよく「何から揃えていったらいいですか?」と聞かれますが、迷わず「ワニからでしょ」っとお伝えしています。

 

 



 

 ワニって靴作りのみで使われる工具で、これがないと木型に革をぴーんと張らせることができません。

 

 

 英語でLASTING PINCER ラスティング・ピンサーと言います。 釣り込みのことをラスティングと言います。

 

 

 ワニにも色々種類があって、セメンテッド製法や薄い革のレディースの場合以下のようなワニを使用します。

 

 

 1番右がセメンテット製法用。釘打ち面がツルツルしてます。


 


 

 

 ハンドソーン・ウェルテッド製法などのしっかりとした厚手の革を使用し、釘を打ち込むことが多い製法の場合は↑の写真の左の3本のように溝が入っています。

 

 

 釘を沢山打ち込むので、釘打ち面がこのように滑らず打ち込めるような使用になっていて、釘が簡単に打ち込めるようにかなりの重さがあります。

 

 

 あ、良いワニの見分けかたは「重さ」でもあります。

 

 

 重いワニだと、11ミリのタックスは一発で入るし、25ミリの釘でも2〜3回叩けば半分の長さが打ち込めます。

 

 それから、釣り込む際に思いっきり革が引けるように、つかみ部分が広いものが必須。



 革を挟む所の幅も色々ありますよね。




 

 特にビスポーク靴の場合は土踏まずをお客様の足に合わせて作った木型を使用するので、土踏まず部の釣り込みが大変なことがしばしば。。。


 この場合、しっかりを革をつかみ、全体重を右肩にかけるようにして釣り込みします。そんな釣り込みをするのに、幅の広さが必要になってきます。

 

 

 踵部やつま先の釣り込みには幅の狭いのが使いやすいので、こちらを使用します。こちらは小さいながらも重さがあり、好きなワニです。




 

 

 残念なことに近年の工具は金属の純度がどんどん低下し、昔ほどの重さが無くなってきました。釘もそうね。

 

 

 これは今後も続くと思うので、ワニは早めに重い物を購入しておくのがお勧めです。

 ここ5年でも重さは変わって来ているので悲しい

 

 

 生徒さん達は中古の工具も物色していて、よく「これどう思います?買いかな?」と相談されます。

 

 

 「あ〜これは使えないよ〜」というものもあれば、「いいじゃんグッド!すぐ買いだよ!!ポチッしな!」というものもありますので、地道に探し続けるのもいいですね。

 

 

 掘り出し物があった時は運命感じますよね。

 

 

 

 私はロンドンにいる時に、当時の住んでいたエンジェル界隈にあった古道具屋さんに靴職人だというと「これ靴用だって聞いてたけどわかる?」と奥から木箱を持ってきて開けてみたら、靴用工具が沢山入っていてキラキラ「全部買う!!!ボーナス出るまで待ってて」爆  笑とか、カムデンマーケット内の工具屋さんに「こういう工具が出たら教えてください」と工具類の写真を渡したら「あ〜似たようなのその辺に。。。。」と奥の方から木箱に入ったの出してくれてまたゲットチョキ と、ラッキーなことも多々ありつつ、工具を探しにほぼ毎週5〜6年蚤の市を回っていた時代があったり、先輩職人が引退する時に彼が使っていた工具を一式譲り受けたりしてかなりの量を持っています。

 


 100年以上前に作られた工具達…





 

 気に入って使用するものは大体決まってきていますが、使って試して、工具の形の意味がわかるまでに数年を要した物もあります。


 上記のようにまとめて靴工具を購入した際、必ず「なんだこれ?」って工具が数種類入っていて、先輩職人に見せて教えて貰ったり、誰も分からないものがあったり、あきらかにその職人のお手製の工具であったり、先人達の知恵と工夫も垣間見れます。

 

 

 今でも、あーこの工具ここにも使えるんだ〜と発見することもあったり、取り扱い説明書が無い分、靴工具の一つ一つがまだまだ未知の可能性を秘めています。

 

 私自身も自分で工具を作ることもあり、生徒さん達に「これがあるとここの部分使いやすいよ〜」と伝えたりもしますが、工具は先人の知恵と工夫の塊なので、受け継ぐ者として自分の手から先人の知恵を自分の中にしっかりとダウンロードしていきたいですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

靴工具 ナイフ編

 本日は早朝から工房の内装工事で大変なことになっていて、靴作りができないので靴ブログでも書くことにしましょう。

 

 



 

 

 靴作りをするには沢山の工具を使用します。

 

 

 また、工具は使い易いように職人それぞれ独自の工夫を凝らして形を作り替えて使用します。

まだ自分が望む形がわからない方達は無理をせず、あまりいじらない方が良いと思いますが。。。悲しい

いずれその時が来るのを楽しみに待ちましょう。

 

 

 そんな工具の種類や使用方法を少しづつお伝えしていこうと思います。

 

 本日はナイフ

 

 これが無くては始まりませんし、また持っているだけでシャープに研げないとお話しになりません。

 

 お教室で生徒さんに時々言っては怖がられる文句

 

 「シャープでないナイフはナイフではありません、それは鉄の棒です。鉄の棒では靴は作れません」真顔

 

 

 靴作りの基礎中の基礎がナイフを研げるようになることです。

 

 靴作りが全然上達しな〜い悲しいと嘆いている人達はこの第一歩で躓いています。

 

 基礎ができない人に応用はできませんもの。また基礎をないがしらにする人にそれ以上の何が出来るというのでしょう。

 

 と、口を酸っぱくして言いたくなってしまう程、大切なことです。

 

 面倒でも大変でも、ナイフをちゃんと研げるようになることが上達の第一歩です。頑張れ〜。

 

 

 ナイフの種類も色々ございます。

 

 

 私が使用しているナイフはこちら。





 

 

 国産の切り出しナイフ、特注で短く逆刃に作って貰っているもの、刃先にカーブがかかっているカーブドナイフ、アッパー用の細くて薄いスカイビングナイフなど。

 

 

 長い切り出しナイフが一番良く使用します。

 



 

 生徒さん達にはカーブドナイフはどんな時に使用するのかとよく聞かれますが、インソールやソールを薄くする際に使用します。

カーブがかかっているので、広い面の真ん中辺りをスカイビングする際には欠かせません。またウェルトとソールを縫った後、カーブを利用して横面を凹ませてカットするのにも使用できたり、色々と使えます。

 

 



 

 繊細な作業なので、微妙な角度を付けいくのが異様に楽しく好きなナイフです。ちょっと変態の域ですキメてる

 

 

 

 ヒール用の短いナイフはアッパーを傷つけないように作業するのに便利です。逆刃と両刃と持っています。どこにどう使用するとは意識していませんが、作業中に無意識に使い易いものに変えながら作業しています。




 

 

 イギリスでは両刃のナイフしか使用していませんでしたが、日本では切り出し包丁か片刃の切り出しナイフが主流です。

 

 

 私は包丁も使用したことがありますが、個人的にナイフの方が使い易いです。

 

 

 イギリスでは”工具は手の延長”として使用するため熱する工具と握りにくい工具以外は柄がありません。

 

 

 工具を握るときにお教室で「人差し指でコントロールしてね」とたびたびお伝えしていますが、人差し指が柄の役割をします。

 

 ですので、私は柄の付いていないナイフが体の一部になってくれて使い易いのです。

 

 

 

 こちらはアッパーの革用のスカイビング・ナイフです。

 




 

 ナイフ選びの基本は切りたいものが薄ければナイフも薄いもの。厚い革の時は厚いナイフです。

 

 

 ですので、アッパーの場合は薄めのナイフが必要になってきます。

 

 

 私は漉き機を使用しないので、幅広であっても問題なくスカイビングできるように、ナイフを出来るだけ長くなるように研いでいます。

 

 ナイフの長さの調節は研ぎ方で簡単に調節できます。

 

 長く研ぎたければ、研ぎ石やラップスティックの縦面とナイフの縦面を平行になるように研ぎます。

 




 短く研ぎたければ、研ぎ石やラップスティックの横面とナイフの縦面が垂直になるように研ぎます。




 

 そうそう、ナイフを研ぐには普段はこのラップスティックを使用します。





 

 3面に番手の違うサンド・ペーパーと1面には革を貼ってその上に研磨剤の青棒を塗り込んでいます。

 

 月に2.3度は、研ぎ石を使用してしっかり研ぎ直します。気分によって色々使用しますが、

 

 ダイヤモンド研ぎ石は水を使用せず、オイルを使用して研ぎます。

水を使用するとしっかり乾かさないとすぐに錆びるので、オイル使用が断然楽です。

 



 

 

 他には”刃の黒幕”(ネーミングがグッとくるキメてる研ぎ石)も好きですが、こういう普通の研ぎ石は、”研ぎ石を研ぐ研ぎ石”で研がないといけないのですが、(早口言葉みたい!ニコニコ)、細かい番手でピカピカにしたい場合はこの研ぎ石が良い仕事をします。


研ぎ石を研ぐ研ぎ石↓




 

 

 それから、研ぐにあたっての注意点は、何段階かに番手を変えることです。

 

 

 番手を最低3段階は変えるとシャープさが長持ちします。私は本当に気分によるのですが、緊張するような靴を作る際には5段階くらい番手を変えてしっかりと研ぎます。ナイフもスーパーシャープになりますし、心も落ち着いて”無の境地”状態で作業ができます。

 

 

 工具と人が一体化して “職人” です。


  弘法筆を選ばず…は、職人の世界にはないな…


 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さくら

 昨日は太陽が出てなくて残念でしたが、工房前の桜は一気に8部咲き🌸 🌸




 

桜色のサンダル作っているAちゃん。  




 

桜色のマスクとエプロンとパンツだね!と他の生徒さんに言われてましたが、

Aちゃんは「パー子ではないですよ」って爆  笑

 

 

のんちゃん(小鳥)と会話してたと思ったら、のんちゃんに釘をばら撒かれたりして滝汗、やんちゃっ子と仲良しのOさん

 

 



 

スクイ縫いをひと縫いひと縫い丁寧に頑張っているSさん。

 



 

段々と釣り込みが上手になってきたKくん。




 

お姉さんの木型作りに励むNくん。木型の理解が深まってきています。楽しみ♫

 



 

 

いつも面白い靴を作るS君。今回は革とデニムを組み合わせて作っています。

デニムは革と違って端の処理の方法が違うので、色々と静かにお試し中。

 



 

順調に型紙を仕上げ、クリッキングに入ったIくんとKさん。繊細な作業なので慎重に頑張ってますね。ひたすら練習あるのみ!

 



 

スカイビング地獄もそろそろ終わりに近づいてきたSくん。もうすぐ楽しいミシンです!!

 



 

木型のつま先の形状に悪戦苦闘中のMさん。 良い感じに進んでいます。

 



 

エラスティック・サイドを作成中のAさん。朝は睡眠不足でボーとしてましたが、ミシンが終わったら「勉強になった〜楽し〜〜!」といきなり元気に爆  笑 いつも通り元気です。

 



 

スキンステッチを黙々と練習中のKくん。時々漫画「ザ・ファブル」の話で盛り上がりつつ。。。。




 

サンダル作りのソールステッチをすごい勢いで縫っているYさん。良い感じキラキラ

 



工程ごとに思い出したり、知識を増やしたり、勘違いを直したりしながら常に学ぼう!という意欲が感じられるMさん。

 



 

 

全員は載せられませんでしたが、今週も生徒さん達はそれぞれのペースで好きな靴を作っています。

 

知ることを楽しみ、少しづつ自分の想いを形にすることを楽しみ、同じ趣味の方達との雑談を楽しみ、今週も和やかなお教室でした🌸

 

また来週!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やる気の春

 昨日のお教室でも”お花見”の話が出て「去年も同じ話しましたね」

 

 と話していた生徒さんがおりましたが、毎年同じ話をできるのも素敵な事だと思います。

 

 工房前の桜は毎年の楽しみの一つですが、現在2部咲き位です!音譜 




 

 さて、先日の木型講座は皆さん着々と進み、プラ型にコピーする為にしばし休憩。再開は4月9日です。戻ってくるの楽しみね。

 




 

 木型作りは職人さんによって様々で、それぞれの考え方がありますが、私のところでは英国ビスポークの木型づくり+αで行っております。

 

 +αとは何かと申しますと、イギリス人の足の体質と日本人の体質はかなり違いますので、足の体質を踏まえた上で、日本人の足に合うように計算式を作り重要なパーツに合わせて木型を削っていく方法をとっています。

 

 

 作り方は経験が増えるたびに改革、改善をしていて今だに1足作るごとに学ぶことがあり、興味が尽きることがないのです。

 

 

 お教室の生徒さん達の1足目の靴の木型は私が作成しておりますので、1足目が仕上がった時の生徒さんが足入れをして「わ〜!!本当に足にピッタリだ〜キラキラ」と喜んでくれるのは本当に嬉しいです。

 

 

 生徒さんは初めて自分で作った靴を履く経験にほとんどの方が感動しています。

 

 

 私も自分の靴を初めて作って履いた日は本当に嬉しくて、ちょっと誇らしかったです。

 

 

 自分で作って身につけられるなんて、最高だ〜!と思いましたが、何足も作っていくうちに誰かに作ってあげたい。。。と段々なってきますよね。

 

 

 長年お教室に通っている生徒さん達は、ご家族全員の靴を作ったり、知り合いからオーダー頂いて作っていたり、お客さんからオーダー頂いたり。。。して作っている方も多いです。

 

 

 自分の靴を作るのと人の靴を作るのでは緊張感も気合も神経の尖らせ方も全く違うので、人の靴を作るのもお勧めです。

 

 

 が、まずは自分と自分の足が喜ぶ靴をしっかり作ることが大切ですね。木型も改良できることはその都度改良しながら、自分の足で変化を感じながら、経験値を増やしていきましょうね。学びは多いと思います。

 

 

 生徒さん達が、彼らのお客様のフィッティングに四苦八苦しながらも、頭使って多くを学び取っている姿を見ながら頼もしいな〜と思ったり、経験でしか学べないものもあります。

 

 

 やる気の春!🌸

 いろんな靴に挑戦していきましょう!

 

 

 

 

 

 

 

今週のお教室風景

 明日は木型講座の3回目です。参加者の皆様、12時にお待ちしております。

 

気合を入れて頑張っていきましょう〜筋肉 

 

さて、今週の通常お教室も無事に終了。

 

靴が仕上がった生徒さん2名!!!





 

Mさんのレディースのパンプス、足にピッタリに仕上がりました拍手拍手拍手拍手

冠婚葬祭用とのことですが、黒のパンプスは何かと重宝しますよね。必須の1足キラキラ

 

それから、1月末に靴作りの為に香川県から上京して頑張っているI君の1足目が仕上がりました拍手拍手拍手

 

全クラスの生徒さん達から「早い!!!」ポーンと驚かれていました。

 

やる気も集中力もあるし、頑張り屋さんです。

 

 

夏に向けてサンダルを作成中のお二人。

今年は夏が来るの早そうですが、夏前に仕上げたいですね。

 



 

 

ジョッパーブーツを作成中のTくん。木型抜くの楽しみ♫




 

アッパーが仕上がったお二人。




 

Tさんのビット・ローファーとAさんのUーチップ・モンク。

 

 

お家でデザインの練習を頑張っているKくん。どんどんアイデアが湧いてくるようですね。




 

 

 新米生徒さん達も頑張ってます!




 

 やり気がムクムと湧いてくるこれからの季節、物作りにも意欲がでてきますよね。



 春から何かをしてみたい❣️とお思いの方、一緒に靴作りを楽しみませんか?


 生徒さんは随時募集中です。


全くのビギナーからプロの方まで、どなたでもウェルカムです。


既に他の学校で数足作った経験のある方は、学びたい製法、学びたいデザインからスタートできますので、どうぞお問合せ下さいませ。


ビギナーの方は、基礎からしっかり学べますので、やりたいな〜と思った時が吉日!






 

 

 

木型講座2日目

本日は木型講座 2日目を開催しました。

 

 

木型作りは靴作りとは違った知識が必要になってきます。

 

 

足の骨、筋肉及び腱、靭帯、関節、アーチ、神経系、血管を知るための解剖学は必須です。




 

 

問題が起きやすい箇所はビスポークあるあるですので、メジャーなところは教えてあげられますが、マイナーな問題が生じた時には

今一度足のメカニズムと解剖学から問題解決へ向かう道すじを考え、試行錯誤しながら解決していきますので、その道筋の考え方を参加者の皆さんに学んで頂き中!

 




 

一つづつ解決して知識を増やし続けるのがビスポーク職人の仕事の一つでもあり、悩みどころでもあり、足の不思議さに驚かされるところでもあり、奥が深〜い靴作り。

 

 



 

なので、色んな足に出会うことが大切で、この講座を受講された方全員の足を採寸し、それぞれの足の特徴と靴を作る際に気を付けるポイントをお話ししながら木型を削ってもらっております。

 



 

また知識だけでなく、”立体に削る”というのは結構大変で、足を採寸した採寸図は平面です。

 

その平面の設計図から立体を削り出していきます。

 

ヤスリの使い方、カーブの削り方なども学びながら、靴の木型作りは学ぶべきことが山ほどあり、永遠の学びです。


一つ学ぶたびに一歩一歩前進している事を感じながら、長い長い『靴道』 を飽きずに進んで欲しいな〜と思います。

 

 

 

 

 

 

微力を積み重ねましょう。

職人をしていると、少しの積み重ねの大切さが身に染みています。

 

お教室の生徒さん達も、毎週毎週通って、本当に少しづつ少しづつ出来るようになっていきます。

 

それは亀の遅さなんだけれども、遅くても着実に前に進めば、5年後10年後には多くの技術を手に入れられます。

 

だから、小さなことをコツコツと積み上げる大切さを日々の生活でも大切にしたいと思っています。

 

 

 

さて、話は変わりますが

 

お教室の中でも戦争の話が出ておりますが、どう考えたもんだろう?と少し調べてみました。

 

ちょっと段々考えたくない方向に進んでいるような。

 

 

ウクライナとロシアの戦争で、やはり「核の抑止力を持たねば!」と言い出したり、憲法9条を改悪する動きになってきたり。。。も危惧されますが、そもそも日本とウクライナは違います。ここを間違わないようにしないと、戦争に疼く人達の世論に流されてしまいますので、気をつけないとですね。

 

 

全部プーチンのせい!で済むほど簡単なことではなく、始まりはここくらいかな?

 

 

「ミンクス議定書」。ここからから見ていかないとですね。

 

 

ミンクス議定書の約束を守らずにウクライナ政府は8年も空爆を繰り返したり、ウクライナの大統領のゼレンスキーが、『条件が変わった、ウクライナ国民がミンスク合意は認められないからこれじゃできない、誰が署名したのか知らない』と言ってみたり、(署名したのは前の大統領)外国との約束を守らないウクライナ。

 

ドンバス地域では民兵組織によるロシア系住民の殺戮を幇助していたこと、また2014年の「ウクライナ騒乱」も知っておかないといけないですね。ロシアばかりが悪いわけではないということを知っておくだけで、どこぞのプロパガンダに騙されないように防げるのでは?

 

 

 

ロシア側からしたらプーチンが言っていた「やらざるおえない。。」と安全保障のために取らねばならない処置だったのもわかるというか、プーチンは戦争をするように仕向けられて乗ってしまったとも言えるのではないかと思います。

 

 

別にプーチンの味方ではないけれど、あまりに飛び交っている情報が偏っていて、ちょっと冷静に今までの経緯を見ないとな。。。と思いました。

 

 

そもそもNATOとはアメリカの傘下のもとドイツを抑え、ロシアを除け者にする集まりで、今回のことも大きな括りで考えるとアメリカ対ロシアという構図が見えてきます。

 

 

アメリカは20年にもわたるアフガン戦争終結により、新たな紛争を起こさないと軍事企業が維持できないのではないでしょうか?現にロッキードマーチン社をはじめとする主要な軍需企業の株価がアフガン終結後になぜか高騰していたことから、すでに予測いや、予定されていたのでは?また、今回の戦争を思いついたから、アフガンより儲けられる!ってアフガン終結に至ったのかな?

 

 

 

フランスをはじめ各国で「原子力」を推進しはじめているのも怖いです。

お決まりの「抑止力」って言葉で語られますが、では全部の国が核をもったらどうでしょう?次は1000発持っている、1万発持っているとなるだけで解決には至らないと思います。現在アメリカもロシアも核兵器数は6000発前後持っています。こんなにいるか? 

 

何回地球を壊すつもりだろう?

 

たった一つしかない私たちの星を。

 

 

それよりは、全世界で核の放棄をすべきではないでしょうか?

 

なぜできないのでしょう?

 

軍需でお金儲けをできなくなる人が出るからです。

 

 

放棄できないのは↑以外にどんな理由があるでしょうか?

 

 

そもそも”戦争ありき”で考える世界を終わらせ、どのようにしたら地球の子として安心して暮らせるのかを議論すべきではないでしょうか?

 

 

 社会主義国を忌み嫌い、民主主義!民主主義!と崇めるのなら、全世界の人に戦争をしたいかどうか投票してもらうのがいい。

誰が戦争したいのだ?決して戦場へ行かず、戦争しても痛くも痒くもなく、逆にお金を儲けられる人達が戦争に誘導しているだけじでは?

 

 

 

全世界が核を放棄し「憲法第9条」を持つ世界を望みます。

 

 

 

それから、日本も「侮辱罪」という刑法231が閣議決定され、政治家へ悪口も言えなくなってしまい、悪い方向へ向かっている気がしてなりません。「集団的自衛権」「特定秘密保護法」と戦争準備を着々と進めているようにしか思えません。

 

 

 

 

1人のちっぽけな人間が何かできることがあるとしたら、がんとして反対することだと思います。

微力を集める以外に何もできないのですが、どんなに小さくてもできることがあるのならやってみないと。

 

まずは原発のない世界を目指しませんか?