"Yes it is" | タコさんの庭

タコさんの庭

ビートルズの歌詞和訳に挑戦

"Yes it is"

Writers : credited Lennon-McCartney  ( by John Lennon ) 

Artist : The Beatles

Recorded : Tuesday1965/02/16, EMI Studios

Released : singleB Friday,1965/04/09 A-side "Ticket To Ride" 

Monday,1965/06/14(US)「Beatles VI」 B面2曲目

1988/03/07 「Past Masters Vol.1」

1996/03/18(UK)1996/03/19(US) 「The Beatles Anthology 2」(Take 2 & 14)

 

 

 <歌詞和訳>"Yes it is"  邦題 "イエス・イット・イズ" 

        あぁそうなんだ…

[Verse 1]

If you wear red tonight
Remember what I said tonight
For red is the color that my baby wore
And what's more it's true
Yes, it is

    君が今夜赤を身につけるのなら 

    僕が今夜言ったことを覚えておいてくれ 

    だって赤は僕のかわいい人が身につけていた色だから

    何よりもそれが真実なんだ

    あぁそうなんだ…

 

[Verse 2]

Scarlet were the clothes she wore
Ev'rybody knows I'm sure
I would remember all the things we planned
Understand, it's true
Yes, it is, it's true
Yes, it is

    スカーレッ絶対トは彼女が着ていた服だった

    絶対みんな知っている

    僕たちが計画したすべてのことを思い出してしまう

    わかってくれ それが真実なんだ

    あぁそうなんだ… それが真実なんだ

    あぁそうなんだ…

 

[Bridge]

I could be happy with you by my side
If I could forget her, but it's my pride
Yes, it is, yes, it is
Oh, yes, it is, yeah

    そばにいる君と僕は幸せになるかもしれない

    もし僕が彼女を忘れることができれば でもその人は僕の誇りなんだ

    あぁそうなんだ… あぁそうなんだ…

    嗚呼, あぁそうなんだ…, yeah

 

[Verse 3]

Please don't wear red tonight
This is what I said tonight
For red is the color that will make me blue
In spite of you, it's true
Yes, it is, it's true
Yes, it is, it's true

    "今夜 どうか赤を身につけないでくれ"

    これが今夜僕が言ったことことだよ

    だって赤は僕のかわいい人が身につけていた色だから

    君であっても それが真実なんだ

    あぁそうなんだ… それが真実なんだ

    あぁそうなんだ… それが真実なんだ

   

[Repeat Bridge]

I could be happy with you by my side
If I could forget her, but it's my pride
Yes, it is, yes, it is
Oh, yes, it is, yeah

    そばにいる君と僕は幸せになるかもしれない

    もし僕が彼女を忘れることができれば でもその人は僕の誇りなんだ

    あぁそうなんだ… あぁそうなんだ…

    Oh, あぁそうなんだ…, yeah

 

[Repeat Verse 3]

Please don't wear red tonight
This is what I said tonight
For red is the color that will make me blue
In spite of you, it's true
Yes, it is, it's true
Yes, it is, it's true

    "今夜 どうか赤を身につけないでくれ"

    これが今夜 僕が語りかけたことだよ

    だって赤は僕をブルーにさせる色なんだ

    君であっても それが真実なんだ

    あぁそうなんだ… それが真実なんだ

    あぁそうなんだ… それが真実なんだ

 

 

情報提供元(著作権者)Weblio

wear : 〈衣類などを〉身につけている,着用している

例文

She always wears green. 彼女はいつもグリーンの服を着ている.
Jeans are being much worn at present. いまジーンズがはやっている.
The lady wore a diamond ring on her finger. その婦人は指にダイヤの指輪をはめていた.
She wore no make‐up. 彼女は全然化粧をしていなかった.
He was wearing a gun. 彼は銃を携帯していた.
He wore a red carnation in his buttonhole. 彼はボタン穴に赤いカーネーションを(一輪)さしていた.

用法    英語では「着用している」の意で wear を用いるが, 日本語ではその目的語によって動詞の表現が違ってくるので注意; 〈服を〉着ている, 〈靴を〉はいている, 〈帽子を〉かぶっている, 〈指輪・手袋を〉はめている, 〈眼鏡を〉かけている, 〈化粧を〉しているなど.

remember : 思い出す、(…を)思い出す、思い起こす、(…を)覚えている、記憶している、(…を)覚えておく、心に留めておく、覚えている、忘れずにする、(…に)よろしくと言う

for : 〔その理由は〕~だから

   [通例コンマ,セミコロンを前に置いて,前文の付加的説明・理由として] 

   という訳は…だから 《★【用法】 文語的で会話中では用いない》.
          例文 It will rain, for the barometer is falling. 

      雨が降るだろう, 晴雨計が下がっているから.

baby : 赤ちゃん、赤ん坊、動物の子、(家族・グループの中で)最年少者、末っ子、赤ん坊みたいな人、気の小さい人、若い女、かわいい人、恋人

what's more : さえ、のみならず、し、お負けに、御負けに 

true : (事実・現実に合致している意味で)真実の、本当の、本来の、適正な、厳密な、本物の、正真正銘の、純種の、純粋な、忠実な
scarlet : 緋(ひ)色、深紅色、緋色の服(地)

everybody : だれも(みな)、皆さん、だれでも…とは限らない

I'm sure : とてもじゃないが、〈…と〉確かに(思う).

would : …であろう、…しよう、(どうしても)…しようとした、常習的に…する、いつも…する、…したものだった、よく…した、…だったろう、…する能力があった、…することができた

remember : 思い出す、(…を)思い出す、思い起こす、(…を)覚えている、記憶している、(…を)覚えておく、心に留めておく、覚えている、忘れずにする、(…に)よろしくと言う

plan : 〈…を〉計画する,立案する,もくろむ

understand : 理解する、意味を知る、(…が)わかる、言うことを理解する、通じている、明るい、知っている、気持ちがわかる、わかる、聞いて知っている

could : canの過去形、(…することが)できた、…できる、…してよい、…できる(なら)、…できるだろう、…できただろうに、…できるだろうに、…したいくらいだ、…しているみたいだ

could : [条件節の内容を言外に含めた主節だけの文で; 婉曲的に] …できるだろうに,…したいくらいだ; …しているみたいだ[と同然だ].
  例文 That could be true. それはひょっとしたら本当かもしれない.

side : 可算名詞 [通例単数形で] (人の)かたわら,そば,わき. 
forget忘れる、(…を)忘れる、思い出せない、忘れてしない、置き忘れる、持ってくるのを忘れる、(…を)ないがしろにする、無視する、われを忘れる、かっとなる

pride自慢、得意、満足、自尊心、誇り、プライド、うぬぼれ、高慢、思い上がり、自慢のたね
make 〔+目+原形〕(強制的にも非強制的にも)〈…に〉〈…〉させる 《★【比較】 日本語で同じ「…させる」とあっても「許す」の意味を含む場合は make ではなく let を用いる

in spite of : ~にもかかわらず

 

 

????

[Verse 1]

If you wear red tonight
Remember what I said tonight
For red is the color that my baby wore
And what's more it's true
Yes, it is

    君が今夜赤を身につけるのなら 

    僕が今夜言ったことを覚えておいてくれ 

    だって赤は僕のかわいい人が身につけていた色だから

    何よりもそれが真実なんだ

    あぁそうなんだ…

 

my baby」は、ジョンの母ジュリアではないかと思い訳しました。

 

ジョンの義妹が書いた「ジョン・レノン マイ・ブラザー」から引用させていただきました。

「ジョン・レノン マイ・ブラザー」37ページ

 ジュリア・ベアード&ジェフリー・ジウリアーノ著 松井孝三訳

ママの思い出の章  

 スタンレー家の女性群の中で、母は誰が見ても一番愛らしい女性だった。見てくれに気を配り、美容に関してはおこたりがなかった。手と足の爪には、真っ赤なマニキュアを忘れない。 定期的にオートミールで顔をパックし、手はレモン・ジュースで洗って白さを保ち、肌の色艶のために錠剤を飲んでいた。

途中 略
 父との外出に備えて、鏡の前で豊かなとび色の髪をとかしている母の姿を今もよく覚えている。 ビンク色で金と銀の星の触りが付いた、ふわふわしたメッシュのイブニング・ドレスそれが一張羅だった。父はホテルで働いており、ウェイター長からやがてマネージャーとなったが、基本的に夜の仕事だったので、二人が夜外出するのは滅多にないイベントだった。

ジュリアは赤が好きだったと思うのです??

wear」は洋服だけではないと思い「身につける」と訳しました。

 

 

[Verse 2]

Scarlet were the clothes she wore
Ev'rybody knows I'm sure
I would remember all the things we planned
Understand, it's true
Yes, it is, it's true
Yes, it is

    スカーレッ絶対トは彼女が着ていた服だった

    絶対みんな知っている

    僕たちが計画したすべてのことを思い出してしまう

    わかってくれ それが真実なんだ

    あぁそうなんだ… それが真実なんだ

    あぁそうなんだ…

 

Scarlet

ウキペディアの「スカーレット」を調べると、「スカーレット」  の色を見ることができます。

スカーレット(英語: scarlet)は、色名の1つ。やや黄味の赤を表す。エカルラート(フランス語: écarlate)、スカーレットレッドとも。

16進表記    #FF2400

スカーレット」←この色は「16進表記 #FF2400」を指定して出てきた色です。

 

 

I'm sure」は以下のサイトを参考にさせていただきました。ありがとうございます。

「『きっと〜だと思う』よりかは『絶対〜だよ』で覚えていた方がいいです。なぜなら、【I'm sure〜】の確信度はほぼ100%ですので、ニュアンス的には、『絶対〜だよ』の方が近いからです。

との事でした。

 

 

Ev'rybody knows I'm sure」(絶対みんな知っている) の「Ev'rybody」は、

きっとジョンの身近な人だと思います。

Ev'rybody」は、ファーストアルバム「Please Please Me」A面2曲目 "Misery" に出てくる「everyone」(みんな)とイコールだと思いました。

ジョンの友人や親戚の人たちだと思いました??

"Misery"[Verse 4]

Send her back to me 

'cos everyone can see

Without her I will be in misery

Oh in misery. Ooh my misery

    彼女を僕のもとへ届けて

    なぜって みんなわかるだろ  

    彼女がいなければ 僕は悲しくなる

    あぁ 悲しくて  あぁ 僕の不幸

 


「I would remember all the things we planned」(僕たちが計画したすべてのことを思い出してしまう) の「we」は、「I」と「you」ではなく、「I」と「she」だと思いました。

似ているフレーズが、"Misery" に出てきます。

"Misery" [Bridge 1]

I'll remember all the little things we've done

Can't she see

She'll always be the only one, only one

    僕らがやった その子供じみた出来事すべてを 僕は忘れはしないだろう

    彼女は 確かめる事ができない

    彼女は いつまでも たった一人の最適な人になっただろうに  

 

ピーター・ブラウン、スティーヴン・ゲインズ著 小林宏明訳 の

「ビートルズ ラヴ・ユー・メイク 上」に以下が書いてあります。

54ページ

 ジョンは、ジュリアを知れば知るほど好きになった。ジ ュリアに恋をしてしまったと言っても、あながちまちがいとはいえなかった。彼女は母親というよりも親友になった。ジョンは彼女のことを得意になって友だちにふれまわり、 彼女がメンディップスに姿を現わすのを首を長くして待った。そしてふたりはお互いに新しいいたずらを思いつき合った。ジュリアはジョンや彼の友だちを感心させることならなんでもやってのけるように思えた。あるとき、彼女は少年たちを笑わすために自分の下着をスカーフのように頭に巻きつけて通りを歩いた。またあるときは、レンズの入っていないめがねをかけて、ジョンとピート・ショットンを笑いころげさせた。通りがかりの人をとめて時間を尋ね、めがねのフレームのなかに指を突っこんで眉毛をかいたりしたから、少年たちは身もだえして笑いころげた。男物の明るいカラー・シャツがはやるとミミは絶対そんなものを着てはいけないとジョンに申しわたしていたジュリアは彼にそれを買い与えてやった。

I would remember all the things we planned」(僕たちが計画したすべてのことを思い出してしまう)は、そのことを言っていると思いました??

 

 

[Bridge]

I could be happy with you by my side
If I could forget her, but it's my pride
Yes, it is, yes, it is
Oh, yes, it is, yeah

    僕は幸せになれただろうに… 僕のそばにいる君と一緒に

    もし僕が彼女を忘れることができれば… でもその人は僕の自慢の人

    あぁそうなんだ… あぁそうなんだ…

    Oh, あぁそうなんだ…, yeah

 

 

my pride」は、"If I Fell" にも出てきます。その時は「 僕の自尊心」と訳しました。

"If I Fell" [Verse 2]

If I trust in you, oh please
Don't run and hide
If I love you too, oh please
Don't hurt my pride like her

    僕があなたを信じたら あぁどうか

    逃げないで 感情を隠さないで

    もし僕もあなたを愛したら あぁどうか

    彼女のようには 僕の自尊心を傷つけないで

 

 

[Verse 3]

Please don't wear red tonight
This is what I said tonight
For red is the color that will make me blue
In spite of you, it's true
Yes, it is, it's true
Yes, it is, it's true

    "今夜 どうか赤を身につけないでくれ"

    これが今夜 僕が言ったことだよ

    だって赤は僕をブルーにさせる色だから

    君であっても それが真実なんだ

    そうだよ それが真実なんだ

    そうだよ それが真実なんだ

 

In spite of you

「spite」の意味は「悪意、意地悪」ですが、

「In spite of ~」は「~にもかかわらず」という意味になるそうです。不思議ですね。

「In spite of you」直訳すると「君にもかかわらず」でを、少し意訳して「君であっても」と訳しました。

 

 

これは誇大妄想です。

できれば、"You've Got To Hide Your Love Away" の投稿のあとに読んでください。

ジョンには不思議な力がありました。あるルーティンをすると、亡くなった母ジュリアが自分のmindの中に生きていると感じることができるのです。

でも、mindの中のジュリアはジョンに話すことはできません。

今夜mindの中のジュリアが赤を身に着けようとしています。

ジョンは、mindの中のジュリアにその色は身に着けないで欲しいという気持ちになりました。

「それは亡くなった母さんが好んで身につけていた色だから。」 

そして同時にジョンは気がつきました。mindの中のジュリアに赤を身に着けないで欲しいと自分が思うという事は、mindの中のジュリアは、亡くなった母さんではないという事なんだ。

「そうなんだ。それが真実だ。母はこの世にはいない。」

生前ジュリアは、スカーレット色の洋服を着て、クォーリーメンの演奏を聞きに行きました。

それはクォーリーメンのメンバーなら誰もが知っていることでした。

ジョンの友達を笑わせるために、ジョンとジュリアは色々ないたずらを計画しました。

そんな母の思い出をジョンは忘れることができません。mindの中のジュリアに、本当の母の代わりになることはできないと気がついたのです。「それが真実なんだ。」

「僕が生きていた母さんを忘れることができれば、mindの中の君と幸せになれただろう。でも母さんは僕の自慢の人。忘れることはできない。そうなんだ。」

「聞こえるかな。今夜どうか赤を身につけないでくれ。それが今夜僕が伝えたいことだよ。赤は 僕をブルーにさせる色だから。君であってもそれが真実なんだ。」

以上、誇大妄想でしたアセアセ??

 

2023年8月24日16時再投稿