"Thank You Girl"
Writers : credited Lennon-McCartney ( by John Lennon and Paul McCartney)
Artist : The Beatles
Recorded : Tuesday,1963/03/05, EMI Studios
Released : singleA Thursday,1963/04/11(UK) 1963/05/27 (US)
A-side"From Me To You"
Friday, 1964/04/10(US)「The Beatles' Second Album」A面2曲目
1988/03/07 「Past Masters Vol.1」
1994/11/30 「The Beatles Live at BBC」Disc1
1963年6月11日放送『Pop Go the Beatles』
<歌詞和訳>"Thank You Girl" 邦題 "サンキュー・ガール"
君に感謝するよ
[Verse 1]
Oh, oh
You've been good to me, You made me glad when I was blue
And eternally I'll always be in love with you
And all I gotta do is thank you girl, thank you girl
君は ずっと僕に親切にしてくれている ブルーだった時には 僕を喜ばせてくれた
だから変わることなく 僕はいつでも 君と愛し合っていたい
そして僕がしなければいけない事は君へ感謝することだけ ありがとうガール
[Verse 2]
I could tell the world, a thing or two about our love
I know little girl, only a fool would doubt our love
And all I gotta do is thank you girl, thank you girl
僕らの愛について 多少は 世間に伝える事ができた
僕はわかっているよかわいい君 僕らの愛を信用しないのはただのばか者なんだろう
そして僕がしなければいけない事は君へ感謝することだけ ありがとうガール
[Bridge]
Thank you girl for loving me the way that you do (Way that you do)
That's the kind of love that is too good to be true
And all I gotta do is thank you girl, thank you girl
君がするそのやり方で僕を愛してくれた事に感謝するよガール(君がするそのやり方)
それは 誠実であるために申し分ない愛の種類なんだ
だから僕がしなければいけない事は君へ感謝することだけ ありがとうガール
[Verse 1]
Oh, oh
You've been good to me, You made me when I was blue
And eternally I'll always be in love with you
And all I gotta do is thank you girl, thank you girl
君は ずっと僕によくしてくれている ブルーだった時に 僕を喜ばせてくれた
だから変わることなく 僕はいつでも 君と愛し合っていたい
そして僕がしなければいけない事は君へ感謝することだけ ありがとうガール
[Outro]
Oh, oh, oh
Oh, oh, oh
Oh, oh
good : 叙述的用法の形容詞 〔+to+(代)名〕〔…に〕親切で.
例文 He's good to us. 彼は私たちに親切にしてくれる.
You've been very good to me.
とても親切にしていただきました。
glad : うれしくて、喜ばしくて、(…を)喜んで、うれしく思って、喜んでして、うれしそうな、晴れやかな、喜びを与える、喜ばしい、めでたい
make someone glad : (人)を喜ばせる
eternally : 永久に、絶えず、変わることなく、永遠に、いつも、絶え間なく
always : 常に、いつでも、しょっちゅう、いつまでも、永久に
all : 全体の、全部の、全…、あらゆる、すべての、みな、あらん限りの、最大の、最高の、…だけ
gotta : ~しなければいけない
will : …だろう、…でしょう、…するつもりである、…しようと思う、…するつもりですか、…してくれませんか、…しませんか、…してくださる、(…しようと)欲する、(あくまでも)…しようとする
be in love : 恋仲である[になる]、恋愛中である
例文 I'm in love 愛しています
thank you : ありがとう、感謝します、おかげさまで◆【略】TNKU ; TU ; TY
girl : 〈米黒人〉あなた、きみ◆男女が使う女友達に対しての呼びかけ
tell : 告げる、話す、語る、言う、述べる、(…を)告げる、伝える、(…と)言う、知らせる、命じる
world : 世界、地球、(地球上にある)地域、天地、宇宙、万物、世界の人、全人類、(渡る)世間、世の中
a thing or two : 多少の物事 《★【用法】 「多くのこと」を自慢しながら控えめにいう時に用いる》.
例文 learn a thing or two 多少ものを知る[学ぶ].
show [tell] a person a thing or two 人に多少物事を教えてやる.
little : (形状・規模の)小さい、(小さくて)かわいらしい、若い、年少の、つまらない、子供じみた、けちな、卑劣な、重要でない人々、短い
fool : ばか者、(昔、王侯・貴族にかかえられた)道化師、(他人に)ばかにされる人、笑い者、(…に)目のない人、(…が)好きでたまらない人、(…の)達人、熱狂家、名人
would : …であろう、…しよう、(どうしても)…しようとした、常習的に…する、いつも…する、…したものだった、よく…した、…だったろう、…する能力があった、…することができた
doubt : 疑う、(…を)疑う、(…を)疑わしいと思う、信用しない、疑わしいと思う、なさそうだと思う
way : 〈…する〉方法,やり方.
the kind : (…する)種類(の人).
too good : 勿体ない、勿体無い、物体ない、物体無い、出来すぎ、トゥーグッド
true : (事実・現実に合致している意味で)真実の、本当の、本来の、適正な、厳密な、本物の、正真正銘の、純種の、純粋な、忠実な
true : 忠実な,誠実な.
参考辞書 Weblio、英辞郎
"From Me To You" のイメージは電話でしたが、"Thank You Girl" のイメージは手紙です。ジョンがシンシアに書いた手紙だと妄想しました
[Verse 1]
Oh, oh
①You've been good to me, You made me glad when I was blue
And eternally ② I'll always be in love with you
And all I gotta do is thank you girl, thank you girl
君は ずっと僕に親切にしてくれている ブルーだった時には 僕を喜ばせてくれた
だから変わることなく 僕はいつでも 君と愛し合っていたい
そして僕がしなければいけない事は君へ感謝することだけ ありがとうガール
①「You've been good to me, You made me glad when I was blue」
(君は ずっと僕に親切にしてくれている ブルーだった時には 僕を喜ばせてくれた)は、
「ジョンの母ジュリアが、1958年7月15日、非番の警察官が運転する車にはねられて亡くなった時に、シンシアがジョンに優しく接してくれた」過去のシンシアへの感謝の気持ちを歌っていると思いました。"Ask Me Why" の[Verse 1]で、こう歌っています。
"Ask Me Why" [Verse 1]
I love you,
Cause you tell me things I want to know
And it's true that it really only goes to show
That I know that I-I-I-I should never, never, never be blue
僕が君を大好きな
理由は 僕が知りたがっている事を 君が僕に話してくれるからだよ
そして それは実際には証明できない事だけど 本当なんだ
僕が 絶対 絶対 絶対に ブルーにならないだろうって事 それがわかるんだ
そして、「You've been good to me」(君は ずっと僕に親切にしてくれている)と
現在進行形になっているので、今もその親切は続いていると言っていますね。
②「I'll always be in love with you」(僕はいつでも 君と愛し合っていたい)は、
ポールが作った歌の"P.S. I Love You"の[Intro]のフレーズと同じだったので、
"Thank You Girl" は「手紙」なのではないかと思いました
"P.S. I Love You" [Intro]
As I write this letter
Send my love to you
Remember that I'll always
Be in love with you
(僕は)この手紙を書きながら
君に僕の愛を届けるよ
心に留めておいて 僕はいつでも
君と 愛し合っていたいってことを
[Verse 2]
①I could tell the world, a thing or two about our love
②I know little girl, only a fool would doubt our love
And all I gotta do is thank you girl, thank you girl
僕らの愛について 多少は 世間に伝える事ができた
僕はわかっているよかわいい君 僕らの愛を信用しないのはただのばか者なんだろう
そして僕がしなければいけない事は君へ感謝することだけ ありがとうガール
① 「I could tell the world, a thing or two about our love」
(僕らの愛について 多少は 世間に伝える事ができた)は、
「シンシアとの結婚を公式にはできないけれど、多少は僕らの愛を世間のみんなに伝える事ができた、この手紙"Thank You Girl" を歌う事で」とジョンが言っていると思いました
a thing or two : 多少の物事 《★【用法】 「多くのこと」を自慢しながら控えめにいう時に用いる》.
ピーター・ブラウン、スティーヴン・ゲインズ著 小林宏明訳 の
「ビートルズ ラヴ・ユー・メイク」に、シンシアがミミ叔母さんの家(メンディップス)に引っ越す前の話が書いてあります。
ジョンが結婚して、しかももうすぐ父親になることは、ビートルズのイメージに悪い影響をおよぼし、成功のチャンスをふいにしてしまいかねない、とブライアン(マネージャー)は強く感じていた。シンシアが大きなおなかをかかえて楽屋で彼を待っていたり、彼といっしょに通りを歩いているところを見られたりしてはまずかった。だから、シンシアがジョンの妻であろうとするのなら、しばらくは秘密の妻でなければならない。彼女は、完璧に正体を隠していなければいけないのだ。結婚していることはけっして喋ってはいけないし、まして認めてはならない。ブライアンのこの説得を聞いて、シンシアはとまどい、とまどう以上に傷ついたけれども、ロック・グループのことやイメージのことや気まぐれなマネージャーのことなどよくわからなかったし、理解もしていなかった。彼女にわかっていることは、ジョンを愛していることと、赤ちゃんがおなかにいることだけだった。それで、彼女はブライアンの説得に応じた。シンシアはフォークナー通りのアパート(ブライアンが提供したアパート)に移り住み、世間から姿を隠した。そしてそこで夫が帰宅するのを辛抱強く待った。
ジョンが、ブライアンにわからないように…それともわかってもいいから…"Thank You Girl" に込めた気持ちが、すごいと思いました。これから有名になるかもしれないビートルズの立場を考えると、真っ先に秘密にしたいと思うのはジョンだと思うのですが、歌にしてシンシアとの愛を堂々と世間(聴者)に伝えるなんて、ジョンは男らしくてかっこいいと思いました。
②「I know little girl, only a fool would doubt our love」
(僕はわかっているよかわいい君 僕らの愛を信用しないのはただの馬鹿者なんだろう)は、
「君との結婚を本当の愛だと信じない人は馬鹿者なんだろう、僕だけは君の事をわかっているよシンシア」と、シンシアを慰めているように聴こえました
[Bridge]
Thank you girl for loving me the way that you do (Way that you do)
That's the kind of love that is too good to be true
And all I gotta do is thank you girl, thank you girl
君がするその方法で僕を愛してくれた事に感謝するよ ガール(君がするその方法)
それは 誠実であるために 申し分ない愛の種類なんだ
だから僕がしなければいけない事は君へ感謝することだけ ありがとうガール
「the way that you do」(君がするそのやり方で)は、
"Please Please Me" や "Ask Me Why" で、ジョンは泣いていましたが、
ジョンが思う愛を、シンシアからもらえたのだと思いました。
[Bridge]では、今のシンシアへの感謝の気持ちを歌っていると思いました。
きっとポールのアイディア
原題の「Thank You, Little Girl」(ありがとう かわいい君)を、 "Thank You Girl" にしたのはポールのアイディアだと妄想しています。「Little」を取って、ただの「Girl」にして、ファンレターをくれる女の子たちに向けて歌っているようにする事で、聴者やブライアンに、シンシアへの歌だとわからないように、ポールが手助けしたのだと思います
そして、後年のインタビューでも、歌詞の意味をずっと内緒にしているポールもかっこいいと思いました。
ウキペディアより
原題は「Thank You, Little Girl」で、レノンとマッカートニーが女性ファンに感謝の気持ちを込めて書いた楽曲となっている。本作について、マッカートニーは「僕らは"Thank You Girl"っていう題の曲を書けば、僕らにファンレターをくれる女の子たちに本当のありがとうを届けられると分かっていたんだ。だから僕らの多くの曲はファンに直接届いた」と語っている。音楽評論家のイアン・マクドナルドは、本作の歌詞について「各ヴァースの最初のフレーズを書いたのはレノン。マッカートニーが言葉遊びや韻を踏むことに長けているため、それを利用して完成させたのではないか」と推測している。
レノンは本作をシングル曲とすることを想定して書いており、1980年の『プレイボーイ』誌のインタビューで「シングルを書こうとして上手く行かなかったうちの1つだ。だからB面やアルバムの曲の1つにもなった」と語っている。また、1972年4月の『ヒット・パレーダー(英語版)』誌のインタビューでは「(この曲を書いたのは)ポールと僕だ。これは適当にやっつけたばかげた曲だ」と語っている。
ジョンは1972年(もう洋子さんと結婚していました)には「これは適当にやっつけたばかげた曲だ」と言っていますが、私はとてもいさぎよくて、かっこいい曲だと思いました
3枚目のシングルもA面B面で意味がつながっていましたね!
"From Me To You" 僕から君へ
"Thank You Girl" 君に感謝するよ
そして、ジョンがこの2つを歌にするくらい、シンシアは不安な気持ちをジョンに伝えていたのではないかと想像しました