Tom Watson tour blade

PGAのチャンピオンズ、シニアツアーのハワイ開幕戦をBSの公共放送で観戦。カプルスのお腹に食い込む、中途半端な長さのパターになんともいえない思いを抱き、ランガー以外はこりゃ、ってな体型のおじさんばかりに目がいっちゃう。自身も端から見ればソんナもんなのかと、姿見の前でアドレスしてみた。自身の目には、あそこまでじゃなかった、と思うのですが、久し振りに大荷物のレンジを楽しみます。

いろいろと一緒に持って出て確かめたくなっちゃうんでね、5番と7番だけでもある程度の理解はできるんですが、90年頃のモダンマッスルでいうと、ミドル番手からショート番手に結構モデルの特徴がある。二鉄がある時は、それをうまく打てる印象がモデルの特徴と重なります。でも、大した思い込みもなく手にしたこのダンロップ、トム・ワトソン、ツアーブレードには二鉄もありませんし、後々出てくる可能性も無い。やっぱりフルセットを持って出てしまうのです。SWの銅下メッキの見えている雰囲気も、使ってみてゃって、話しかけてくるし、毎晩目にしていればDP-501に印象を重ねるフェイスが、もしかして、これ面白いかもヨォ、って期待を持たせてくれる。
Tom Watson tour blade
R硬度のシャフトが日本製ということで、このモデルは国産企画なんでしょうけど、低めに重心もありそうだし、軽いと思っていた重量も、比較してみれば普通の重さ。レンジでの一振り目に、こりゃぁ、ワトソン君、良くできているではないかねぇ、ってぇことになっちゃうんです。

旅行で訪れたロンドン、シャーロックホームズの小説に登場するパブで、ビールを頼んだら、生ぬるかったのを思い出した。キンキンに冷やしたものを好むのは日本とドイツくらい。昔の話ですが、外国のビールは常温がほとんどでしたね。それでもひまわりの種から作られたという香り豊かなビールはおいしかったぁ。

話を戻します。例によって、この日のアマチュアの調子ということが前提ですが、このモデルは適当に振りまわすってぇのがいい感じ。ヒールを意識するでもなく、センターでもない。打点はその中間の曖昧なところにありそうなんですが、それがこの日の調子にはよろしかった。いつもの通り、スーチャックはお供にしていますんで、そのヒール感覚と比較すると良くわかります。
Tom Watson tour blade
ンでね、も一つびっくりしちゃったのが、メイドインジャパンの軽量シャフトの弾きが結構よろしい。ほんとに弾く感覚なんですよ。R硬度をマン振りして、引っ掛けることも少ない。ただし、インテンショナルを試みると、結構真っ直ぐいっちゃいます。それはスタンスはそのままに、フェイスを開いて右手をこねて、頭残したりしてみた時ね。ターゲットに背中を向けて、フェイスを被せてスタンスなりに振れば、マッスル形状のほとんどのモデルはちゃんとインテンショナルに左に巻きます。それで上手くいかないのは、今時の試打会キャビティーくらい。なんか、カジュアルに拾ったつもりで手にしたのですが、良いじゃんこれぇ、ってなっちゃった。
Tom Watson tour blade
明るいところでよくよく見れば、ホーゼルのクネクネも悩ましく、良く球を拾ってくれそうです。3番なんかも捕まりよろしく、とぉっても高く上がってくれる。7番なんかは慣れてくると、右巻きのインテンショナルでもそれほど距離を落とさない。ホーゼルにあるアンカーピンが、すんごく古臭いので、その印象を引っ張ってしまったのですが、古くないや、これ。

ダンロップのワトソンモデルって、結構定番で長く続いていた形跡があります。オリジナルのグリップが装着されていて、この細さも、右手が無駄に頑張るアマチュアの今日の調子には良かったのかも。ここのところ、スーチャックのぶっといのばかりでしたからねぇ。ついでに、マン振りばかりだったのが、弾く感覚を久し振りに味わいました。二鉄はないだろうナァ。
Tom Watson tour blade
視覚のマジックで、このころにしては短いセルも黒だと思うのですが、日の下で見るとちょいと日に焼けてブラウンにも見えてくる。洒落たモデルに見えてきちゃうから不思議ですねぇ。

ワトソン君、これはギャップマジックですよ。期待していなかった何かが、予想以上の働きを見せてくれると、急にかわいくなる。人の社会では、その逆は目も当てられませんが、こと趣味モノに関しては、どっちの場合も、前のめり。更なる観察で、あーでもないこーでもないになる。フェイスのイメージにも、ダンロップ顔があるじゃん、てなことを認識して、しきりに唸っていたレンジでした。

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