お仕事の帰り、電車の中での出来事。飛び石連休なら学生さんはカレンダー通りなわけで、なんだかたくさんの学生さんで込んでいたつい先日。女子中学生と思われる集団が、ケタケタと笑いの絶えない会話を楽しんでいた。
何が面白いんだか、はしが転がってもおかしいお年頃。ちょいと聞こえてきたのは。にっちもさっちもってフレーズを複数回繰り返して、またケタケタと笑い声をあげる。ここで突如として“ゲ”ネレーションギャップなわけで、おじさん世代はにっちもさっちもとくれば、どうにもブルドックとなる。
当時からして意味のわからん歌詞でしたが、ご記憶の方はいらっしゃるでしょうか。これが引っかかっちゃって、聞こえてくる会話に何度も登場するそのフレーズにムズムズしてしまった。中坊女子の会話はグルグル回っておりました。ってんで、関連なく冒頭話をいつもの様に無理矢理ネタに引き込んでみます。タイトルにある通り、グルってぇのはアイアンのバックデザイン。ほとんど手入れする必要のなかったスポルディングの115ですが、適度に拭いてみて気になった事。バックデザインの流れがホーゼルまでグルッと巻き込んでいるのです。これはヒールにウェイトがあるゆえの余裕のシルエットと思われるのですが、この趣味モノの多くはバックデザインはここまで、っていう境界線がある。
ただ、他にもそんな雰囲気だった記憶のあるモノがあって、ホーガンのエイペックスに見えたフォルム。ホーガンならば、やっぱりフェードの出やすいモデルとしてヒールウェイトとも言えるかも知れませんが、他にはないデザインに見える。
今時の周辺重量ではそこをデザインする余地は無さそうですが、あくまでそのイメージに気が付いてしまうと、ふぅ~ンってなる。ホーガンのエイペックスなら、古くからブレードオンブレードと言われたデザインで、分厚いブレードの周囲を叩いて延ばしたような見え方。つまりは薄くて大きなブレードの後ろに、小さめのブレードが張り付いているというデザインと言われたのです。ってぇとデザインはホーゼルまで含んでされたような雰囲気がある。トップ側の薄い部分はホーゼルまで届いている。んで、スポルディングを改めて観察してみると、その隣にいたエグゼクティブも気になった。63年のレプリカですが、改めてそんな目で見ると造形がホーゼルまで深く入り込んでいる。
てぇと、古くからスポルディングのスタンダードなのかもしれません。ならば黒や赤のトップはどうなんだべとちらりと確認すれば、ホーゼルの手前で造形は止まっております。そっちのトップフライトは大きめのフェイスとは言われながらも、現代標準に照らせば十分にコンパクトで、低重心に注力したフォルムにヒールへウェイトを持ってくる余裕はなさそう。まぁ、手元にあるクラシックモデルの独自観察であります。バードオンボール由来のスポルディングモデルはフラットバックを基準としていたようですから、デザインの造形はホーゼルの手前で終わっております。だからなんだと言われても、いつもの通り、ブログ主にとっても、いやぁ別にィッて顛末です。
今時デザインでは楽しめない部分ってぇのが、唯一指摘できるところかもしれません。でも、90年代にクラブ評論家という職業がメディアによって確立されたことには、バックデザインに機能は無いと明言されたことがありました。ところが、ナイトキャップとなった古い雑誌をめくってみると、自らの工房で勧めるモデルや、オリジナルで開発したモデルをプロモーションする際には、バックデザインをこう設計したから、こんな機能があると堂々と語っていました。ご意見もグルッと回っていたようです、ってこりゃ言葉遊びのこじつけでした。