初心者同志 -111ページ目

二日間の熱。

自分の身に、明日起きることがわかればいいのに、と思います。


でも、それだと、ふいに、嬉しいできごとがやってきたとき、

感じることのできる喜びまでも、きっと半減してしまいますね。


結局、私たちはそのとき、その瞬間に起きつづけことを、

消火のために次々とやってくるバケツを受け取るみたいに、

受け止めていくしかないようです。


改めて、人の強さと、自分の弱さに胸を打たれた、この二日間でした。


私はこのブログを始める際、自分のために

二つの約束事をつくりました。


一つ目は、その日、起きたこと、最近起きたばかりのこと、を書かない。

二つ目は、毎日更新する、です。


二つ目の「毎日更新」を、私はついに、破ってしまいました。

ついでといってはなんですが、もう一つの約束も破ろうと思います。


そもそも、「その日、起きたことを書かない」、と私が決めたのは、

思量の足りない私が、自分でも気づかないうちに、

勢いだけで軽率なことを書いてしまい、人に迷惑をかけたり、

不快な思いをさせたりするのが、怖かったからでした。


でも、昨日と今日に渡る、長い二日間のことをは、

あえて、私の思いが熱いうちに、書くべきだという気がしたのです。


誰よりも、自分のために。


そして、更新を初めて怠った昨日も、見に来て下さった、大勢の皆さんのために。


少しだけ、お付き合いいただけたら嬉しいです。



あ、ハンター日誌は、普通通りに書きますよっ。


あれを書いている時間は、私にとって大切な、息抜きタイムなのです。

ふっふっふ。


ガーデニングハンター。


街に住み、日々、依頼をもらって狩猟にでかけていくハンターたち。


そんなハンターたちに用意された、帰るべき場所が「マイハウス」だ。


そこでは、眠ることができたり、

街で売っている本を買っきて本棚にしまえば、

この世界について学ぶことための読書もできたり、

食事だって、できてしまう。


そして、もう一つ。


マイハウスの横に、広がっている、自分だけのプラベート空間。

家と同じように、街から一人に一つずつ専用に与えられた施設が、

「マイガーデン」だ。


ここでは、普通であれば、

恐ろしいモンスターたちが徘徊する自然に出かけていかなければ

ぜったいに採集できないキノコや野草などを、

自家栽培で、育てることができてしまう。


そうすることで、危険な目にあうことなく、

必要な食材を安定供給してしまおう、という、

現代人の横着さを、見事にかなえてしまうような、素敵な施設なのだ!


うーん、なんてズルいんだろう!


その他にも、マイガーデンでは、虫だって飼えるし、

小さな鉄鉱まであって、そこからは武器や防具の元となる鉄が

採れたりもする。


本当に、至れり尽くせりの施設。

もちろん、モンスターに襲われる危険もないしさ!


こんなに便利でいいのかしら、て思ってしまうくらい。


でも、これってきっと、ハンターの人たちには、できるだけ

モンスターの狩猟に専念してもらおう、という街からの好意なんだよ。


この街では、ハンターの狩猟の結果そのものが、

流通や発展に大きく関係しているんだ、て

最初にハンターとしてこの街で登録したときに、確か言われたもんな。


で、ふと思ってしまった。


自分の庭で、汗水流してキノコを栽培し、

自然の世界に出ていってもキノコの採集ばかりしている私も、

これを、使いつづけていいのだろうか。


うーん、問題ない、とは、言えないかもしれない・・・・・・。



MHFss029
 さあ、今日も、私のキノコたちのご機嫌はどうかなぁ~。




大ピンチ!

まだ、夜も明けきらない、早朝5時。


私がいつものように、自転車で仕事場に向かっていると、

こんな時間には不釣合いな、車が何度もエンジンをふかしている音が聞こえてきた。


よく見ると、道路の脇に止まっているように思えた、前方の車。

前の車輪が片方だけ、溝の中に落ちて傾いていたんだ。


そこはけっこう細い道路で、ちょうど交差点になっている場所。


うーん、どうやらこの車、ここで曲がろうとして、

誤って、タイヤを溝に落としてしまったようだ。


うーん、ドジだなあ。


とはいえ、見てしまったからには、黙ってこのまま、通りすぎるわけにも行かないぞ。

そこで私は、窓を叩いて、大丈夫ですか?と声をかけたんだ。


顔を上げたのは、三十代くらいの男性。

すでにその表情は焦燥しきっていて、私をみると、

まるで天使でも見たかのように、顔が輝きだした。


ああ、心細かったんだなあ。

なんといっても、こんな時間だもん。

助けを求めるにも、人の姿も見当たらないない。


しかも、ここはどちらかといえば、人があまり使わない裏側の通り。

きっと、本当に困ってたんだぜ。


だって、私が窓を叩くまで、車のことに必死で、ぜんぜん私のことに、

気づいてさえ、いなかったみたいだもん。


で、その男性、すごい勢いで車から出てきたかと思ったら、

どうして、こんなことになってしまったか、という説明を、

前置きもなしに、延々と話しはじめたのだった。


私、まだ、手伝うとも、助けるとも、いってないんだけどなぁ・・・・・・。


ま、声までかけておいて見捨てるわけにもいかないから、いいけどさ。

それはいいんだけど、説明をしながら、

なぜか、その人が私の腕をつかんで離そうとしないのが、

少し気になってしまった。


心細かったんだなあ、本当に。

わからなくは、ないけどさぁ。


「実は、ここでタイヤを落としてしまって・・・・・・」


うんうん。


「もうずっと、上がれないか、試しているんですけど・・・・・・」


だめだったんだね。


「なんとかこの辺りまでは上がってくるんですけど・・・・・・」


ああ、もう少しなんだ。

そうか、そうか。

わかったよ。

これも何かの縁だし、助けるからさ。

助けるから、もう、そろそろ手を離してくれよっ!


だって、その男性、説明している間も、ずっと私の腕を握ったままなんだもん。


まったく、いい年した男が悲しそうな顔をするな!

情けない声をだすなっ!

だから、身体を寄せてくるなーっ!


まったく、朝から男に寄ってこられても嬉しくもなんともないぞっ。


とにかく、私から提案をして、

一方が車でエンジンをかけ、もう一方が落ちたタイヤを持ち上げることで、

外に出せないか、試してみることにしたんだ。


男性は私にそう言われると、


「わかりました、やってみます。ありがとうございます」


と、まるで、大きな会社にあいさつ回りをしている途中の平社員みたいに

何度も頭を下げて、車に乗り込んだ。


うーん、いくら他に助けてくれそうな人がいないから、て

明らかに年下の私に、そこまで頭下げなくてもさあ、と思ったんだけど、

ま、今はそのことは、置いておこう。


とにかく、そうして何度か試してみると、車はかなり、いい動きを見せだした。


運転席で男性も、これまで一人でやっていたときにはなかった

手ごたえを感じているようで、かなり興奮しているみたいだ。


タイヤは何度が空転したあと、私が持ち上げた分、

僅かに溝をこすって、上へ登ろうとする。

でも、車体の重みが結局、勢いに勝って下にドスン、と落ちてしまう。


たしかに、もう少しだ。

もう少しなんだけど、でも、何度やっても、そのもう少しが、うまくいかない。


ここまでくると、私はもう、全身、汗でびっしょり。

当然だよなあ、だって、一人で車をずっと支えようとしているんだもん。


あーあ、一応、私、これから仕事なんだけどなぁ・・・・・・。


でも、車の男性は、もう、あと少しだということに必死で、

失敗するたびに、


「もう一度ですね。いいですか?」


と、また、すぐにエンジンをかけてスタートする。

私も仕方ないから、タイヤを持ち上げる。


そうしないと、タイヤはすごい勢いで空転して迫ってくるから、

傍にいる私は危険なんだ。

だから、男性がエンジンをかけたら、いやでも、持ち上げるしかない。


そんなことをさらに何度か繰り返しているうちに、

私は、車をうまく持ち上げるためのコツに、気がついたんだ。


重要なのは、車が溝を捉えたときだ。

一度捕らえたら、タイヤを、溝に接着させ続けることが大切なんだ。


一度でもタイヤが空転すると、すぐにドスンと落ちてしまう。


ということは、重要なのは、持ち上げている私じゃない。

運転している男性だ。

常に溝に接着させられるように、タイヤの向きを変えていくことが重要なんだ。


私がそのことをいうと、理解してくれたようで、

早速やってみます、と乗り込もうとした。


ちょっと待った!


ずっと傍でみていた私のほうが、どうタイヤを変えていけばいいか、

よくわかるはずだそ。


それで、運転を変わりましょう、私は申し出たんだ。

すると、その男性、とたんにちょっと、表情を曇らせてさ、


「あの、傷、つけないでくださいね・・・・・・・?」


お、おまえなーっ!

思いっきり、溝に落としておいて、無傷で済んでいると思ってるのか!

傷なんて、もう充分、警察の車とカーチェイスでもしたのかってくらい、

山のように、ついてんだよぉっ!



と、言いたかったんだけど、よく考えると、

今はまだ太陽も昇っていなくて、あたりは薄暗かったから、

きっと、この男性はまだ、それに気づいていないんだろうなぁ。


それで、私はそのことについては、なにも言わずに

黙って車に乗り込むと、早速、自分の考えた方法がうまくいくか、

挑戦してみることにした。


やってみると、わずか二回目の挑戦で、見事、脱出成功!

わっはっはっ。

どんなもんだい。


当然、車を支えていた男性も喜んで、私の手を握って

今にも振りまわしそうな勢いで、何度も頭を下げてお礼をいってきた。


ま、なんだか色々とあったけど、最後はうまくいったんだから、

これでヨシとしよう。


そこで、私たちはお互いをねぎらって、そのまま別れたんだけど、

最後に男性が残していった一言が、私にはとても気になってしまった。


「おかげで、傷もつけることなく、無事に車を出せましたっ!」


・・・・・・うーん、まあ、いいか。

初心者ハンター。

新聞の折込チラシに安売り商品を発見しても、

決して開店時間に合わせて行ったりしない。


行列に並ぶのが苦手だ。


人ごみに酔う。


お祭りや行事に行くときは、混みそうな時間をさける。


自由席には、できるだけ座らない。



もし、このうちのいくつかに、思い当たるところがあるのなら、

あなたはきっと、私と同じ人間だ。


臆病で、寂しがりやだ。



誰かを困らせたり、嫌な思いをさせるのが怖くて、


いつしか一人でいることが、多くなっている。


そのくせ、寂しいのが耐えられなくて、


一人でいることに、たくさんの言い訳を用意することで、


いつからか、自分で自分を弁護することに慣れてしまう。



人見知りで、不器用で、楽しむことに初心者だ。




オンラインゲームの「MHF」 で遊ぶ中で、

私はたくさんの人たちから、


「私の猟団に入らない?」


と誘いをうけた。



この「猟団」というのは、ハンターたちで結成するチームのこと。


「猟団」に入ると、猟団専用の機能が使えるようになったり、

猟団のメンバーと協力することで、

その機能を拡張していくことも、できるようになるのだ


たとえば、通常、街から依頼を請けて出かけていく

「クエスト」と呼ばれるものに同時に参加できるハンターは

四人までだ。


でも、一緒に出かけることはできなくても、

猟団にさえ所属していれば、どこか別の場所にいながら、

特別なチャット機能を利用することで、

猟団の仲間たちとは、いつでも会話ができるようになる。


それ以外にも今後、猟団としての機能は、たくさん追加される予定で、

中には、猟団に所属しているみんなだけが使える、

猟団ハウス、なんてものも、あるらしい。


私は、たくさんの人たちから、この猟団に誘ってもらいながら、

これまで、どこにも所属しないまま、来てしまった。


せっかく、みんなで楽しくやっていこう、という機能なのに、

何も知らない初心者な私が入ることで、

みんなの足をひっぱるんじゃないかと、怖かったんだ。


でも、本当にそうだったんだろうか?


私はまた、いつものように、自分にとって

都合のいい言い訳を、口にしていただけなのかもしれない。


自分にとって一番楽な、一人でいることに、固執しようと

しただけなのかも知れない。


そんなことを、ふと、思って、

それから、しばらく私は、ずっと真剣に考えていた。


私を猟団に誘ってくれた人たちの思いを、

無駄にしない方法を。


それで、私は、自分でこの猟団と呼ばれるものを、作ってみることにした。


自分で責任を背負ってみるとこにしたのだ。


それに、実際にやってみて、それで初めてわかることって、

きっと、沢山あるはず、だとも思ったんだ。


猟団の名前は、「初心者同志」


人見知りで、不器用で、楽しむことに初心者な、私が始めた、

これは、新しい始まり。



MHFss028

というわけで、現在、ひっそりと、一緒に楽しむ仲間を募集中!


よーし、目一杯頑張るぞーっ!


大切な人のかたち。

もし、あなたが、

自分のことを大切に思ってくれる人が、どうしても必要だ、と思うのなら、
どうか、時間を溢れるほど、用意してほしい。


毎日を、いつも同じように生きていると、

この世界はとても単純で、簡単なことが集まりあうことで、

できているように、思えてしまう。


目の前を過ぎていく、楽しいことだけを捕まえて、

イヤなことからは、目をそむけつづけていても、

気がつけば、すべてが解決していそうな、気がしてしまう。


だって、この世界には、


あまりにも、思い通りにいかないことが、


理不尽な言葉こそ、優先される瞬間が、


努力している途中ではなく、いつも最後の結果だけ評価される現実が、


あらゆる所に満ちていることに、私たちは気づいてしまった。


私たちが子供のころ、必ず、誰であっても、


「この世界は、誰もが平等なんだよ」


と教わるのに、

そんな世界は、この地上のどこにもないことを、

私たちはいつからか、誰もが知ることになった。


だから、私たちは考えた。


真面目に生きるということは、損をする、ということだ。


解したつもりになるのは、簡単だった。

自分にウソをつくのは、とても簡単だった。


すべてが、自分には関係ないことだと、決め付けてしまうと、

私たちの身体は、なんと楽になることだろうか。


私たちは、弱い。

私たちみんなが、純粋で、きれいな形をしていて、

見事に組み合わさって、どんな隙間も埋められてしまう、立派な生き物だったなら、

この世界は、変わったのかもしれない。


でも、そうはならなかった。


私たちはずるくて、みんなイビツで、歪んで捻じ曲がっていて、

平坦な場所であっても、立つことさえ、ままならない、

頼りない生き物だった。


だから、忘れないでほしい。


相手を知り、理解するには、とてもたくさんの時間が、いるのだということを。


時間は、あればあるほどいい。


ゆっくりとぶつかって、お互いに少しずつ知る時間が、私たちには必要なんだ。


自分がどんな形を、しているのかを。

相手がどんな形を、しているのかを。


急がないで、ゆっくりと。




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