初心者同志 -109ページ目

お昼寝ハンター。

新聞に、こんなことが載っていた。


暑い夏を乗り切るのにお勧めなのは、「15分程度のお昼寝」なんだそうだ。


普段よりも、体力の消耗しやすい夏だからこそ、

お昼に少しだけ睡眠をとって、体力を回復させてあげることで、

その日一日を、元気で過ごせるようになるんだって。


うん、確かに、もっともだと思う。

あまりに暑すぎると、何をするにも能率が上がらないし、

それならいっそ、睡眠時間にしてしまうのも、いいアイディアだよね。


それで、午後をまた元気に乗り切ろうと、やる気も沸いてきそうだしさ。


でも、ちょっとだけ冷静に考えてみる。


うーん、お昼寝・・・・・・?

ということは、お昼だよな、うん。


ということは、一番気温が上がる時間帯だ。


そんな時間に、眠る・・・・・・?


どこでだろう?


自宅かな?

扇風機しかない、サウナみたいな部屋だぞ。


じゃ、仕事場かな?

扇風機さえない、スチームレンジの中みたいなところだよ。



うーむ、それで、思ったんだけど。


一番暑い時間に、のんびりと眠れるような場所があるっていう人は、

すでに体力を消耗したりすることがない、

恵まれた環境の人なんじゃないだろうか。


本当に暑い夏を乗り切るための方法を知りたい人って、

お昼寝をしたくても、できたないでいる人たちだと思うんだ。


ということで、新聞記者さん。

次はそんな、私みたいな人たちに向けた記事を書いてほしいな。


あ、できたら早急にだぞ。

だって、さ・・・・・・もう、そろそろ限界なんだ・・・・・・うん。



MHFss032


あれ、なんでだろう。

上の画面を見ていたら、ものすごく腹がたってきた。


オンラインゲームの「MHF」 では、「捕獲用麻酔玉」というアイテムがある。

これを投げつけて命中させると、

巨大なモンスターでも、ぐっすりと眠らせることができるんだ。


ああ、たとえ誰かに捕獲されてもいいから、私も大の字になって眠りたいよーっ!




海水浴ハンター。

今回、予期せぬことが起きたために、

友人と海に行くつもりだった計画が、白紙となってしまった。


でもさ、それはいいんだ。

計画なんて、あくまでも計画だもんな。


それに、どうせ、こんな時期に無理していったって、

混んでて、大変なだけなんだ。


行列とか渋滞とか、待ってるだけで疲れちゃうしさ。


今年は酷暑だっていってたから、暑さも普通じゃないし。


食べ物とか飲み物も、特別料金になっててさ、高いんだよ。


それで、どうせ、帰ってきたら、「ああ、やっぱり家が一番だな」て。


だったら、最初から家にいるのが一番。


安上がりだし、疲れないしさ。


うん、まあ、行けてれば、三年ぶりの海だったんだけどさ・・・・・・。

あと、二年ぶりに会えるはずだった、友人もいたんだけどさ・・・・・・。


え、帰ってきたの?楽しかった?うん、そっか・・・・・・うん。



MHFss031
 太陽のばかやろぉーーーっ!



よい子は真似しないようにしような。

オンラインゲーム「MHF」 では、太陽に向かって撃っても、何も起きないぞっ!



病院のフシギ。

思いがけないきっかけから、

普段は決して、行かない場所に、いくことになったり、

普段は決して、しないようなことに、

挑戦しなければ、いけなくなったりすると、


大変な思いをするのは当然なんだけど、

それ以上に、新しい発見がいくつもあったりする。


「人生は経験の積み重ねだ」と、誰が言ったのか知らないけど、

うーん、確かにそうなのかも知れない。


幸いにも、大きな病気や怪我とは、まったく縁のない生活をしてきた私は、

これまでに、病院というものに、いったことがほとんどなかった。


友人や、親戚の人たちのお見舞いにいったりしたくらいかな。


だから、久しぶりに行く機会があったりすると、

見るものすべてが珍しくて、ついキョロキョロとしてしまって、

あとになって思うと、そんな私は、きっと挙動不審な、怪しい人間に

見られていたんじゃないか、と反省してしまった。


でも、病院というのは本当に不思議な場所だ。


よく、私は病院のあの雰囲気が苦手、なんていう人がいるけど、

あれって自分でも行ってみると、確かによく理解できる気がする。


たとえ、そこを訪れる目的は、人によって様々で、

お見舞いで来ている人もいれば、

検査してもらう為に来ている人も、いるのだとしても、

基本的に、やっぱり病院という場所の一番の目的は、

病を抱えている人を治療する場所、なんだということ

なのかも知れない。


その場所に流れている、不思議な空気。

静かで、ゆったりとしているのに、緊張した時間。

薬の匂い。

待たされるときの時間の長さ。

飾られた絵、流れる音楽。


健康な人間からすると、どれも少しずつ、自分たちの正常な感覚から、

ズレているように感じてしまう。


でも、治療すべき病を抱えて、ここにいる人たちにとっては、

こういったものこそを、必要としているのかもしれないなぁ、と

私は考えて、一人でなんだか納得してしまったのだった。


よく考えてみれば、病院が、健康な人にとって、

居心地のいい場所である必要なんて、ないんだもんな。


もし、このフシギな雰囲気に、一生慣れないでいられたら、

それこそが、自分が健康な生活を送って来られた、という証なのかも知れない、

と私は思って、自分の場合も、そうなれるかなぁ、と

ふと、真剣に、自分の遠い未来のことまで考えてしまったのだった。


川遊び。

私にとって、「水泳」といえば、

それはプールでも、海でもなく、川でするものだった。


私がまだ小さかった頃、実家の目の前には川があった。

けっこう大きな川で、歩いて三分もすれば、水の中に入れるくらい、近かったんだ。


川の水は、そのまま、手ですくって飲めちゃうくらい綺麗な水で、

流れも、とても緩やかところだった。


泳いだあとは、そのまま濡れた格好で帰っても、

誰も文句を言う人なんていないから、

着替えをもっていく必要さえ、なかったしさ。


もちろん、泳ぐのにお金だってかからない!


うーん、いいこと尽くしっ!


で、当然、今の子供たちだって、そうして楽しんでるんだろうなあ、と思ったら、

これが、どうやら、そうじゃないらしい。


なんでも、最近では危険だから、という理由で、

子供たちの川の遊泳は、全面的に禁止されているんだってさ!


子供だけだと、川には、近づくことさえ許されないらしい。


へーえ、つまんないの。


だって、せっかくの綺麗な川なのにさっ。


ただ、危険というのは、確かにその通りかも知れない。


私が初めて川で泳いだときの記憶は、幼稚園のころだと思うけど、

それから、中学生くらいまでは、本当によく泳ぎにいっていた。


でも、それくらい川遊びをしてきた私でも、

川という場所にたいして、恐ろしい、という思いが、

一度だって消えたことがない。


というのも、水の流れるプールや、海なんかとも違う、

川には、川にしかない、危険がたくさんあるからなんだ。


たとえば、川は水の深さが一定じゃない。


子供でも立てもような深さが、延々と続いているかと思ったら、

とつぜん、車をもかんたんに飲み込んでしまうような、

深い穴が開いていたりする。


流れについても、同じことがいえる。


ゆるやかなところと、急流なところ、というのは、

収拾のつかなくなったオセロの勝負みたいに、川のあちこちにあって、

ほとんど流れのないような場所を、泳いでいたと思ったら、

とつぜん、すごい勢いの激しい急流に変わって、身体ごと流される、

なんてことは、よくあることだ。


しかも、それらは、水の中に入って初めて分かるコトばかりで、

上から見てみるだけじゃ、ぜったいにわからない。


ここは浅いから、ここは流れがゆっくりだから、と上から見て判断して、

いざ、泳いでみると、まったく違っていた、というのが

自然の川の場合は普通のことなんだ。


しかも、しかも、その下にはコヅゴツとした自然の石がたくさん転がっていて、

その石にはみんな藻が生えているから、ツルツルすべって

足元だって危険なんだよ。


それで転んで、慌ててしまって溺れかけた友人だって何人もいた。


だから、川で泳ぐことに、どれだけ慣れていた当時の私でも、

川で泳げればどこでもいい、なんてことは決してなくて、

いつも決まった川の決まった場所でのみ、泳ぐようにしていたんだ。


自分の知らない場所で泳ぐということは、

川の場合は、それぐらい危険なことだったんだ。


でも、逆にいえば、そんな川の特徴を知り尽くしてしまえば、

これほど楽しい場所もない、ってことなんだけどなあ。


子供は危険だから泳いじゃだめ、なんていうのは、

だから、私はやっぱりおかしい、と思うんだ。


だって、川のことを知らなければ、危険なのは子供も大人も同じだもん。


むしろ、泳ぎに自信がある大人のほうが、

川なんかに入ると、油断していて事故にあったりしやすいんじゃないだろうか。


そんことを思いながら、実家のすぐ前の川を、

久しぶりに見に行ってみた私。


あれ・・・・・・、川がない。


いや、あることはあるんだけど、おかしいなあ。

こんな形だっけ。


で、聞いて見ると、昨年の大雨で堤防が決壊しかけて、

その修復の工事が行われた際、補強をかねてコンクリートで堤防を

固めてしまったらしい・・・・・・。


あんなに素敵な景色だった川の周辺が、

ほとんど灰色のコンクリートで埋め尽くされてしまっていたんだ


うーん、時間て残酷だなあ。


でも、こんな景色を作ることになった原因て、結局なんだったんだろう。


大雨?

それとも、人の意志?


ふと、もう、この川で泳ぐことはないのかなあ、と思ったら、

なんだかとても寂しい気持ちになってしまったのだった。



水泳試験。

私の通っていた小学校にはプールがなかったので、

水泳の授業は毎年、市民プールを貸しきって

全校生徒で一斉に行うという、かなり派手なものだった。


みんなでお揃いの水泳帽子に、水泳水着という姿で、

広い市民プールがすべて埋まっている景観て、すごいんだよ。


ほとんど、夏の水泳大会。


ドキッ、とするものは、なにもないけどさ。


面白いのは、学校の全生徒が集まるということで、

水泳の授業は、学年ごとに行われるんじゃなくて、

水泳の技量別に行われること。


ちゃんと、この授業用のガイトブックみたいなのがあって、

私たちは最初に必ず、それをもらう。


そこには、これができたら次のステップに進めますよ、という

水泳の技術に関する項目が並んでいて、

それをクリアするために必要な、規定ラインが書いてある。


たとえば、最初は


「水に顔をつけて三十秒我慢しましょう」


なんて書いてあるんだ。


それができると、次の項目。


「水の中で目を開けたまま、物を拾ってみましょう」


それで、私たちはそれに挑戦して、成功すると、

先生からハンコを貰って、次のステップに進むことができるってわけ。


広い市民プールのあちこちでは、場所ごとに、そういった試験が行われていて、

私たちはアトラクションをクリアしていくように、

それを一つ合格しては、次の場所に進んで、また挑戦する、

というシステムになっていたのだ。


「でも、だからって、顔にただ水をつけるだけが、授業になってるなんて!」


と、思うかも知れないけど、


大勢いれば、水が苦手な生徒や、息が止められない生徒も中にはいるものだから、

それがどうしてもできなかったりする人は、

その場で何度も練習することになるんだ。


クリアするまでは、決して次には進めないんだけど、

逆にいえば、それは、クリアできるようになるまでは、

その場所でずっと、先生に見てもらいながら練習できる、て、ことでもある。


そういう練習は、ちゃんと、市民プールの小さい子供が遊ぶためにある

浅い場所を使って行われているから、

そういう人たちにとっても安心なんだ。


当然、次に進めば進むほど、挑戦することも難しくなっていく。


最初は、


「膝を抱えたまま、水中で一回転しよう」とか、

「三十秒間、足をつかないで浮きつづけよう」なんて、


基本的なことが中心なんだけど、

じょじょに、それも本格的な泳法の練習へと変わっていく。


「クロールで十五メートル泳ぎましょう」、とか。

「バタ足以外で十五メートルプールを一往復して、戻ってきましょう」、とか。


そんな中でも、面白いなあ、と思ったのは最終試験だ。


いくらアトラクションみたい、といっても、

基本的に、これが授業であることには、もちろん、代わりはない。


だから、やっている私たちも、教えている先生もみんな真剣だ。


でも、少しだけ違うのが、最終試験に合格した場合。


なんと、最後まで試験を合格した生徒は、

そんな、みんなが真剣にやっている授業の間も、

ずっと好きなように泳いでいてもいい、という特権がもらえてしまうんだ!


しかも、普段小学生が泳ぐことは禁止されている、

大人用の、足がつかないような深いプールを使って

自由に泳ぐことまでが、許可されている。


これは、元々みんなの試験のために、

プールの他の場所がすべて埋まっているから、

という理由も、あったみたいだけど、

当時小学生だった私たちにしてみれば、

それはとても眩しい、価値あるご褒美だった。


私は、水泳には自信があった。


ずっと泳いでいろ、といわれれば、小学生だった当時から、

体力のつづく限りなら、いつまでだって泳いでいられる自信があったし、

ターンや潜水もまったく問題なし。


だから、当然、狙うは、最終試験合格!


・・・・・・の、つもりだったんだけどさ。


そもそも、最終試験の内容が、


泳法は自由。ただし、すごい長距離を休まず泳ぎつづけること。


だということは、もらった練習のノートを先読みした私は既に知っていた。


それで、お、これだったら、問題ないぞ。

合格して一気に、これからの水泳の授業は永久に自由時間だな!

わっはっは。


なんて、思ったんだけど・・・・・・。


そんな意気込む私の前に立ちはだかった、この試験。


「背泳ぎで、五十メートル泳ぎましょう」


ふむ。私は、クロールは得意だ。

平泳ぎも問題ない。

バタフライだって、水泳の授業の項目にはなかったけど、

やってみたら簡単にできてしまって、先生に褒められたりした。


でも、背泳ぎだけは・・・・・・。

なぜか、背泳ぎだけは、どれだけ練習しても、うまくならなかったんだ・・・・・・。


泳ぎ始めても十メートルくらいまでは問題なく進むんだけど、

何故かいつも、そこから突然、ブグブクブク・・・と沈んでいっちゃうんだ!


仰向けの体制だから、沈むと鼻と口から、水が滝のように流れ込きて、

気分はちょっとした臨死体験・・・・・。


うがっぐっがっ、ブクブクブク・・・・・・。

わーん、また水飲んじゃったよーっ。


それで、結局、小学生の間には、

最終試験を合格することができずに、終わってしまったのだった。


ううっ。


ああ、背泳ぎさえ、なければなぁ・・・・・・。