「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ -311ページ目

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 見えざるものへなおしばらくは大花野     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

狂ぶればのわれは花野の惑星よ         

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆花野

野菊やイヌタデなどの秋草の花が咲き乱れた野。

秋の季語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「愛のなかの女性たち」を高崎市美術館で観る。

「母と子と」

「恋人のいる風景」

「愛と死の聖女たち」

で構成された、女性をテーマとする展示。


ムンクの「マドンナ」(木版・リトグラフ)と会ってきた。

タナトスとエロスが交錯するその画面。

死の静寂がひたひたと迫ってくる。

今回、初めて見る国吉康雄「母娘」切実な母の情。

ピカソの「貧しき食卓」、卓抜な描写力で、

殺伐とした若い男女のそれぞれの孤独。

群馬県立近代美術館で観たシャガールの

「ダフニスとクロエ」よりの作品も。


11月18日(金)まで。



◆高崎市美術館のホームページ(画像はなかほどから)
http://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2016072400011/

「ヘンリー・ムアが終生のテーマとした母子像、

ピカソが若き時代に描いた寄りそう男女の姿、

そして生と死のはざまの愛を象徴化した

エドヴァルト・ムンクの女性像とともに、

山口薫、鶴岡政男、松本忠義など地域ゆかりの

作家たちによる情感あふれる女性像を展示し、

さまざまな国と時代の芸術家たちが生み出した女性をめぐる

 

イメジュリーを紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 

 

 

 

 

 

 

 

 

高崎駅の東西に美術館があり、

このタワー美術館はコンコースからそのまま館へ。

徒歩2分くらいでしょうか。

ビルの中にあって、いつ訪れても静けさをたたえて、

こころ和む。

2001年11月15日オープンで、今年開館15周年をむかえる。

近現代の日本画を専門とする美術館。

ヤマタネ(株)の所蔵する作品を核としている(さすが山種!)。

来館者からのアンケートでのランキング。

30位までだが、同順位があったりで48点の展示。


いままで出会った作品とまた会えるのがうれしい。

屏風、大画面も多い。


高橋常雄の「山」もいいが、

なんといっても雄渾な滝「懸淙(けんそう)」、

滝の飛沫にうたれるような。壮厳さがただよう。


東山魁夷 「暁雲」、暁けやらぬ大気に、

樹木が静謐さをたたえる。

彩色とあるが、墨絵のようで、神韻とでもいったような。

酒井抱一と先日観た鈴木其一の「桜図」が隣り合って展示され、

師の抱一のは春のあたたかな、命のぬくもりが感じられる。

其一は花を大きく描き、まさに桜花。

どこかその静止した気はシュール。

上村松園「櫻がり図」、「春の野図」。

片岡球子「初冠雪の富士」。

松尾敏男「薄明」の牡丹。


11月6日(日)まで。

タワー美術館ホームページ(画像は下のほうに)
  http://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2016080500024/


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「音楽と美術 音楽をめざす美術のこころみ」を

群馬県立美術館で観る。

この秋の陽にさそわれたのか、平日の午後でも

<群馬の森>を散策する人びと。


「ロマン主義以降、音楽と美術はお互いに刺激しあう。

音という要素を用いて、楽曲を構成する

という音楽の抽象性にあこがれ、美術の抽象化をすすめていった」

と美術館ホームページにある。
 

 

構成は<一つの主題と二つの世界>

「ダフニスとクロエ」では、

シャガールの組版画(この美術館蔵)とラヴェルのバレエ音楽、

ヘッドホンで聴けるようになっていて、

同じテーマで「美術と音楽」を体験できる。


<音楽のある部屋>

オーケストラを描いたデュフィの作品。


<音楽から美術へ>

楽曲から構想をえた絵画、

クレーやカンデンスキーによる色や形の抽象的な表現。

 

 

 

図形楽譜(ウキペディアより)


<音の像、かたちの響き>

ここでは二十世紀なかばにでてきた、

イメージを楽譜とした「図形楽譜」。

これが面白かった。グラフィック作品といってもいいほど、

フォルムも端整で、美しい。

グラフィックデザイナーの杉浦康平の作品。

ここで観ることができるとは思わなかったのでうれしい。

(図形楽譜とは五線譜では表現しきれない新しい音楽を創造する、

あるいは既成の概念を打ち壊す現代音楽の楽譜)。


11月13日(日)まで。

 

群馬近代美術館HP(画像はこちらから)

http://mmag.pref.gunma.jp/exhibition/index.htm

 

 

チケット

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 












 

 

 

 

 

 

10月の高崎兜太句会、13:45からスタート。

兜太先生はすでに席に着いて。

今回の兼題「渇水」、

6月に水不足が懸念されたときのなので、

すでに4ヶ月前になる・・・


高点句はこちら、

日の匂い軒にありけり水渇れて

評:地味な句。

「水渇れて」との配合で「日の匂い」「軒にありけり」がしみじみと。

兜太評:平均的にいい。無難な句。


草の花寂しきときは歩きけり

兜太評::落ち着いた句。平均的な句。


水涸るる火蛾の白蛾のさざなみ

問題句3人と選ひとり。

評:。感覚が鋭い。

「水涸るる」そして火蛾、白蛾が灯にあつまってくる、不安感。

「さざなみ」があわないのではないか。

兜太評:「さざなみ」のように灯に火蛾、白蛾が集まる。

上手くとらえた。技術的にできている。


兜太先生「句会で点数が入ったのが、いい句とはいえない」と持論も。

今日の評価は点数で、この3句は70点。

80点の句はこちら。

渇水ですブルーベリーの月夜買う

 渇水期弟この地に根を張って(添削あり)

梅雨の渇水母のいない授業参観


兜太先生の全句講評で終了。

「さざなみ」は山本掌の句。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

秋あかつき韃靼の馬かなしめり          掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆秋暁・秋の朝

藤原清輔は

 

「薄霧の籬(まがき)の花の朝じめり秋は夕べと誰(たれ)かいひけむ」

 

(「新古今集」)と詠み、秋の夕暮れより秋の朝がよいとした。
 

 

秋の季語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

虚言癖無花果食べてもなおりません        掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆無花果

 

クワ科の落葉小高木、小アジア原産。

 

果実は秋に熟し、生食する。

 

食用にする部分は、花序の花軸の肥大したもの。

秋の季語。


◆かつては家にも無花果があって、

 

鳥と競争していました(笑)。

 

どうしても鳥に食べられてしまう・・・

この無花果と果物屋にでまわる洋無花果とは

 

ちょっと異なっていて、

 

無花果は<まぼろし>の果物になっています・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 レモンに歯朝のたてがみ疾駆せよ          掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆檸檬・レモン絞る

ミカン科の常緑低木、ヒマラヤ西部山麓原産。

 

日本では広島、和歌山、四国、九州で栽培され、

 

晩秋に収穫する。

秋の季語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「鈴木其一展」をサントリー美術館で観る。

琳派の流れで、取り上げられることの多い「鈴木其一」。

其一作品を内外から集めた展示。

鈴木其一(1796~1858)は、酒井抱一の弟子で共作も。

江戸琳派の華麗なる画風、

そしてリアリスティックでありながら、デザイン的でもある。

どこか突き抜けて奇抜といってもいいほどの迫力の画面。

花鳥画、月次画、山水画、物語絵、風俗画、仏画、節句画、

扇、凧、羽子板、絵馬などジャンルは、幅広い。
 
展示は五章になっている。

序章 抱一と最初の弟子であった蠣潭、抱一の掛け軸

第一章 「江戸琳派の始まり」其一の初期作品

第二章 「其一様式の確立」

第三章 「絢爛たる軌跡」大活躍し、晩年の傑作に至る作品

第四章 「其一派と江戸琳派の展開」
      其一、それ以降の琳派絵師たちの作品


「夏秋渓流屏風図」、金地に群青の流れ、緑青の苔、紅葉など

鮮やかな色彩のどこか時間が止まってしまったよう。

 http://www.nezu-muse.or.jp/jp/collection/detail.php?id=10348 
         画像(根津美術館蔵)

「風神雷神図襖」、墨の濃淡で描く禍々しいほど不穏な暗雲。

龍神の爪のようにも見える。

襖八面にもおよぶ大画面。


圧巻の「朝顔図屏風」。

濃紺の朝顔が咲きほこり、濃密に葉が繁茂する。

グラフィック的でありながら、

朝顔のエネルギーというか画家のそれというか、

この蔓に絡めとられてしまいそう。


幅10センチくらいの「伊勢物語」などの絵巻、

小品でありながら、のびやかな世界がひろがる。


サントーリー美術館(画像も多数)
  http://www.suntory.co.jp/news/article/mt_items/sma0020.pdf


10月30日(日)まで。
(会期中展示替えあり)