「音楽と美術 音楽をめざす美術のこころみ」を
群馬県立美術館で観る。
この秋の陽にさそわれたのか、平日の午後でも
<群馬の森>を散策する人びと。
「ロマン主義以降、音楽と美術はお互いに刺激しあう。
音という要素を用いて、楽曲を構成する
という音楽の抽象性にあこがれ、美術の抽象化をすすめていった」
と美術館ホームページにある。
構成は<一つの主題と二つの世界>
「ダフニスとクロエ」では、
シャガールの組版画(この美術館蔵)とラヴェルのバレエ音楽、
ヘッドホンで聴けるようになっていて、
同じテーマで「美術と音楽」を体験できる。
<音楽のある部屋>
オーケストラを描いたデュフィの作品。
<音楽から美術へ>
楽曲から構想をえた絵画、
クレーやカンデンスキーによる色や形の抽象的な表現。
図形楽譜(ウキペディアより)
<音の像、かたちの響き>
ここでは二十世紀なかばにでてきた、
イメージを楽譜とした「図形楽譜」。
これが面白かった。グラフィック作品といってもいいほど、
フォルムも端整で、美しい。
グラフィックデザイナーの杉浦康平の作品。
ここで観ることができるとは思わなかったのでうれしい。
(図形楽譜とは五線譜では表現しきれない新しい音楽を創造する、
あるいは既成の概念を打ち壊す現代音楽の楽譜)。
11月13日(日)まで。
群馬近代美術館HP(画像はこちらから)
http://mmag.pref.gunma.jp/exhibition/index.htm
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