高崎駅の東西に美術館があり、
このタワー美術館はコンコースからそのまま館へ。
徒歩2分くらいでしょうか。
ビルの中にあって、いつ訪れても静けさをたたえて、
こころ和む。
2001年11月15日オープンで、今年開館15周年をむかえる。
近現代の日本画を専門とする美術館。
ヤマタネ(株)の所蔵する作品を核としている(さすが山種!)。
来館者からのアンケートでのランキング。
30位までだが、同順位があったりで48点の展示。
いままで出会った作品とまた会えるのがうれしい。
屏風、大画面も多い。
高橋常雄の「山」もいいが、
なんといっても雄渾な滝「懸淙(けんそう)」、
滝の飛沫にうたれるような。壮厳さがただよう。
東山魁夷 「暁雲」、暁けやらぬ大気に、
樹木が静謐さをたたえる。
彩色とあるが、墨絵のようで、神韻とでもいったような。
酒井抱一と先日観た鈴木其一の「桜図」が隣り合って展示され、
師の抱一のは春のあたたかな、命のぬくもりが感じられる。
其一は花を大きく描き、まさに桜花。
どこかその静止した気はシュール。
上村松園「櫻がり図」、「春の野図」。
片岡球子「初冠雪の富士」。
松尾敏男「薄明」の牡丹。
11月6日(日)まで。
タワー美術館ホームページ(画像は下のほうに)
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