皐月富士侏羅紀の魚の眠りけり 掌
(じゅらき) (うお)
皐月富士侏羅紀の魚の眠りけり 掌
(じゅらき) (うお)
「どこがヤバイの?朔太郎」第45回朔太郎忌が
前橋テルサで催された。
チケットは完売で、当日券に行列。
500席が満員。
第一部では「『月に吠える』とは何だったのか」を
テーマとしたシンポジウム。
出演は高橋源一郎(作家・評論家)、穂村弘(歌人)、
司会を松浦寿輝(詩人・作家・フランス文学者)。
「詩は定型(5・7・5,5・7・5・7・7)ではなく、
個々の異なるリズム、音感で書く。
スタイルのないおそろしさ」。
「その暗黒にむかっての飛躍、
暗黒を切り開いてゆく」。
「朔太郎は口語自由詩を確立したと書かれるが、
文語・定型で書くことも自由であった」
示唆に富んだ発言がつづく。
第二部では長谷川初範(萩原朔太郎役)、
林健樹(室生犀星役)、萩原朔美(北原白秋役)、
柳沢三千代(ナレーション)による
リーディングシアター「『月に吠える』を声で立ち上がらせる」。
役者それぞれの声、
息の詰め離し、
情感で朗読される<朔太郎の詩>多様さ。
しずかにしずかに白熱してゆく、舞台。
今年の朔太郎忌の幕がおりる。
五月この疑心暗鬼の雨が降る 掌
逢瀬ありけり桐の花降りしころ 掌
昼ふかくわが水底の桐の花 掌
◆桐の花・花桐・桐咲く
ノウゼンカズラ科の落葉高木。
五月ころ、唇形筒状の紫色の
大きな花が梢にたくさんつく。
材は、たんす、下駄、琴などに使われる。
夏の季語。
桐の花、
紫の、薫りたかい花。
かつて家の近くに日本画家の方がいらして、
そのお庭に季節の花花、草草、桐の木もあって、
そこで桐の花を見たのが初めてのこと。
匂やかな、大ぶりの花が
子供ごころにもとても印象的。
その家も、日本画家の方もいまはなくなって・・・
◆桐の花
凌霄花(のうぜんかずら)科、
学名をPaulownia tomentosa
Paulownia(ポウロウニア)は、
日本植物の研究者シーボルトを
資金面で援助した、19世紀のオランダの
「Anna Paulowna 女王」の名を
記念したもの。
・開花時期は、 4/20 ~ 5/10頃。
・朝鮮または中国から渡来。
・紫色の筒状の花 (画像、解説「季節の花300」より)
今年の朔太郎忌、
5月14日(日)に前橋テルサで開催されます。
前橋文学館ホームページによると
「第一部では「『月に吠える』とは何だったのか」を
テーマとしたシンポジウムが開かれます。
出演は高橋源一郎さん(作家・評論家)、
穂村弘さん(歌人)、松浦寿輝さん(詩人・作家・フランス文学者)。
第二部では長谷川初範さん(萩原朔太郎役)、
林健樹さん(室生犀星役)、萩原朔美館長(北原白秋役)、
柳沢三千代さん(ナレーション)出演による
リーディングシアター「『月に吠える』を声で立ち上がらせる」とのこと。
◆2017年05月14日(日)
◆会 場:前橋テルサ
◆時 間:14:00~(開場13:30)
◆ 入場料:500円(チケットは前橋文学館ほかで発売中)
朔太郎忌、いらっしゃいませんか?
関容子『勘三郎伝説』
この著作、私のなかでは禁書。
勘三郎が旅立ち、
名インタヴュアー・関容子が書いた
おりおりのエピソードから立ち現れる「勘三郎」、
あまりに切なくて・・・
関容子・文、写真・下村 誠 『新しい勘三郎 楽屋の顔』
「勘九郎から勘三郎へ。
十八代目襲名を記念して、中村屋の御贔屓様に、
見たくても見られない楽屋の顔を、
文と写真で完全再現、ここにお届け申し候」
という本の紹介。
まさに密着、よくここまで撮ったというショットが満載。
驚いたのは「これを勘三郎が許可した」という写真。
「お辰」の顔をつくり、鬘もつけているが、
衣装はまだで胸乳もあらわ。
ゆらりと妖しい。
「歌舞伎」の女形は、
そう、両性具有なのだと再認識した一枚。
本のページをめくりながら、
ああ、勘三郎がもう一度観たい!
関容子・文、写真・下村 誠 『新しい勘三郎 楽屋の顔』
「勘九郎から勘三郎へ。
十八代目襲名を記念して、中村屋の御贔屓様に、
見たくても見られない楽屋の顔を、
文と写真で完全再現、ここにお届け申し候」
という本の紹介。
まさに密着、よくここまで撮ったというショットが満載。
驚いたのは「これを勘三郎が許可した」という写真。
「お辰」の顔をつくり、鬘もつけているが、
衣装はまだで胸乳もあらわ。
ゆらりと妖しい。
「歌舞伎」の女形は、
そう、両性具有なのだと再認識した一枚。
本のページをめくりながら、
ああ、勘三郎がもう一度観たい!
笈田ヨシ演出による「蝶々夫人」を録画で観る。
これは2月18日、東京藝術劇場での公演。
生の舞台を高崎で観ているが、
表情・演技などじっくり観られるのが、うれしい。
コンサート会場でのオペラなので、
美術など限られた空間を
襖など可動できるようになっていて、
黒子が務め、スムーズな転換。
ことに印象的なのが、
二幕の蝶々夫人のアリア「ある晴れた日」。
結婚をしたものの、
キリスト教に改宗したことにより親類とも義絶。
帰ってしまったピンカートンを待つ日日。
経済的にも逼迫をし、売り食いの生活。
蝶々夫人、スズキともにもんぺ。
新聞紙を貼った壁。
あの「愛」は、あの「日日は・・・」との悔恨というより、
すでに「帰っては来ない<愛>」、
みずから選んだものを噛みしめ、
そしてそれが<無>と化していることを知って、
なおかつひとすじの糸をたぐるように、歌う。
そんな「ある晴れた日に」。
絶望の淵でのこのアリア、
このような歌唱は聴いたことがない。
蝶々夫人:中嶋彰子のみごとな造形。
スズキ:島木弥生、現実を見据えたまなざし、
かぎりなく蝶々さんによりそう。
シャープレス: ピーター・サヴィッジ のにじむ苦渋。
笈田ヨシの演出「蝶々夫人」は素晴らしい。
「蝶々さん」像を創りだした。
指揮はミヒャエル・バルケ
読売交響楽団による管弦楽。
音が厚い。
2月4日「蝶々夫人」のブログ
http://ameblo.jp/bashouza/entry-12244705727.html
◆演出:笈田ヨシ
◆蝶々夫人: 中嶋 彰子
ピンカートン:ロレンツォ・デカーロ
シャープレス: ピーター・サヴィッジ
スズキ: 鳥木 弥生
ゴロー: 晴 雅彦
ケイト・ピンカートン: サラ・マクドナルド
◆指揮:ミヒャエル・バルケ
管弦楽:読売交響楽団
合 唱:東京音大
助演:ダンサー 松本響子
◆舞台美術:トム・シェンク
衣裳:アントワーヌ・クルック
照明:ルッツ・デッペ