五月富士うらむおとこは意気地なし 掌
(さつき)
五月富士うらむおとこは意気地なし 掌
(さつき)
月球儀少女幽閉聖五月 掌
(げっきゅうぎしょうじょゆうへいせいごがつ)
わが纏う鎖帷子聖五月 掌
◆五月・聖五月・五月来る・五月尽
初夏にあたる。
野山は新緑に輝き、
風薫る好季節。
夏の季語。
萩原朔太郎の孫「萩原朔美」、
2016年前橋文学館館長に就任して、一年。
文学館の活動、雰囲気がかわってきている。
萩原朔美は
「映像作家」、「エッセイスト」、「写真家」、
「演出家」、「俳優」などの顔を持つ。
これまで制作に携わった映像・雑誌・オブジェとしての本、
写真など展示されて。
「TIME」、林檎の1年間を撮った1974年の作品。
アートブックでは
黒い糸で表紙、本文縫った「文字を縫う」(1978)、
レシートを集めた「レシート」(2015)、
「木」(1987)という本、
など、など。
写真では定点観測。
ご自身の20代と60代、
同じ場所、同じポーズの写真を並べる。
そこから
<時間>がしたたかに浮かび上がる。
A4の版を半分に折ったちらし、
そのイラストのふきだし
「あなたは何者?(笑)」と幼年の朔美。
「何者にもなれず!(泣)」と現在の朔美。
7月2日(日)まで。
観覧無料。
「萩原朔美の仕事展 vol1」を
萩原朔太郎記念 前橋文学館で開催中。
その「萩原朔美の仕事展」のイベントとして、
榎本了壱さんとの対談
題して「ビックリハウス時代のビックリ話」。
「ビックリハウス」創刊のことは
なぜか『家畜人ヤプー』から(?)始り、
そこここにアブナイ話があるのに
笑いとゆるやか~なあたたかさ。
お二人の息の合うこと、
さすがに<パロディ>を創ってきた方々。
榎本了壱・書畫で造られた
澁澤龍彦『高丘親王航海記』を
リスナーにプレゼントというサプライズ。
なぜかその貴重な本が(じゃんけんに勝って)
わたしのもとに。
会のあと榎本さんから
「鏡文字」のサインをいただく。
まさに今日のテーマ、
<ビックリ>!?
春の泥触覚のひりひりと焦げる 掌
◆春の泥・春泥(しゅんでい)
春の泥土は雪解け、雨などでぬかるみやすい。
春の季語。
あまり<泥>そのものが
ないような・・・
頭蓋に水あふるるや水春の水 掌
◆春の水・春水(しゅんすい)・水の春
春は河川の水量も多い。
それが明るい日差しをうけ、
水面が輝いて見える。
春の季語。