北京春雷青猫の奪われし 掌
◆画像はこの句を軸にしたもの。
横50センチ×縦190。
(この画像だと短冊のようですが・・・笑)
かつて、
<花唱風弦(かしょうふうげん) 俳句をうたう>
と題し、作曲者がギターを弾き、
自作、師・金子兜太の句をメゾソプラノが歌う、
オリジナルなステージを創って上演していた。
その舞台美術としてこの軸をかけて。
春の泥触覚のひりひりと焦げる 掌
◆春の泥・春泥(しゅんでい)
春の泥土は雪解け、雨などでぬかるみやすい。
春の季語。
あまり<泥>そのものが
ないような・・・
頭蓋に水あふるるや水春の水 掌
◆春の水・春水(しゅんすい)・水の春
春は河川の水量も多い。
それが明るい日差しをうけ、
水面が輝いて見える。
春の季語。
春朧鳥獣虫魚逃走中 掌
◆朧は春。
ですので「春朧」では、
いかがなものか・・・
ということをあえてやっているのですが(笑)。
青光る獣皮を纏うわが朧 掌
◆朧・朧影・鐘朧・草朧・岩朧・谷朧・灯朧
春夜、空気中の水蒸気によって、
ものがかすんで見える現象。
見る対象によって、岩朧などいろいろにいう。
鐘の音などがぼんやりと聞えてくるような
かんじになることを鐘朧という。
春の季語。
高崎演奏家協会 スプリングコンサート、
明日になりました。
天気もよさそう。
お散歩がてら、
日曜日の午後をお楽しみください。
◆4月23日(日) 14時開演 (無料)
◆高崎シティギャラリーコアホール
◆プログラム
・ファゴットとのための演奏会用独奏曲 ピエルネ:作曲
ファゴット:原梢
ピアノ:黒沢真木子
・即興曲 Op 142-、4 シューベルト
ピアノ: 今川寿美
・聖三稜玻璃 山村暮鳥 :詩
三善 晃:作曲
いのり
曼荼羅
青空に
ほんねん
メゾソプラノ:山本 掌
ピアノ:中島章恵
・「前奏曲 第一巻」より ドビュッシー
アナカプリの丘
亜麻色の髪の乙女
とだえたセレナード
ミンストレル
ピアノ:増田勝美
・献呈 シューマン=リスト
バラード2番 作品38 ショパン
ピアノ:岡本奈津子
・「小鳥のスケッチ」 メシアン
ピアノ:磯部裕子
・陰鬱 庭師 ヴォルフ
シルビア
湖のほとりで
湖の上で シューベルト
ソプラノ:宮田徳子
ピアノ:増田勝美
「聖三稜玻璃」のタイトルを持つ三善晃の作品。
山村暮鳥の詩集『聖三稜玻璃』1915年刊より三つの詩、
暮鳥の死後刊行された『黒鳥集』より
一つの詩(ほんねん)からなる歌曲。
ひらがな表記のやわらかさ。
詩集の順とは異なり、
三善により次のように構成されている。
山村暮鳥の詩をどうぞ。
昭和48年に大雅洞から
深沢幸雄銅版三葉入りで、
限定百部復刊された 革装の『聖三稜玻璃』
『聖三陵玻璃』
山村暮鳥
いのり
つりばりぞそらよりたれつ
まぼろしのこがねのうをら
さみしさに
さみしさに
そのはりをのみ
曼荼羅
このみ
きにうれ
ひねもす
へびにねらはる。
このみ
きんきらり。
いのちのき
かなし。
青空に
青空に
魚ら泳げり。
わがためいきを
しみじみと
魚ら泳げり。
魚の鰭
ひかりを放ち
ここかしこ
さだめなく
あまた泳げり。
青空に
魚ら泳げり。
その魚ら
心をもてり。
ほんねん
しんじつひとりのきみゆゑ
ひともとのききようをてをる
ひともとのききようなれども
せんまんむりやう
かなしみのてこそぬらさね
ききようしろがね
しんじつひとりのきみゆゑに
そのきみゆゑに
めのけがれそめたる
ききようしろがね
われとわがかがやきにくんじしをれつ
山村 暮鳥(やまむら ぼちょう)
1884年(明治17年)1月10日 - 1924年(大正13年)12月8日)
明治・大正期の詩人。
40年の生涯。
群馬県西群馬郡棟高(現高崎市)の生まれ、
萩原朔太郎より2年年上。
その朔太郎、室生犀星とともに「にんぎょ詩社」を立ち上げ、
機関紙「卓上噴水」をつくる。
『聖三稜玻璃(せいさんりょうはり)』は
山村暮鳥の第二詩集で、
1915年、にんぎょ詩社から発行されている。
序は室生犀星「聖ぷりずみすとに与ふ」
並製のほか特製がありバックスキンの革表紙、とか。
初版本を群馬県立図書館で手に取ることができた(!?)。
上画像が『聖三稜玻璃』の表紙。
実物はもう少し茶色がかった色。
『山村暮鳥全集 第一巻』の扉の山村暮鳥
さくらから花水木へ。
さまざまな花が咲くこの季節。
高崎演奏家協会 スプリングコンサート、
4月23日(日) 14時開演 (無料)
高崎シティギャラリーコアホールにおいて開催されます。
ファゴット、ピアノ、歌を上演。
私は三善晃に取り組みます。
独特な透明感のある緻密な曲で、
詩は山村暮鳥『聖三稜玻璃』。
◆聖三稜玻璃 詩:山村暮鳥
曲:三善 晃
いのり
曼荼羅
青空に
ほんねん
メゾソプラノ:山本 掌
ピアノ:中島章恵