ユークリッド幾何学若葉裂く朝 掌
(あした)
◆若葉・里若葉・山若葉・谷若葉・若葉風・若葉雨
椎若葉・樫若葉・樟若葉(くすわかば)・若楓
みずみずしく清新な木の葉をいう。
夏の季語。
夏の季語。
ユークリッド幾何学若葉裂く朝 掌
(あした)
◆若葉・里若葉・山若葉・谷若葉・若葉風・若葉雨
椎若葉・樫若葉・樟若葉(くすわかば)・若楓
みずみずしく清新な木の葉をいう。
夏の季語。
夏の季語。
さといもの葉は新緑の傾斜字体 掌
(イタリック)
◆新緑・緑・緑さす
初夏のころの若葉の緑をいう。
夏の季語。
罌粟咲けり綺語駆って俳諧や 掌
◆罌粟(けし)の花・芥子の花・鬼罌粟(おにげし)・雛罌粟
虞美人草・ポピー・罌粟坊主・罌粟の実
ケシ科の一年草、地中海沿岸産。
五月ごろ、茎頂に白、
紅などの四弁花を上向きに開く。
実を罌粟坊主といい、
白花の未熟果から阿片を採る。
鬼罌粟は多年草、園芸種。
雛罌粟は二年草、ヨーロッパ原産。
虞美人草ともいい、項羽の愛姫虞(ぐ)の
流した血から咲いたという。
夏の季語。
鉄線花亜歴撒的里四重奏 掌
(クレマチスアレクサンドリアクワルテット)
◆鉄線花・鉄線・鉄線かずら・風車・クレマチス
キンポウゲ科の蔓性落葉低木、中国原産。
初夏に白色や紫色の大形の六弁花を開く。
垣根にからませたりして栽培する。
カザグルマは同種の別種で、
花を風車に見立てた。
クレマチスは属名で、
同属の園芸品種を総称していう。
夏の季語。
「海程」全国大会 <二日目>
青天に恵まれというより暑い日。
会場の中はさらに熱い。
第二次句会への昨夕までに一句を提出してある。
9時から句会の開始。
その前、午前7時までに選句をしておく。
全150句。
特別選者18名の紹介があり、そのなかに私も。
それぞれ選者が五句を選句。
今回、特別選者が壇上にあがり、
この特別選者を中心に句会が進行する。
まずは、19点の最高点句から
はつなつの身体入江のようなハグ
評:映像が見える。
「入江のような」たとえかたで句の印象新鮮。
続いて14点句
蝶のもつれ海は程なく暮れるところ
評:「海程」を句におりこみ、しずかに寂寥をいう。上手い。
「暮れるところ」、この長いのがこの句のいのち。
この二句、私もいただく。
10点以上の句を取り上げ、司会がテキパキとさばいてゆく。
かなり突っ込んだ句評、活発な意見、
それぞれの<読み>で
句の印象がかわってくるのが興味深い。
くちなわが走り野鍛冶の火を囃す
評:野趣に富む。句に通底する力感がある。
「囃す」はどうか。
幼名で弟を呼ぶ柿の花
青ぶどう初対面ふといい波です
春悠い素直な木から動き出す
言葉になる前の手のひら青嵐
最後に兜太先生の評になる。
「<詩的体験>がどれだけ深いか。
それが句になる。
この句会のよう、いろいろの人が自由な発言があるのがいい。
司会が皆の発言をうながす。これが大会の良いあり方だ。
聞いていて私も勉強になった」と兜太先生。
3時間、密度の濃い、充実した第二次句会はこれで終了。
◆大会の画像はこちらへ
「金子兜太」ホームページ
http://
金子兜太主宰「海程」の全国大会が
地元熊谷で
5月20日(土)、21日(日)、22日(月)と催される。
私は20日、21日に参加。
国内外の「海程人」が熊谷に集まる。
海外はニューヨーク、シンガポール、ハワイそして中国から。
受付をすませるとすぐに総会、第1次句会。
海程4賞の授賞式、
各賞受賞者へは兜太先生の雄渾な句の色紙が贈られる。
それぞれにふさわしいものを選び、
どうしてこの句にしたか、
あたたかい言葉をそえて。
いよいよ句会へ。
申し込みのときにすでに二句投句してあり、
特別選者26名の特選、10句の秀逸が
選ばれた冊子が手渡される。全326句。
特別選者5名が壇上に上がり、
自身が選んだ句の講評。
それぞれの個性があって、面白い。
月球儀おそらく分母は蝶である
この私の句を3名の方に秀逸、
2名からの講評をうける。
最後に金子兜太主宰選、特選5句、秀逸10句、佳作20句。
その後金子兜太主宰から重大な発表があった。
すでに新聞紙上、ネットでも取り上げられているとのこと。
ここでは内容を控えたい、とおもう。
その後、懇親会。
ここでにぎにぎしく秩父音頭の歌、踊り、
太鼓が鳴り響く。
大ホールに海程人の踊りの輪がひろがって。
今日から13:30始まり。
3ヵ月ぶりに兜太先生との句会。
メンバー全員、いきいきと座が弾む。
兼題は<耳>。
高得点6で、句はこれ。
白木蓮の真中や耳を寂びしめり
評:白木蓮の花の咲きほこるなかで、
その「孤」として、存在の寂しさまで感じられる。
「耳」がうまい。
兜太:句全体がマンネリ。
白い花のなか、情感・感情をおくのは常とう。
とあまり評価はよくなかったのが、
全句講評で読み返して、好評へかわる。
感覚が鋭い。白木蓮の静かな咲き方がいい。
すきとおるウサギの耳は春匂う
評:ウサギの耳はまさにすきとおる。
春の息吹がさわやか。
兜太:あまい。「は」だと断定になる。
「よ」でやわらかく書く。詠嘆になる。
樹下春光内耳たどれば地中海
この句、「耳」が「身」となって誤植であったにもかかわらず、
とった人がふたり。と問題句。
評:きらきらした世界。物理的なものから観念へ。
身体を、内側をたどってゆくと海。
兜太:耳の内にいる雰囲気、感覚。
「樹下春光」に内耳感。そういう内耳をたどると地中海。
大人びた句。
じらじらと桜月夜に耳が生え
これは問題句が多く、ひとりがとる。
評:「じらじらと」が適当かどうか。
「桜月夜」のおぼろなような「月」、「耳が生える」がわかる。
「じらじらと」に感心したが、いっそ「じらじらじら」ではどうか。
兜太:面白い。「じらじらじら」と独立したフレーズにしたほうがいい。
じらじらじら桜月夜に耳が生え
花冷えや寺の隣に寺があり
兜太:なにげないが、「寺の隣に寺があり」面白い。
花冷えやをかえる。カタカナで「ブランコや」、
無季でよければ「発狂す」もあるぞ。
「立小便」はどうだ。これはメンバーが却下(笑)。
ブランコや寺の隣に寺があり
兜太先生による全句講評で、
バッサバッサと切られ、終了。
(樹下春光、じらじらは私の句)
聖五月そつと言の葉屋上に 掌
じりじりとわれらが五月暴風雨圏 掌