ほうたるよ水の名前をたずねこよ 掌
ほうたるよ水の名前をたずねこよ 掌
閑話休題源氏も平家もほたるかな 掌
(それはそれ)
不機嫌な粧う少年朝蛍 掌
(けは)
憎しみも沢の蛍も絵空ごと 掌
◆蛍・源氏蛍・平家蛍・姫蛍・初蛍・蛍火・雨蛍・草蛍
蛍合戦・蛍狩・蛍見(ほたるみ)・蛍舟・蛍籠
ホタル科の昆虫の総称。
水辺の草むらに多く、
腹端に発光器をもち夜間に光り、
雌雄が呼び交わす。
多くの雌雄が乱れ飛ぶさまを、
蛍合戦という。
夏の季語。
『勘三郎伝説』、読み返してみました。
昨年のブログにアップしていますが、もう一度。
◆関容子『勘三郎伝説』
この著作、私のなかでは禁書。
十八代勘三郎が旅立ち、
名インタヴュアー・関容子が書いた
おりおりのエピソードから立ち現れる「勘三郎」、
あまりに切なくて・・・
◆関容子・文、写真・下村 誠 『新しい勘三郎 楽屋の顔』
「勘九郎から勘三郎へ。
十八代目襲名を記念して、中村屋の御贔屓様に、
見たくても見られない楽屋の顔を、
文と写真で完全再現、ここにお届け申し候」
という本の紹介。
まさに密着、よくここまで撮ったというショットが満載。
驚いたのは「これを勘三郎が許可した」という写真。
「お辰」の顔をつくり、
鬘もつけているが、
衣装はまだで胸乳もあらわ。
ゆらりと妖しい。
「歌舞伎」の女形は、
そう、両性具有なのだと再認識した一枚。
本のページをめくりながら、
ああ、勘三郎がもう一度観たい!
関容子『中村勘三郎楽屋ばなし』(文藝春秋)
聞書きの第一人者・関容子著。
十七代勘三郎の楽屋へ通い、
五年がかりで纏められた労作。
勘三郎の軽妙な語り口、
そのたくわえられた芸談、
名優にして愛嬌のあるお人柄がしのばれる、
いえ、いっしょに楽屋でお話をうかがっているような。
その肉声が聞えてくるような著作。
どうぞ手にとってお読みになってください。
私が十七代をじっさいに観た数少ない舞台では
哀切な「四谷怪談」のお岩、
珍しいところではストレートプレイの
「フィガロの結婚」が眼に残っています。
表紙の装画(小松崎邦雄)には十七代の当たり役がずらり。
ああ、観たかった。
◆十八代中村勘三郎による朗読『中村勘三郎楽屋ばなし』
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若かりし十八代(当時勘九郎)による朗読(抜粋)が
youtubeにアップされているとのこと。
それがこちら。
「道化師」はカラフルな舞台になっています。
六分割の舞台に、合唱が一人ひとり、
いきいきと演じていて、オペラを厚くして。
なんといってもカウフマン。
第1幕の最後、カニオの歌う「衣装をつけろ」、これが絶品。
たっぷりと聴かせてくれた。
第2幕の前奏曲の時は、カニオが顔にを白塗りにし、
真っ赤に口を彩ってゆく。
般若に面のようにさえ観えるその顔。
道化師の衣装をつけ、
ネッダやぺっぺの劇中劇、
そのカニオの表情が、動きが、
分割された大画面で映し出される。
虚と実のはざまからだんだんと狂気を増していくカニオ。
それを迫真の演技と見ている群集の目の前で起こる殺人。
この演出、とても面白く観ました。
ティーレマン指揮、ドレスデン管弦楽団
比類のない美しい音、その重厚さ、さすがです。
「カヴァレリア」「道化師」だと
ちょっとイタリアの「生」な<生命感>にあふれたのを
聴いてみたい、ような。
◆歌劇「道化師」
カニオ/道化師:ヨナス・カウフマン
ネッダ/コロンビーナ:マリア・アグレスタ
トニオ/タデオ:ディミトリ・プラタニアス
ペッペ/アルレッキーノ:タンセル・アクセイベク
シルヴィオ:アレッシオ・アルドゥイーニ
<指 揮>クリスティアン・ティーレマン
<演 出>フィリップ・シュテルツル
<管弦楽>ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
<合 唱>ドレスデン国立歌劇場合唱団
ザルツブルク・バッハ合唱団
ザルツブルク音楽祭および劇場児童合唱団
収録:2015年3月26・28日、4月6日 ザルツブルク祝祭大劇場(オーストリア)
オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」を
録画で観ました。
ザルツブルグ復活祭音楽祭2015に上演。
「カヴァレリア・ルスティカーナ(田舎の騎士道)」は
復活祭の一日の出来事なのでぴったり。
「カヴァレリア・ルスティカーナ」と「道化師」は
同時に上演されるヴェリズモのオペラ。
カウフマンがトゥリッドゥ、そしてトニオを一人で歌う!
ひとりのテノールが両作品を歌うのは珍しいのでは。
カウフマンをじっくり聴き、
たっぷりと観ることができた。
素晴らしい。
ちょっと翳りのあるその声。
サントゥッツァのリュドミラのモナスティルスカが熱唱。
舞台は全体を6つ(2階×3:1階部分は3つが繋がっている)
に分けられ、
その中に一階は街路、教会
二階部分に家、室内をのセットが作られている。
「カヴァレリア・ルスティカーナ」、美術は青灰色。
衣装は白と黒のモノトーン。
サントゥッツァ:リュドミラ・モナスティルスカ
トゥリッドゥ:ヨナス・カウフマン
ルチア:ステファニア・トツィスカ
アルフィオ:アンブロージョ・マエストリ
ローラ:アンナリーザ・ストロッパ
<指 揮>クリスティアン・ティーレマン
<演 出>フィリップ・シュテルツル
<管弦楽>ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
<合 唱>ドレスデン国立歌劇場合唱団
ザルツブルク・バッハ合唱団
ザルツブルク音楽祭および劇場児童合唱団
収録:2015年3月26・28日、4月6日 ザルツブルク祝祭大劇場(オーストリア)
(画像はカウフマンのFBより)