オペラ「道化師」ザルツブルグ復活祭音楽祭2015 @NHK-BS | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「道化師」はカラフルな舞台になっています。

六分割の舞台に、合唱が一人ひとり、

いきいきと演じていて、オペラを厚くして。



なんといってもカウフマン。

第1幕の最後、カニオの歌う「衣装をつけろ」、これが絶品。

たっぷりと聴かせてくれた。

第2幕の前奏曲の時は、カニオが顔にを白塗りにし、

真っ赤に口を彩ってゆく。

般若に面のようにさえ観えるその顔。



道化師の衣装をつけ、

ネッダやぺっぺの劇中劇、

そのカニオの表情が、動きが、

 

分割された大画面で映し出される。

虚と実のはざまからだんだんと狂気を増していくカニオ。

それを迫真の演技と見ている群集の目の前で起こる殺人。

この演出、とても面白く観ました。


ティーレマン指揮、ドレスデン管弦楽団

比類のない美しい音、その重厚さ、さすがです。


「カヴァレリア」「道化師」だと

ちょっとイタリアの「生」な<生命感>にあふれたのを

聴いてみたい、ような。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆歌劇「道化師」

カニオ/道化師:ヨナス・カウフマン

ネッダ/コロンビーナ:マリア・アグレスタ

トニオ/タデオ:ディミトリ・プラタニアス

ペッペ/アルレッキーノ:タンセル・アクセイベク

シルヴィオ:アレッシオ・アルドゥイーニ


<指 揮>クリスティアン・ティーレマン

<演 出>フィリップ・シュテルツル

<管弦楽>ドレスデン国立歌劇場管弦楽団

<合 唱>ドレスデン国立歌劇場合唱団
ザルツブルク・バッハ合唱団
ザルツブルク音楽祭および劇場児童合唱団

収録:2015年3月26・28日、4月6日 ザルツブルク祝祭大劇場(オーストリア)