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「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

萩の雨しなしなと四肢のゆるびて               掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆萩・萩の花・山萩・白萩・宮城野萩(みやぎのはぎ)
 
糸萩・小萩・野萩・乱れ萩・こぼれ萩・萩垂る
 
萩散る・萩嵐・萩見・萩刈る・萩原
 
 
マメ科の低木、ヤマハギなどの萩の総称。
 
秋の七草のひとつ。
 
山野に自生するが、庭園に植栽し、
 
たわんだ枝に多数の小花が開く風情を楽しむ。


「山萩」とは萩の一種のヤマハギのことをいい、

また、山にあるハギのこともいう。
 

秋の季語。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

岡田一実さん、

第三句集『記憶における沼とその他の在処』(青磁社)を

贈っていただきました。

表紙は紺の布、

そこに金の箔押しで題名があって、

大ぶりの帯(ほぼカバー)。

四六版より小振りな本の大きさで、

とても瀟洒なたたずまい。

帯:金原瑞人
跋:青木亮人
装丁・装画:濱崎実幸

 

 

<記憶における沼とその他の在処>という

印象的なタイトル、

章立ても「暗渠」「三千世界」「空洞」「水の音」。

岡田一実の<隠沼>、その水音が聴こえて。

どうもその沼は彼岸・此岸に続いているようで、

そこを岡田一実さんはしなやかに行き来している、よう。

 


好きな句を少しだけあげておきます。

  火蛾は火に裸婦は素描に影となる

  かたつむり焼けば水焼く音すなり

  すいかづら蛇の膚(はだへ)を思ふ吸ふ

  月見草からくれないに朽ちにけり

  暗渠より開渠へ落葉浮き届く

  凍鶴の凍てゆるびたる貌かたち

  春昼や首に紐ある抱き心地

  白藤や此の世を続く水の音



◆岡田一実 プロフィール

1976年 富山市生まれ
2010年 第3回芝不器男俳句新人賞にて城戸朱理奨励賞受賞
2014年 第32回現代俳句新人賞受賞
2015年 「らん」同人 現代俳句協会員

句集 『境界ーborderー』(マルコボ.コム、2014年)
    『新装丁版 小鳥』(マルコボ.コム、2015年) 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伊豫田晃一(いよだこういち)さんの個展が、

大阪で催されています。

今回のテーマは「水と夢 流転のメタモルフォーシス」

ガストン・バシュラール・フランスの哲学者の

『水と夢--物質的想像力試論』を題材にした作品。

 

 

◆伊豫田晃一 個展

【水と夢~流転のメタモルフォーシス~】

2018年9月14日(金)~22日(土)

13:00~19:00 16日(日)17日(月)休廊

●大阪 ギャラリーベルンアート
  https://www.gallery-bernart.co
 

 

関西のかたで、お時間があうようでしたら、どうぞ。

 

 

●伊豫田晃一 ツイッター 

(魅惑的な今回の作品の画像がアップされています)
  https://twitter.com/locus_solus

 



伊豫田晃一さん、

私の句集『月球儀』の装画、

個人誌「月球儀」の装画・題字をしていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぽつねん 中也、朔太郎、犀星をうたう」

前橋文学館25周年コンサート、聴いてきました。

演奏者は<孤独の発明>の谷川健作&原田節のおふたり。

 

 

 

ヴォーカル&オンド・マルトノの原田節。

原田節はあのオリビエ・メシアンの愛弟子で、

オンド・マルトノの世界的奏者!

メシアンの「トゥーランガリラ交響曲」のオンド・マルトノで

何回も聴いていますが、うたを歌われるとは!?

うたは原田。

日本語もフランス語も

ことばが立っていてとてもクリアーで、ノスタルジア。

フレーズごとにオンド・マルトノの響きがなにか

異次元にいざなわれるよう。

谷川のピアノ&MCがあたたかい。

 

 

◆今日のプログラム

1 「鶯のうた」「鰯のうた」「かまきりのうた」「猫のうた」

2.天景 作詞:萩原朔太郎 作曲:谷川賢作

3旅上 作詞:萩原朔太郎 作曲:谷川賢作

4.あばずれ女の亭主が歌った 作詞:中原中也 作曲:谷川賢作

5. 月夜の浜辺 作詞:中原中也 作曲:谷川賢作

6 .詩人は辛い 作詞:中原中也 作曲:谷川賢作

7影の鳥(inst)

8. ぽつねん 作詞:谷川俊太郎 作曲:武満徹

9小さな空  作詞・作曲 武満徹

10 La javanaise 作詞・作曲 Serge Gainsbourg

11Comme d'habitude(いつものように)
   作詞: Claude Francois,Gilles Thibaut
   作曲:Claude Francois, Jacques Revaux

アンコール 湖上 作詞:中原中也 作曲:谷川賢作

 

 

 

 

 

 

 

◆原田節
   https://www.japanarts.co.jp/artist/TakashiHARADA

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「昭和の肖像 写真でたどる<昭和>の灯と歴史」

横浜美術館コレクションの中から300点が展示されて。

会期は終わりましたが、

インパクトのある写真展でしたのでアップいたします。

 

チラシは須田一政「わが東京:青梅」です。

 


第1章「人物:時代を彩った顔」

第2章「時代と風景・風俗」



の2部構成で昭和(1926ー1989)の

<激動の時代>が切り取られていました。

懐かしい映画スターからはじまり、

文士(あの「ルパン」のスツールの太宰治などなど)

どこかで目にした写真があること、あること。


こうした写真をみていると<昭和>がいかに激動していたか、

「広島」を見るまでもなく、突きつけられて。


◆写真家・作品はこちらから
  http://www.artsmaebashi.jp/?p=11170

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

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初・曼珠沙華を見ました。

まだ4.5本ですが、咲きはじめて。

今年はちょっと早いような。


曼珠沙華というと塚本邦雄のこの短歌。

 
   いたみもて世界の外に佇つわれと

        紅き逆睫毛の曼珠沙華

           
     (さかさまつげ) 


曼珠沙華はさまざまな名をもっています。

いわく、彼岸花・死人花(しびとばな)幽霊花

捨子花・狐花 ・天蓋花(てんがいばな)

墓場に多く生えるとか、

畦にあって、かつて飢饉のおり非常食になったとも。



ですが、こんなことも、あるとか。

「曼珠沙華は仏教で伝説上の天の花。

サンスクリット語 manjūṣakaの音写。

純白で,見る者の悪業を払うといわれ、

天人 が雨のように降らすという。

日本ではヒガンバナと呼ばれ鮮紅色の花を咲かす」

 

 

 

 

 

 

 

 

 



この白い曼珠沙華、

 

花屋さんにありました。



こちらは歳時記

「ヒガンバナ科の多年草。


秋の彼岸に真っ赤な花をつけるが、


曼珠沙華は梵語で赤花の意味である。

鱗茎は有毒であるが、砕いて水にさらせば


非常食となる。

秋の季語」


ウキぺディアはこちら
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%8A

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画 <ソフィア・コッポラの「椿姫」>を

 

観てきました。

 

 

オペラ「椿姫」をソフィア・コッポラが演出。

 

コッポラの名前からからわかるようにあのコッポラのお嬢さん。

 

 

 

 

 

 

ソフィア・コッポラ(ウキペディアより)

 

 

映画監督で作品を撮っていたところ、

 

デザイナーのヴァレンティノのお声がかりで、

 

オペラ初演出となった、とか。

 

 

チラシの裏面も

 

<ソフィア・コッポラ監督>

 

<ヴァレンティノ・ガラヴァーニ>衣装

 

<ネイサン・グローリー>美術


この三人がドーンと目を引きます。

 

 

 

 

 

「椿姫」第一幕 (公式サイトより)

 

 

 

えっ、ヴィオレッタは? 

 

アルフレードは?

 

  出演者は?と、チラシを探してしまいました。

 

下に小さく、出ていました。

 


出演者を見てびっくり、

 

なんと、いま東京で公演をしている<ローマ歌劇場>!?

 

先行の映画というのが、これでした。

 

 

 

 

フランチェスカ・トッド

 

 

 

 

ヴィオレッタ(フランチェスカ・トッド)の

 

うつくしい容貌、知的にコントロールされた歌唱でした。

 

アルフレード(アントニオ・ポーリ)も健闘して。

 

もうもう一度は着てみたい(!?)、夢のようなドレス、

 

美術もなるほど豪華絢爛。

 

演出も流れをそこなわないオーソドックスなもの。

 

生で観劇したら、どんなにか素敵なことか。

 


びっくりしたのは平日の昼間に

 

それなりにお客様が入っていたこと。

 

前橋にも「オペラファンはいた!」。

 

 

<キャスト>

ヴィオレッタ・ヴァレリー:フランチェスカ・ドット

フローラ・ベルヴォワ:アンナ・マラヴァーシ

アルフレード・ジェルモン:アントニオ・ポーリ

ジョルジョ・ジェルモン:ロベルト・フロンターリ

 

 

指揮:ヤデル・ビニャミーニ

演出:ソフィア・コッポラ

美術:ネイサン・クロウリー

衣裳:ヴァレンティノ・ガラヴァーニ

照明:ヴィニーチョ・チェーリ

ビデオ:イゴール・レンツェッティ、ロレンツォ・ブルーノ
振付:ステファン・ファヴォラン
合唱監督:ロベルト・ガッビアーニ

ローマ歌劇場管弦楽団
ローマ歌劇場合唱団
ローマ歌劇場バレエ団

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わが暁あさく焙られ秋の草                掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆秋草・秋の草・色草(いろくさ)・千草・八千草(やちぐさ)



秋の草花の総称。


花咲く草、

 

芒野茂る原、

 

路傍の草など。



秋の草。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

玉三郎の新作歌舞伎舞踊「幽玄」、

 

秀山祭九月大歌舞伎 夜の部です。

 

 

「幽玄」は、能の「羽衣」「石橋」「道成寺」の

 

三本の演目を新たに歌舞伎舞踊にした作品。

 

玉三郎の意欲作。

 

 

幕のあがる前、熱っぽく、張りつめた気が、

 

歌舞伎座に満ちていました。

 

 

「羽衣」が最初の演目。

 

演奏はすべて鼓童。

 

ついに歌舞伎座へ<鼓童>が立つ。

 

松羽目の装置に和太鼓数十人が前面へ出て、

 

つづいて、歌昇の伯竜以下大勢の伯竜が出てくる。

 

衣装の彩りもうつくしい。

 

とても視覚的。三階席なので、

 

その幾何学的な動きがよりわかって。

 

 

玉三郎、花柳寿輔による演出・振付。

 

金冠白衣の玉三郎の天人が息をのむよう。

 

静寂をたたえた一足、

 

舞踊というより舞であるのか。

 

 

「石橋」の獅子の毛振りに会場がわく。

 

「道成寺」において、鼓童がめざましい躍動。

 

その演奏、うたなどかつて観ることのない舞台。

 

この「幽玄」、

 

まさに歌舞伎座での玉三郎&鼓童のリサイタルでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秀山祭九月大歌舞伎 夜の部は

 

玉三郎の「幽玄」、

 

吉右衛門「俊寛」、幸四郎「松寿操り三番叟」。

 

 

吉右衛門「俊寛」

 

絶海の孤島で起きる悲劇。

 

吉右衛門、さすがの名優、

 

くっきりとひとりの<男>の覚悟、

 

千鳥の乗船を拒む上使の瀬尾を殺してまで、

 

成経とともに赦免船に乗せようとする、

 

そのドラマが迫ってきます。

 

ただこの演目「俊寛」は

 

どうしても十八代勘三郎のそれがあって、

 

「未来で」を聞くのが辛い。

 


葵太夫と寿治郎の竹本が素晴らしい。

 

「そもそもこの島は」の第一声、

 

鍛え上げられたその太く、

 

深々とした声に打ち震えて、

 

この<声>に聞き惚れていました。

 

近松がいかに名文であることか。

 


幸四郎「操り三番叟」

 

人間が糸操りの人形を演じる、その人形ぶりの面白さ。

 

後見との息の合わせ、それが見もの。