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「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

遠藤啄郎氏(1928年ー2020年)は

演出家・劇作家・人形・仮面制作され、

横浜ボートシアターを主宰されていました。

 

【横浜ボートシアター Yokohama Boat Theater】は

1981年に横浜元町裏の中村川に係留する

木造ダルマ船を改造した劇場。

この船の空間は独特で、

その芝居、言葉・声を縦横に駆使した

中世の説経節「小栗判官照手姫」など、

いまでも眼に焼きついています。

 

 

 

 

 

                  写真集「横浜ボートシアターの世界」 撮影:岡本央

 


<遠藤啄郎 Endo Takuo>のプロフィール

脚本家,演出家,横浜ボートシアター代表
1928年(昭和3年) 平塚に生まれ。
東京藝術大学油絵科卒。

ラジオ、オペラ、ミュージカル、舞踊、人形劇、
演劇などの脚本、演出を手がける。


海外公演も多く、イギリス(エジンバラ演劇祭)
フランス(ナンシー演劇祭)など、
ヨーロッパ・アジア・アメリカなど30都市に及ぶ。

1981年、横浜ボートシアターを結成。

仮面劇『小栗判官照手姫』(第十八回紀伊国屋演劇賞受賞)、
仮面劇『若きアビマニュの死』、

仮面劇『王サルヨの婚礼』など。

著作「極楽金魚」
写真集「横浜ボートシアターの世界」
脚本集「仮面の聲」など。
横浜市民文化賞 受賞



遠藤啄郎『仮面の聲』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わたしたちはまだ林檎の中で眠ったことがない

-第27回萩原朔太郎賞受賞者 和合亮一展」

2月8日から前橋文学館で始まりました。



<和合亮一の詩の世界>を

どのように見せるか、と文学館へ。



今回は詩が、言葉が

 

<降って>きました。

天井から詩の一行、一行が!?



和合さんがご自身の詩を朗読している映像が

壁一面のスクリーンに。

三篇の詩、言葉が身体を通して、

聴いているものへ、直に飛び込んできます。



詩集『QQQ』の

「疑問」、「疑義」、「質問」の言葉の海へ、

泳ぎだしてゆくことにしましょう。

しっかりと編集された展覧会の図録、

萩原朔太郎賞の選評の載る「新潮」

(館でいただきました)を手に。

 

 

4月12日(日)まで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画「舞踏会の手帖」がBSで放映され、

関容子さん、その映画のことから、

そして自著『再会の手帖』にふれられていました。

『再会の手帖』に私も再会いたしました。

13人の「また逢いたい男たち」にインタビューした著作。

それこそ、関容子さんにそっともらした

とっておきの話、

もうもう笑える話、

心にしみいる話、

そのひととなり、

 

その方のこころのうちまで、

やわらかくてあたたかい文章が語りかけてきます。

 

 

 

こちらの13人の<また逢いたい男たち>です。

 北村和夫  杉村春子と文学座を一筋に支えて
 安野光雅  いたずら好きの淡彩の画家
 神田伯龍  江戸前講談世話読みの名手
 木場勝己  囁く声も心に響く
 篠田正浩  滅びの側から撮る名匠
 中村富十郎 踊りがうまくて台詞は明瞭
 池辺良   ロマンを演じる永遠のスター
 小沢昭一  愉快で粋でユニークで
 黒鉄ヒロシ 究極の一人遊びは漫画
 五十嵐喜芳 昭和を代表するテノール
 和田誠   仕事も趣味も楽しみがいっぱい
 桂米朝   上方落語は師匠でもつ
 島田正吾  「大島田!」と声がかかる
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの澁澤龍彦の伝記が

(1928年(昭和3年)5月8日 - 1987年(昭和62年)8月5日)

没後30年にして、刊行されました。

サド裁判、雑誌「血と薔薇」(この雑誌持っています)。

戦後の日本で、異端のフランス文学の紹介者、翻訳家、

小説家、エッセイスト、アンソロジストとしての<澁澤>。

著者礒崎 純一は澁澤の最後の世代の編集者。

生い立ちから声を無くした病床での澁澤を

交流のあった友人・知人との書簡、書物から細密にさぐり、

異才・鬼才の澁澤を余すところなく立ち上がらせる。

500ページにおよぶ大著ですが、読み応えたっぷり。

なんといっても60年代の、

三島由紀夫、多田智満子、生田耕作、加納光於、野中ユリ、

土方巽、稲垣足穂、加藤郁乎、池田満寿夫、出口裕弘、

松山俊太郎、種村季弘、巖谷國士、唐十郎、

高橋睦郎、金子國義、四谷シモンらとの時に

乱闘ともなる酒宴など生々しい。


どうぞ目次をご覧ください。

第Ⅰ章 狐のだんぶくろ(一九二八―一九四五)
1 生誕
2 先祖/両親と親族
3 幼少年期
4 幼少年期の読書/南洋一郎
5 旧制中学時代
6 東京大空襲/敗戦

第Ⅱ章 大胯びらき(一九四六―一九五四)
1 旧制浦和高校/野沢協、出口裕弘との出会い/シュルレアリスム/コクトー発見
2 浪人時代/姫田嘉男/吉行淳之介/久生十蘭
3 東大時代/サド発見
4 「新人評論」/恋愛/小笠原豊樹
5 デビュー前夜/小牧近江

第Ⅲ章 神聖受胎(一九五四―一九五九)
1 『大胯びらき』とコクトー
2 岩波書店の外校正/矢川澄子/松山俊太郎/父の死
3 昭和三十一年/「未定」/マルキ・ド・サド選集/三島由紀夫/多田智満子
4 昭和三十二年/生田耕作と片山正樹/コクトーの手紙
5 昭和三十三年/大江健三郎論/石井恭二/花田清輝
6 昭和三十四年/結婚/加納光於と野中ユリ/「聲」/『サド復活』/瀧口修造

第Ⅳ章 サド復活(一九六〇―一九六二)

1 サド裁判
2 昭和三十五年/『黒魔術の手帖』/矢貴昇司/日夏耿之介/
 土方巽/稲垣足穂/推理小説月旦
3 昭和三十六年/『わが生涯』の共訳/政治
4 昭和三十七年/『神聖受胎』/『犬狼都市』/『さかしま』/加藤郁乎/小町の家

第Ⅴ章 妖人奇人館(一九六三―一九六七)
1 酒宴の日々/池田満寿夫/巖谷國士
2 昭和三十八年/「世界悪女物語」/サド裁判控訴審判決
3 昭和三十九年/中井英夫と塚本邦雄/『夢の宇宙誌』/
 矢川澄子の役目/種村季弘/『サド侯爵の生涯』
4 昭和四十年/三島の年賀/『快楽主義の哲学』/高橋睦郎/
  金子國義/《サド侯爵夫人》
5 昭和四十一年/皿屋敷事件と暴風雨の一夜/「異端の肖像」/唐十郎
 世界異端の文学/古典文庫/ 北鎌倉の新居/高橋たか子
6 昭和四十二年/四谷シモン/林達夫/喧嘩

第Ⅵ章 ホモ・エロティクス(一九六八―一九七〇)
1 矢川澄子との離婚
2 昭和四十三年/日本文学へのアプローチ/『美神の館』/アスベスト館
3 「血と薔薇」
4 昭和四十四年/美学校/『怪奇小説傑作集4』/
  サド裁判最高裁判決/再婚/薔薇十字社
5 昭和四十五年/澁澤龍彥集成/初のヨーロッパ旅行/三島の死

第Ⅶ章 胡桃の中の世界(一九七一―一九七五)
1 前川龍子/昭和四十六年/三島事件の余韻/『暗黒のメルへン』/
  『黄金時代』/石川淳/アラブ旅行
2 昭和四十七年/鷲巣繁男/『偏愛的作家論』/『悪魔のいる文学史』
3 昭和四十八年/青土社/別冊新評「澁澤龍彥の世界」
4 昭和四十九年/イタリア旅行/『胡桃の中の世界』/吉田健一
5 昭和五十年/ユリイカ特集号

第Ⅷ章 記憶の遠近法(一九七六―一九七九)
1 昭和五十一年/怪人松山俊太郎/音楽
2 昭和五十二年/『思考の紋章学』/フランス・スペイン旅行/世界文学集成
3 昭和五十三年/「玩物草紙」/『記憶の遠近法』/蔵書/日本の古典
4 昭和五十四年/時評/『悪魔の中世』/ビブリオテカ澁澤龍彥/著述の分量

第Ⅸ章 魔法のランプ(一九八〇―一九八六)
1 澁澤の日常/昭和五十五年
2 昭和五十六年/オスカル/ギリシア・イタリア旅行/澁澤の旅/
 『唐草物語』と泉鏡花賞
3 昭和五十七年/翻訳/反核アンケート/河出文庫
4 昭和五十八年/晩年の土方巽/『三島由紀夫おぼえがき』/ウチャ
5 澁澤龍彥批判
6 昭和五十九年/バルチュス展/澁澤龍彥コレクション/ボルヘス/サイン会
7 昭和六十年/「私のプリニウス」/富士川義之/幻想文学新人賞

第Ⅹ章 太陽王と月の王(一九八六―一九八七)
1 素顔
2 昭和六十一年/土方巽の葬儀/『うつろ舟』
3 入院、手術、死
4 葬儀

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「鰯売恋曳網(いわしうりこいのひきあみ)」

中村勘九郎の猿源氏、蛍火の七之助

新春初日の舞台を録画で観ました。

 

 

三島由紀夫作の歌舞伎狂言で、

猿源氏を中村勘三郎、蛍火を中村歌右衛門で

1954年(昭和29年)に初演。

中村勘九郎と坂東玉三郎

 

(私はこのふたりで観ています)。

そして今回の勘九郎と七之助。

勘九郎の猿源氏、きっちりと楷書あって、

そこでくっきりとこの芝居が喜劇になっているのかも。


もうもう猿源氏の戦語りにしても、

蛍火とのじゃらじゃらしたやりとりも

ひたすら真面目に受け答えすればするほど、

猿源氏の恋人に寄せる想いが伝わって。

七之助の蛍火、あでやかで、美しく、

貫目があることか。

立女形になったなぁ、との思いしきり。


門之助の女郎屋の亭主、男女蔵の馬方、

笑也、笑三郎の遊女。

三島に観せてあげたいような舞台。




◆「鰯売恋曳網」はこちら
   https://ja.wikipedia.org/wiki/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歌舞伎「沼津」を録画で観ました。

 

 

2017年にあった顔ぶれとほぼ同じ、とか。

芝居が緻密に練り上げられていて、感動的でした。

幕開き、茶屋娘の米吉のかわゆらしいこと、

ぱっと華やぎます。

妊婦の旅人夫婦のユーモアったっぷり。

街道沿いの人々がくっきりと。

ここがあって、悲劇へ向かって突き進んでゆくのが

鮮明になってくるのでしょう。

そうそう、歌昇と種之助の夫婦に連れられて

歌昇の長男小川綜真が初御目見得もありました。



歌六の平作、

 

吉右衛門の十兵衛、

 

雀右衛門のお米、

この三人が実の親子、兄妹であること、

しかもそれが敵どうしであることなど、

じわじわと真相が明かされてゆく、

その芝居が緊密で息詰まるほど。

十兵衛が立ち去るときお米に言う台詞

「人間万事芭蕉葉の、露より脆き人の命」が

しみじみと胸にしみいってきました。

 




◆三世中村歌六 百回忌追善狂言
  伊賀越道中双六
  沼津(ぬまづ)

呉服屋十兵衛   吉右衛門
 平作娘お米   雀右衛門
  雲助平作   歌六
  池添孫八   錦之助
 茶屋娘おくる  米吉
  荷持安兵衛  又五郎
  
 




























































 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あんか、火鉢、炬燵など、

座敷になっていて、炬燵にあったり、

体験できるように展示。



 

 

 


ミシンや黒いダイヤルの電話などなつかしい品々。

(もう<博物館入り>になったのか、

 

と感慨しきり 笑)


2020年2月24日まで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歴史博物館、順路の矢印に導かれてゆくと、

そこは<昭和>の暮らし。

昭和に使われた冬の生活用品の展示。