中村勘九郎&七之助「鰯売恋曳網(いわしうりこいのひきあみ) @ETV | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「鰯売恋曳網(いわしうりこいのひきあみ)」

中村勘九郎の猿源氏、蛍火の七之助

新春初日の舞台を録画で観ました。

 

 

三島由紀夫作の歌舞伎狂言で、

猿源氏を中村勘三郎、蛍火を中村歌右衛門で

1954年(昭和29年)に初演。

中村勘九郎と坂東玉三郎

 

(私はこのふたりで観ています)。

そして今回の勘九郎と七之助。

勘九郎の猿源氏、きっちりと楷書あって、

そこでくっきりとこの芝居が喜劇になっているのかも。


もうもう猿源氏の戦語りにしても、

蛍火とのじゃらじゃらしたやりとりも

ひたすら真面目に受け答えすればするほど、

猿源氏の恋人に寄せる想いが伝わって。

七之助の蛍火、あでやかで、美しく、

貫目があることか。

立女形になったなぁ、との思いしきり。


門之助の女郎屋の亭主、男女蔵の馬方、

笑也、笑三郎の遊女。

三島に観せてあげたいような舞台。




◆「鰯売恋曳網」はこちら
   https://ja.wikipedia.org/wiki/