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『就活って何だ』

就活って何だ―人事部長から学生へ (文春新書)/森 健

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BASE代表学生の弘末です。あけましておめでとうございます。
お正月くらいは「就活」から意識を遠ざけてノンビリできるか…と思いきや、田舎に帰っては家族親戚に、同窓会に顔を出しては友人に、「お前、仕事はどうするがぞね? 将来のことどう考えちゅうが?」と――うちの田舎の土佐弁ですが――問いただされて、期待とはむしろ反対の結果になったりもし、それがそれでむしろ良かったりもした、そんなお正月でした。

就活のことが意識から離れるわけではなかったとはいえ、やはり田舎に帰ってボーっとしてみると、ふだんとは違った考えも浮かんでくるものでしょうか。
カリカリESを書いたり、あくせくセミナーに通ったりしていると、あまり考えないようなことが、元日の青い空をぼんやり眺めていると浮かんできたりするものかも知れません。
たとえば:

それにしても、「就活」って一体なんなんだ?

とか。

そんなわけで、『週活って何だ』という、なんだかそのままズバリなタイトルがついた本を読んだ感想です。

この本は、著者の森さんが、誰もが知っているような大手企業の人事部長にしたインタビューをもとに構成した本です。
就活というのは、大学生の側から見るとたしかに「就職活動」ですが、反対側にいる会社からすると「採用活動」なわけで、両者の出会いの場なんですね。そこには、それぞれの思惑があり、衝突があり、誤解やすれ違いがあり、共感や喜びがある。そういうことを実感する一冊でした。

なんだか短編小説を読んだみたいな読後感でしたが、それはこの本が、短編小説が人生の一瞬を切り取って示すのと同じように、就職という人生の大きな分岐点にいる学生たちの姿を、具体的に描き出しているからだと思います。もちろん彼らと向きあう採用担当者の姿も。

採用する者として出会ってきた学生たちのなかから、印象的だった学生の具体的なエピソードを引きながら、どんな学生と一緒に仕事をしたいと思って採用活動をしているのか、学生たちにどんなことを考えてほしい、どんなふうに学生生活を、就職活動を送ってほしいと願っているのか、そういうことを語る人事部長の言葉は、予想以上に「まっとう」なもので、だからこそ心動かされます。

登場する企業は:
JR東海、全日空、三井物産、資生堂、東京海上日動、三菱東京UFJ、サントリー、明治製菓、武田薬品、日立製作所、NTTドコモ、バンダイ、フジテレビ、ベネッセ、電通。

それにしても、この本を読むまで明治製菓が薬を作ってるとは知りませんでしたね。

証券アナリストジャーナルより~金融危機後の経営戦略

連投になります、BASE代表学生の中谷です。

年末年始の連勤がよーやく終わりました。いやぁ~・・・疲れましたね。全くのところ人生は短いです。。
ところで大学生はこれからテストの時期です。就活しつつ単位も滞りなく…これもけっこう大変でしょうね。

さて、前回予告していましたテーマについて書いてみようと思います。

昨年末に行われた証券アナリスト大会のパネルディスカッションで「金融・経済危機とその克服」というテーマが扱われたんですが、そのリポート(っていうか文字起こし)が証券アナリストジャーナル1月号に掲載されていました。その内容が産業界・金融界双方の視点を取り入れた大変興味深いものでした。

パネリストは(たぶん問題なさそうなんで紹介すると)
三菱UFJ証券CEO 秋草氏
島津製作所代取会長 服部氏
味の素代取会長 山口氏
GSユアサ代取社長 依田氏
大和SMBC チーフストラテジスト 三宅氏
元産業再生機構 冨山氏
であります。正直めっちゃ驚きました・・・。


内容ですが、まず表題は「金融・経済危機に際しての経営戦略」です。

まず金融サイドから述べられたことをまとめてみます。
近年の経済と金融において主要な問題は、カネ余りとグローバリゼ―ションにある。先進国においては大きな付加価値を生み、一国経済の成長率を高めるような事業が減少してきた。なので、かつてそうした目的で投じられていたマネーが行き場を失っていた。ちょうどそこで金融市場が、リスキーな金融商品などの形を取ってその資金の行先になり得てしまった。こうして金融が実物経済を振り回してしまう事態をもたらしたのだ。この認識は、秋草氏の「金融が主役になり過ぎた」という言葉にも込められている。
そんな中で、金融業の基本戦略はローカルでの最適化という表現が当てはまるものである。内需が縮小する中で外に出る必要はあるが、国内と同じことをすればいいわけではなく、現地のニーズにマッチしたサービスを提供していく。一方でより広い意味でのグローバル化のもたらす影響は未知数である。

次に製造業サイドから述べられたことをまとめます。
リーマンショックの影響は非常に大きい。円高の進行と過剰在庫の発生、生産稼働率の低下という悪条件が次々と起きて利益を圧迫した。これに対してメーカーの立場からは、コストの削減とキャッシュの確保に努める必要があった。ただし金融機関や市場を通じて得たキャッシュは使わず終いということもあったそうだ(こういうことは大企業ならではだろう)。こうした状況下で、スリム化を志向しつつも将来へ向けての成長力・競争力を犠牲にすることはあってはならず、それらに悪影響をもたらさないように工夫しながら地道に費用を縮減したようだ。その当たりのかじ取りは難しい。
他方、成長の機会としては
・新興国のボリュームゾーン
・環境技術
等が挙げられ、これらにいかに絡んでいき、収益化するかが課題である。


全体を通してグローバルな競争というのは大きな論点でした。これに関し、新興国の存在感と、日本国内での規範的なアイデアという、2点をまとめます。

まず新興国の存在に関して。

メーカーがグローバル市場で大きなパイを得るには、これまでのようなハイスペック製品では価格面で太刀打ちできない。品質を落としてでも価格のレベルが数段違う製品を扱うことで、ボリュームゾーンに突入するしか、競争の中に入っていくことすらかなわない。しかし、メーカーというのは簡単にはそれに対応できず、技術者が現地の製品を見ても、「あんなもの大したことありません」「ああいったレベルの製品を作るとうちのブランドが傷つく」という意見を出すという。これまでの常識に固執しているということになるのだろうか。

最終市場を見据えた商品を開発する体制を築くことは一朝一夕ではかなわないだろう。場合によっては海外企業との連携の下で、現地に適応した開発やマーケティングを行うべきかもしれない。これまでの経験からも、その際には知識の流出というリスクがちらつくが、有効な施策として検討すべきである。

次に、日本国内における企業や政府の役割に関することです。

日本は多くの分野で優れた技術を持っているのは確かであるが、ルール作りでうまくいかない。金融規制や品質基準など、国際標準の決定により主体的に関わるべきであった。今後は行政あるいは国全体で取り組みを強化するべきだろう。

加えて、行政に期待すべきこととしては科学技術や教育への公的補助は、OECD諸国の中で日本はダントツに金額が低い。ただし、ただ金額を積み増せばいいのではなく、日本が世界をリードできる分野に集中投資するべきだろう。そうでない分野ではすぐに新興国のキャッチアップが起きるためでる。

中谷がこれを読んだ感想も、どうでもいいことだが忘れないように書いておこう、今必要なのは「希望を持つ勇気」と思う。どっかに似た名前の本があった気がするが、まあそれはいい。確かに今の日本が直面している問題は巨大だ。年金制度は破綻し、国内市場はシュリンクしている。蓄積されてきた技術は新興国のキャッチアップと破壊的イノベーションの荒波にさらされている。
こうした状況下で、しかし、自分を含む若い世代は明日を作っていかなければならないんである。どうせこの国は死に向かっている、なんてうそぶいて国外逃亡などできようか?それは違うはずだ、と個人的には思う。あんまりこういう考え方は人気が無いが…。何をすればいいか分からんけど、結局できることしかできないし、とにかく自分にできること、今のところは学問で勝負して生き続けようと思う。少なくとも自分の場合は、そう考えたほうがポジティブな気分になるから。

・・・はい。こんなトコロです。久しぶりに真面目にモノを書いたらつかれました(笑)ふぅ~ぅ、うまいラーメン食いてー。とびきり脂っこいのを希望。

あ、もし上記パネルディスカッションの詳しい内容をご覧になりたいという方がおられましたら、ご自身で証券アナリストジャーナルをご覧になるか、またはBASEのオフィスまでお越しください。コピー取ったんで置いときます。

長文にお付き合いいただきありがとうございます。会員の皆様とは、また勉強会等でお会いしましょう。

では。

賀正新年 と いくつか読書録

あけましておめでとうございます。

BASE代表学生の中谷です。皆さんお正月はいかがお過ごしですか?私は年末年始連日仕事続きで貧乏暇無しですね。これも自宅生×地元勤務の悲しい性でしょうか。。

今年は会員のみんなにとって素晴らしい年となるよう、代表学生としても一層張り切っていきます!どうぞよろしくお願いしますm(_ _ )m

というわけで、いきなりですが最近読んだ本でおもろいのを紹介します。

それから、中谷はどうやらマニアックな読み物を持っている傾向があるらしいんで、なるべく引き出していきます。自覚が無いのが問題ですが。。

まずこれ↓。マニアック・・・じゃないっすよね?
M&A新世紀 ターゲットはトヨタか、新日鐵か?/岩崎 日出俊
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M&Aが主なテーマですが、金融のみならず大企業を目指す人ならば教養のために一読の価値有りと思われます。筆者は金融の第一線で活躍した体験を交えつつ、一般の人にも分かりやすく工夫しているのが伺えます。

筆者はけっこうスパイシーなことを書いているわけですが、おそらく、日本の現状に危機感を持ってこういった啓蒙活動をしているのだと思います。それはメディアや個人のリテラシーの低さ、そしてグローバル経済の中での日本企業のプレゼンスの低さというところからくる動機でしょう。ちなみに昔の興銀にはこういった憂国の志を持って天下国家を論じる気質があるとかないとか。今時のワカモノはこーゆーノリを持ってることが少ないのかね。

金融業界の知識もちょっと付きますね。ラザードなんてかなりマニアックだし。
でもなあ。こと金融に関して日本は蚊帳の外と感じます。マジでM&Aなんてやりたいならゴールドマンあたりの本社採用に行くべきなんかな?と思ってきた。だって、
・グローバルでは日本の証券会社ってほとんどプレゼンスないみたいで、
・国内ではノムラがトップで、外資系は国内の案件を主に扱う(と、聞いてるがどこまでそうかは、、、)
だから、新卒でお仕事探すのなら、海外の金融機関の現地採用のほうが、「求職者にとっての」マーケットは広いよね。外資系の日本法人なんてほんの数人しかとらないんではなかろうか。

余計なこと書き過ぎ。まとめにかかりませう。

通底する主要な問いは、「今日のグローバル経済が企業に要請することとは何か」と言えるでしょう。市場経済という体制はリーマンの一件を経てなお競争の圧力を各方面にもたらす(もちろん、この危機をもって市場や金融を否定するような立場は中谷はとらない)。その中で生き残るのは、結局のところ、経営者と株主とが互いの意志を理解し(「利害を一致させ」ではない)、真摯に価値創造に邁進する企業なんであろう。以上。

とりあえず、BASEにしばらく献本します。なんで、興味あったら持ってってくださいね~。

もう一個書きたいこともあるんですが、明日も朝早いんで寝ます。明日か明後日にまたうpします。

次回予告:証券アナリスト大会より~グローバル競争と危機の中での経営