証券アナリストジャーナルより~金融危機後の経営戦略 | 就活勉強会BASE

証券アナリストジャーナルより~金融危機後の経営戦略

連投になります、BASE代表学生の中谷です。

年末年始の連勤がよーやく終わりました。いやぁ~・・・疲れましたね。全くのところ人生は短いです。。
ところで大学生はこれからテストの時期です。就活しつつ単位も滞りなく…これもけっこう大変でしょうね。

さて、前回予告していましたテーマについて書いてみようと思います。

昨年末に行われた証券アナリスト大会のパネルディスカッションで「金融・経済危機とその克服」というテーマが扱われたんですが、そのリポート(っていうか文字起こし)が証券アナリストジャーナル1月号に掲載されていました。その内容が産業界・金融界双方の視点を取り入れた大変興味深いものでした。

パネリストは(たぶん問題なさそうなんで紹介すると)
三菱UFJ証券CEO 秋草氏
島津製作所代取会長 服部氏
味の素代取会長 山口氏
GSユアサ代取社長 依田氏
大和SMBC チーフストラテジスト 三宅氏
元産業再生機構 冨山氏
であります。正直めっちゃ驚きました・・・。


内容ですが、まず表題は「金融・経済危機に際しての経営戦略」です。

まず金融サイドから述べられたことをまとめてみます。
近年の経済と金融において主要な問題は、カネ余りとグローバリゼ―ションにある。先進国においては大きな付加価値を生み、一国経済の成長率を高めるような事業が減少してきた。なので、かつてそうした目的で投じられていたマネーが行き場を失っていた。ちょうどそこで金融市場が、リスキーな金融商品などの形を取ってその資金の行先になり得てしまった。こうして金融が実物経済を振り回してしまう事態をもたらしたのだ。この認識は、秋草氏の「金融が主役になり過ぎた」という言葉にも込められている。
そんな中で、金融業の基本戦略はローカルでの最適化という表現が当てはまるものである。内需が縮小する中で外に出る必要はあるが、国内と同じことをすればいいわけではなく、現地のニーズにマッチしたサービスを提供していく。一方でより広い意味でのグローバル化のもたらす影響は未知数である。

次に製造業サイドから述べられたことをまとめます。
リーマンショックの影響は非常に大きい。円高の進行と過剰在庫の発生、生産稼働率の低下という悪条件が次々と起きて利益を圧迫した。これに対してメーカーの立場からは、コストの削減とキャッシュの確保に努める必要があった。ただし金融機関や市場を通じて得たキャッシュは使わず終いということもあったそうだ(こういうことは大企業ならではだろう)。こうした状況下で、スリム化を志向しつつも将来へ向けての成長力・競争力を犠牲にすることはあってはならず、それらに悪影響をもたらさないように工夫しながら地道に費用を縮減したようだ。その当たりのかじ取りは難しい。
他方、成長の機会としては
・新興国のボリュームゾーン
・環境技術
等が挙げられ、これらにいかに絡んでいき、収益化するかが課題である。


全体を通してグローバルな競争というのは大きな論点でした。これに関し、新興国の存在感と、日本国内での規範的なアイデアという、2点をまとめます。

まず新興国の存在に関して。

メーカーがグローバル市場で大きなパイを得るには、これまでのようなハイスペック製品では価格面で太刀打ちできない。品質を落としてでも価格のレベルが数段違う製品を扱うことで、ボリュームゾーンに突入するしか、競争の中に入っていくことすらかなわない。しかし、メーカーというのは簡単にはそれに対応できず、技術者が現地の製品を見ても、「あんなもの大したことありません」「ああいったレベルの製品を作るとうちのブランドが傷つく」という意見を出すという。これまでの常識に固執しているということになるのだろうか。

最終市場を見据えた商品を開発する体制を築くことは一朝一夕ではかなわないだろう。場合によっては海外企業との連携の下で、現地に適応した開発やマーケティングを行うべきかもしれない。これまでの経験からも、その際には知識の流出というリスクがちらつくが、有効な施策として検討すべきである。

次に、日本国内における企業や政府の役割に関することです。

日本は多くの分野で優れた技術を持っているのは確かであるが、ルール作りでうまくいかない。金融規制や品質基準など、国際標準の決定により主体的に関わるべきであった。今後は行政あるいは国全体で取り組みを強化するべきだろう。

加えて、行政に期待すべきこととしては科学技術や教育への公的補助は、OECD諸国の中で日本はダントツに金額が低い。ただし、ただ金額を積み増せばいいのではなく、日本が世界をリードできる分野に集中投資するべきだろう。そうでない分野ではすぐに新興国のキャッチアップが起きるためでる。

中谷がこれを読んだ感想も、どうでもいいことだが忘れないように書いておこう、今必要なのは「希望を持つ勇気」と思う。どっかに似た名前の本があった気がするが、まあそれはいい。確かに今の日本が直面している問題は巨大だ。年金制度は破綻し、国内市場はシュリンクしている。蓄積されてきた技術は新興国のキャッチアップと破壊的イノベーションの荒波にさらされている。
こうした状況下で、しかし、自分を含む若い世代は明日を作っていかなければならないんである。どうせこの国は死に向かっている、なんてうそぶいて国外逃亡などできようか?それは違うはずだ、と個人的には思う。あんまりこういう考え方は人気が無いが…。何をすればいいか分からんけど、結局できることしかできないし、とにかく自分にできること、今のところは学問で勝負して生き続けようと思う。少なくとも自分の場合は、そう考えたほうがポジティブな気分になるから。

・・・はい。こんなトコロです。久しぶりに真面目にモノを書いたらつかれました(笑)ふぅ~ぅ、うまいラーメン食いてー。とびきり脂っこいのを希望。

あ、もし上記パネルディスカッションの詳しい内容をご覧になりたいという方がおられましたら、ご自身で証券アナリストジャーナルをご覧になるか、またはBASEのオフィスまでお越しください。コピー取ったんで置いときます。

長文にお付き合いいただきありがとうございます。会員の皆様とは、また勉強会等でお会いしましょう。

では。