本日、紹介するのは
超話題作なので、作品の詳細や解説ではなく、店主が何度も観て気になったところや個人的な解釈の備忘録的な記事です
この作品に関しては、映像が優れているのでスクリーン観賞が◎
格差社会映画として観る人は、1/100も楽しめません!!
(それは映画の設定要素の一つ)
初見はモノクロVer.は避けた方が良いです
モノクロの力を感じる作品だし、モノクロでも観るべき映画です
●この映画に関して時間軸
・情報皆無状態で、なんとなく観に行く
・映画館観賞後→めまいがしてクラクラする→胸がザワザワする
・韓国文化(食文化中心)を調べる→色々思い出すと、気になってしょうがないシーンが多い事に気づく
・新型コロナ(COVID-19)の影響で観に行けなくなる
・カンヌ映画祭やアカデミー賞などを受賞しまくる
・モノクロVer.と I MAX Ver.公開されるも観にいけなくて号泣
・円盤(ブルーレイ)にモノクロVer.が収録されていて歓喜
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重要な部分までネタバレしている記事です
=初見は情報なしで観るべき作品です=
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●タイトルに関して
製作過程でタイトルが変わったそうです
映画「アス」を観て、ポン・ジュノ監督は同じようなアイディアを同時期に考えていたことに驚いたそうです
②デカルコマニー(工作とかでやるやつ)
・あわせ鏡のようなシーンが多く登場
①家族それぞれが過ごす場所が同じ
半地下の娘(ギウ)「この家が自分の家だったらどこで過ごす?」
父母→リビングのソファ(地下夫婦も)
息子→庭
娘→2階
②知識や技術の差がない
地下→様々な蔵書、知識と技術のある家政婦
半地下→それぞれ高い知識や技術を持っている
社長家族→奥さまのちょいちょい挟む英語等
(財閥系ではなくIT長者と言う設定が重要)
③みんな助平
見逃しがちなのは、地下のコンドーム
(´-`).。oO( このポスターの奥様最高
※何が人生の差を産んでしまったのか?
※地下家族も半地下家族も「台湾カステラ騒動」が共通している
・終盤になって非対称として描かれるもの
水没する半地下住居と大雨でも快適なインディアンテント
避難所で途方にくれる家族と何事もなかったような社長家族
物資を奪い合う避難所とクローゼットで服を選ぶ社長夫人
③パラサイト(기생충(寄生虫))
このタイトルに関して、監督のインタビューや個人的な推測まとめ
・そのまま作品を観れば「お金持ちに寄生する貧乏人」
・実は高所得者も低所得者の「労働力」に寄生しないと生きていけない設定
・地下家族、半地下家族の生活や様々な行動が「カマドウマ(便所コウロギ)」やゴキブリのメタファーとして観ると悲しいほどに痛すぎるコント
「社長が来たらゴキブリみたいにサササーって隠れるんじゃないの?」
→その後の家族の行動はゴキブリのそれ(ほぼコント)
(´-`).。oO(結末がゴキブリのような生活という笑えないオチ
「命をかけて食べ物を食べに上がらないといけない」
●映像に関して(トリックやサブリミナル多数)
・正面からド―――ンの構図多数
・映像に縦線や横線がとにかく多い
(パク社長「一線を超える」発言多数、最後の一線を越える等)
・社長宅の台所の椅子の数の違和感
8個から10個に増える(各家族の総数?)
・社長が階段を下りて外に出るシーンがない
(上がってくるシーン多数...照明に注目)
・半地下の家に飾られる「安分知足」(知足安分)
高望みをせず、自分の境遇に満足すること
●象徴的なメタファーの解釈
・「水石」は夢や欲望の象徴
「なんで石をかかえてるんだ?」
「こいつがずっと僕から離れないんだ」
そもそもただの石だし...自分には運がないと暗示にかかりすぎ
しまいには水に浮いちゃったり、石に足を引っ張られたり悲し過ぎ
・なぜインディアンか
社長宅に壁に飾られている「チンパンジーの絵」など、社長息子ダソンは、自分の見た幽霊(地下家族)を描いている
家族を守ろうと必死なダソン、弓矢を射るタイミングにも注目
臭いにも誰よりも早く気付きます(くさいとは感じていない)
絵には下から上への↑まで描かれています
無線が欲しかったのも、家族を守るアイテムとして必須だと感じたのかもしれません
元家政婦に解雇を言い渡すシーンは、物見やぐらから見張っているようにも見えます(何を思っているのだろうか?)
侵略者や既に侵入している者に対して警戒をしていたのに、半地下家族の娘には懐柔されてしまったのはなぜなのか?
・計画(計画する/無計画)
「計画をしなければ失敗も起きない」
最初から最後まで「計画(無計画)」という言葉が何度も出てきます
色々な言葉で言い変えながら観てみました
プライド、夢、希望、目標 .....
●におい
この映画の最重要キーワード「におい」
・くさいと感じる人
社長、社長夫人
「もう何年も地下鉄には乗っていないわ」(以前は乗っていた)
社長夫人は「社長に言われて」はじめてにおいに気付きます
・臭いの違いはわかるけれどくさいとは感じない人
社長息子
・臭いの正体を理解している人
半地下家族の娘
・臭いを全く感じない人
地下夫婦、半地下家族、息子の友人(ミニョク)、社長の娘
「におい」に関して整理すると、かなり面白いです
・臭いを発しているはずなのに感じさせない人
元家政婦
・くさいと感じるはずなのに感じていない人
社長の娘、息子の友人ミニョク
社長の娘は「あばたもえくぼ」状態だから
(´-`).。oO(貧乏青年と資産家令嬢の恋愛設定あるある
ミニョクは半地下に遊びに来て、足の裏が汚れる事も気にせず裸足で上がり込んだり面倒を見たりする性格
(実はミニョクの行動が「におい」の解説になっているのかも?)
・最も強烈なにおいを発している(と、社長が感じる)人
地下の住民
地下室には、トイレの隣に洗面所があるので「体臭」とは考えにくい
(社長にとっては)鼻をつまむほどの「におい」を発していた地下住民...単なる資産や住居のメタファーではない「におい」
においを貧しさで沁みついた何かとすると、社長の息子がくさいと言わないところに救いがある
半地下家族の娘が即答で「半地下の臭いだよ」と言い切るのは、何か自覚させられるエピソードがあったんだろうなと推測すると、娘の冷めたキャラクターは「無自覚の絶望」だからと納得できる
●その他
・社長宅は、話がスムーズに進むように間取りや家具を考えられた計算しつくされたセット
・半地下家族の住居(のある街)は、映画の為に作った巨大なセット
・半地下家族が発泡酒(緑色缶)からサッポロビール(赤い星)になっている
・地下住民は、いったい誰を殺そうとしたのだろうか?(最大の謎)
その他、観れば観るほど発見や謎があって何度見ても凄まじい映画です
●最後に
明らかな悪党も天使もいない映画で、みんな適度に悪く、適度に善良で、適度に卑怯で、適度に正直な人々がもつれて破局に至ります。
私たちがニュースを見るとき、結果だけ見ます。
それは誕生日パーティーの芝生の上で起きた結果だけです。
でも、そこには私たちが簡単に察知できない長い脈絡があるんです。
映画はそんな結果に達した微妙な段階を2時間にわたって追っていけるーそれが映画の力ではないかと思う。
( ポン・ジュノ監督 )
21世紀の10本に選ばれるべき作品です
是非とも
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ツイステッドホイールのテイクアウト(TAKE OUT)です
※英語では アメリカ圏では TO GO,イギリス圏では TAKE AWAY と言うそうです
メニューはこちら
単品でのご注文も受け付けてはいますが、割高になりますのでセットがお得です
<単品>
・お食事サラダ 900円
・オレンチライス 1200円
・タコライス 1200円
・まかないピザ 900円(サラダ付)
・タピオカドリンク各種 600円
タピオカドリンクはホットもOKです
・各種ドリンク 410円
※全て税込金額
容器は紙製の<ちょっと良い感じ>のやつです
実は<電子レンジOK>なんです
こんな感じでホームパーティー的にとか
おつまみや通常メニューもお持ち帰りOKです
ご予算に併せたオードブルやおつまみセットもお作りいたします
家飲み、宅飲み、zoom飲み、LINE飲みなど、様々なシーンでご利用いただけます
ご注文は、LINE公式アカウントのトークがとても簡単&確実です
24時間、ご注文予約OK(お渡しは営業時間内です)
・お名前
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・ご注文商品
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未だ登録していない方はこちらからどうぞ
それでは、ご注文をお待ちしております
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オープニングがセンスあり過ぎ
この配色!!
で!!
はい!!
ドーーーーーン!!
最高にかっこいい
内容に行く前に...
狂気を描いた映画をピックアップしていて、映画『ブラックスワン』とジョーカーがとても似ている設定の話だということに気づいたので、その事をまとめてみました
--------------- ネタバレ含みます ---------------
映画『ブラックスワン』と比較すると面白いです
この映画を両方観ることをおすすめします
映画『ブラックスワン』は完璧な映画です(LGBT映画でもあります)
この記事は映画『ジョーカー』を1度観て、次の所に注目して2度目を観て欲しくて書いています
■どれが妄想でどれが現実なのか
仕分けを意識しながら観ないといけない映画です
最後の台詞を受けて、全部妄想(夢オチ)だという人が多くいましたが、それは完全に間違いです
ジョークを...思いついて...(お前には理解できないよ)
映画『ジョーカー』全編のことではなく、ジョーカーと言うキャラクターの事とバットマンVSジョーカーの話のことではないかとも思いました
バットマンの最も有名なシーンが直前に入って、ブラックアウトするので
しかし、自分が気持ち良い完璧な世界の妄想(自分がカリスマになる話)を思いついたけれど、精神病棟に収監されていて、現実には無理だからジョークにしかならなくて、ジョークもウケたためしがないから相手には理解できないと言っているのではないか?そういうことなのか?とも思います
1回目観賞した直後の私の感想は
ジョーカー誕生してねーじゃん
アーサーはジョーカーじゃないじゃん
色々な人の考えを読んだり聞いたりして、何度も観て1周回って、アーサーがジョーカーになるわけではない(少なくともこの時点ではジョーカーではない)というのが私の考えです
■時計に注目
冒頭で日付と時間が出てくるのは観客に時間と時計を意識させる為かと思います
これこそが混乱をさせる罠
画面の配色がオープニングからエンディングまで徹底的にオシャレ!!
この場面は2カットも時計が出ます
途中で、精神病棟の話が出て、数秒だけ明らかに画質の違うカットが入ります
どちらの時計も11時11分を指しています
この他にも、タイムカードを壊すシーンでも11時11分です
(時計を探しながら観てみましょう)
11:11という数字の並びは深読み材料でいろいろと諸説出ましたが
旧約聖書のエレミヤ書11章11節のことではないか?と言うのが有力だと思います
それゆえ、主はこう仰せられる
見よ
わたしは彼らにわざわいを下す
彼らはそれからのがれることはできない
彼らはわたしに叫ぶだろうが、わたしは彼らに聞かない
国内・海外の多くのファンが、この説を支持しています
国内で、このことについて上手にまとめている方がいます
【エレミヤ書説の検討】なぜ時計は11時11分なのか?|ジョーカー
多くのサイトで時計が全て11時11分と言っていますが、それは間違っています
クライマックスのマレー・フランクリン・ショウの場面では、しつこいくらいに時計が映ります
違和感を感じたので、実際に時間を計ってみました
アーサー入場からマレー・フランクリン殺害までは実際には6分くらいです
スタジオの時計は10分経っています
ということは、このスタジオでの出来事は全て妄想ということになります
(拳銃の弾薬の数を考えても、つじつま合いません)
■精神病棟
冒頭で数秒だけ入る画質の違うシーン
OBSERVATION ROOM (観察室) と書かれているので、精神病棟なのでしょう
この画質はラストシーンと同じなので精神病棟を抜け出すのは妄想で、これが本当のラスト(現実)なのではないかと感じました
ラストシーンから冒頭に戻る無限ループのアーサーの混乱した頭の中
何がおかしいのか?と症状を知っているはずのカウンセラーに聞かれるということは現実には脳障害などないということもラストシーンのやりとりからわかります
■レトロ(ビンテージ)なものが好きなアーサー
音楽や映画など、様々な場面でレトロなものが登場します
1981年公開の『ミッドナイトクロス』や『ゾロ』が上映されていることや現実の1981年10月15日が木曜日なのでアーサーの生きているのは1981年です
1981年ではおかしいものは全て妄想です
たとえばチャップリンのモダンタイムスは1936年公開作品です
なので劇場での出来事は全て妄想
アーサー好みのものが映っているシーンは全て妄想
男たちが殺される場所(ホーム)は1975年に閉鎖されているので妄想
ということは(殺人事件なのにゆるい)刑事たちの追跡も妄想
現実には別のこと...例えば母親の入院に不審な点があるとか...で話を聞きたいのかもしれません
■きつい現実
アーサーは自分は何も悪くないとする為に様々な妄想を描き続けます
それでも現実でどうにもならない問題...
例えば、刑事たちが母親の入院に関して不審な点を病院から連絡をもらっていたと仮定すると、話を聞きたいという電話(留守電)と、そのメッセージを聞きながら冷蔵庫に逃げ込むアーサーの行動が腑に落ちる気がします
アーサーにとって最もきついエピソードとして描かれている母親の経歴については...
アーカム州立病院(バットマンが悪者を捕まえて収監する施設)で、しかも説明的なセリフのやりとりまであります
とてもわかりやすいアーサーの妄想です
こんな母親だと、誰もがアーサーに同情的になってしまいます
これは母親から解放される(殺害する)為の強い動機が欲しかったアーサーには都合のよい妄想
そういう妄想が必要だったということは...
母親殺害は現実?
■現実のアーサーの人生
(アーサーの主観の)妄想と現実を仕分けて、精神薬(薬物)依存のアーサーが薬の副作用で記憶していない現実を補てんしながら、実際のアーサーの人生を読み解いていく作業は、謎解きの様な面白さです
監督トッド・フィリップス、俳優ホアキン・フェニックス 共に
「観客を考えさせる映画」
であるようにとの想いが込められた作品だと言っています
世界中の人がハマってしまいました
感じたり考えるポイントも人によって様々な作品です
母親を殺害し、精神疾患ということで精神病棟に収監されたアーサーの現実の記憶と妄想が入り混じって無限ループしている話
何度も観て、考えた結果現時点ではそういうことかと考えています
■感動した演出
アーサーが背中を丸めて薄暗い長い階段を登るシーンが何度も何度も何度も...しつこいくらいに描かれます
普通は階段を登るってのは、上昇するイメージで使いますよね?
アーサーが色々吹っ切れて、ジョーカーの衣装とメイクで明るく照らされる階段を踊りながら下っていきます
下って行くんです
選曲の妙と俳優ホアキン・フェニックスの名演、それまでの階段シーンのサブリミナル効果が化学反応して、最も印象的なシーンを創り上げています
映画史に残る名シーンの誕生です
観光名所になるのも納得です
■アカデミー賞主演男優賞受賞
主演のホアキン・フェニックスと兄でありカリスマ的な俳優であったリヴァー・フェニックス(享年23歳)の人生を知った上で、この作品を見て欲しいです
理想の生き方と自由を求めて無邪気にセックス・カルトに入信したリヴァー&ホアキン・フェニックスの両親
■誰か教えてください
ラストのカウンセラーと話しているシーンでこれ見よがしに壁に書いてある(おそらくアーサーが書いた)文章の意味が知りたいんです!!
NO UNSUPE(R?)
P ( I ?) T I (S?) NTS (OO?) (N?)
全くわからいけれど、とても知りたいんです
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自家製きゅうりのキューちゃん
(キュウリのQちゃん、きゅうりのキュウちゃん)

生姜の効いたきゅうりの醤油漬けです
山梨県では各家庭で昔から造っているようで、毎年 夏になると色んな方からいただいてはレシピをお伺いしてきました
※発祥?は夏に獲れ過ぎるキュウリのレシピ紹介の記事が数十年前に山梨日日新聞に掲載されたそうです
2019年にそろそろ自分で作ってみようと思い<我が家のQちゃん>に挑戦してみました
■用意するもの(2022年6月更新)
きゅうり 1kg
水 200ml
醤油 200ml
みりん 400ml
砂糖 40g
かつお削り節 3パック ( 9g )
ショウガ 30~40g
花椒(または青山椒つぶ) 10~15粒(無しでもOK)
(4回目の漬け込み時に 穀物酢 100ml)
※キュウリはサイズ中を10~12本くらいで 1kg です
※キュウリの量はだいたいでOK
※唐辛子の辛さが良い方は鷹の爪でもOK
■作り方
きゅうりを5mm~1cm弱くらいの小口切りにする(好みの厚さで)
薄切りした生姜、かつお節、香辛料は100均SHOPに売っている出汁パックやお茶パックに入れると扱いやすい
調味料と↑を鍋に投入して
沸騰させる
※1回目は中火で沸騰してから2分位煮る(キュウリは入れない)
キュウリにかける(漬ける)
落とし蓋の要領でラップすると、漬液をこしたりするのに便利です
荒熱がとれるまで放置(完全に冷たくなる必要はない)
漬液だけ、鍋に戻す
※鍋は水で軽く洗っておかないと、醤油で焦げます
鍋の漬液を沸騰させる→きゅうりにかけるを繰り返す
2回目
3回目
3回漬ければ丁度良い感じになります
(4回やった方が味がしっかりします)
※冷蔵庫で10時間(ひと晩)冷やすと、味がなじんで完成です
※最後の漬け込みの時に、穀物酢を入れるとサッパリ感が加えられて味が締まります
【重要】
ネットに転がっているレシピで「きゅうりを煮る」ものは、やめた方が良いです
コリコリの歯ごたえが違います
ショウガの切り方だったり、旨味や甘味の種類だったり、香辛料を何を使うかだったり、各家庭で様々なレシピを試しているそうです
来年試したいことも、既にあるので毎年の楽しみになりそうです
レシピは毎回微妙に更新しています
みなさまも、是非ともお試しください
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『ポップ・アイ』
■あらすじ
かつては建築家として名を馳せた主人公
今では会社で居場所も無くなり、妻にも相手にされず居場所がない
ある日、路上で幼い時に飼っていた象ポパイを偶然にも見つけ、2人の故郷を目指して長い長い旅をはじめる

■若手女性監督の長編デビュー作
1981年シンガポール生まれのカーステン・タン監督が脚本執筆
ニューヨークを活動拠点に、ジョルジオ・アルマーニのCMなども担当

この映画はサンダンス国際映画祭など、世界各国の映画祭で数多く受賞
国際的に注目の若手監督のひとりとして期待されている
■女性ならでは、女性らしからぬ、女性だからできる 演出
全編通して、主人公の性のコンプレックスが描かれています、しかも全てのネタがコミカルに
男性的には笑いごとではないですけれど
日本で言う昭和歌謡のようなBGMの効果もあって、そのコンプレックスが、可笑し悲しいなんとも言えない空気感
(性に関する場面では必ず)少し引いたカメラアングルで(客観的に観た)滑稽さ、惨めさを入れてきます
男性監督はこういう描き方はやらないし、できない
強い男性の象徴である「ポパイ POPEYE」というのも、そういうことなのかも知れません
※POPEYEという表記が使用できなかったので、タイトルがポップ・アイ POP AYEになったそうです
■舞台がタイだから成立する映画
ロードムービーは、道中で出逢う人々の群像劇
この映画にも様々な、タイならではの事情を抱えた人々が登場します
笑えるような笑えないような、みんな笑顔で優しいけれど、それぞれに悲しみを抱えています
観光名所的なところは何も出てこなくて、ただただ田舎道を象と中年のおっさんが歩いていくだけの映画
タイじゃないと起きない可笑しくて、悲しいエピソード満載
■推薦したいけれど
映画館で観て「この映画大好き!!」が最初の感想でした
面白いとか、感動とか、良くできているとかではなく
ただ、ただ
理屈抜きに大好き!!
という感想
※ロードムービーなら、デビッド・リンチ監督の『ストレイト・ストーリー』やアキ・カウリスマキ監督の『愛しのタチアナ
』がもともと好きで、ポップ・アイ
は空気感が似ている作品だからかな?
万人が観て面白い映画ではないかもしれませんが、映画が好きな人は、この空気感には触れて良いと思います
無事に日本国内版のソフトも発売されたのが、本当に嬉しかったです
ポニーキャニオン様ありがとうございます
■YOUTUBE
※YOUTUBEに監督インタビュー沢山あります
■スタッフ
監督・脚本 カーステン・タン
製作 ライ・ウェイジー
製作総指揮 アンソニー・チェン
撮影 チャナーナン・チョートルンロート
キャスト
タネート・ワラークンヌクロ(タナー)
ペンパック・シリクン(ポー)
チャイワット・カムディ(ディー)
ユコントーン・スックキッジャー(ジェニー)
ナロン・ポンパープ(ピーク)
(↓アマゾンで購入できます)
『ポップ・アイ』
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■あらすじ
イギリスと新大陸の植民地をめぐってフランスと戦争状態にあった18世紀初頭、女王のアンは健康状態が思わしくなく、幼馴染のサラ・チャーチルが意志決定を代行している状態にあった。
サラの従妹であるアビゲイルが女王の側近として仕えるようになって以降、事態は一変する。サラとアビゲイルの間で女王の寵愛をめぐる激しい闘争が始まった。
ストレートに三角なデザイン
■アン女王
イギリス人のアン役のオリヴィア・コールマンさんも、サラ役のレイチェル・ワイズさんも インタビューで「アン女王の事は教科書にも載っていない」と知らなかったと言っています。
また「彼女は誤解され、歪曲されて伝えられ、忘れられてしまった悲しい女王」とも語っています。
史実としては、スペイン継承戦争、イギリスが連合王国となった時の最初の君主であり、スチュアート朝最後の君主です。
なのに何故??
映画『女王陛下のお気に入り』自体、グロテスクでメタファー(暗喩)の多い作品なので (表面的にしか感想を持てない)観客をミスリードするように描かれているように感じます。
■時代劇なのに現代性のある作品
アン女王:どうせ私なんか系の依存タイプ
幼馴染サラ:クールビューティー系の支配タイプ
成り上がりアビゲイル:セレブ志向パリピ系の陰謀タイプ
何といっても、三角形の中に(様々な理由で)入ろうとする男性陣への態度が凄い(見どころ)
10-20年前の時代劇作品とは全く違います。
こういう基本設定だけでも、とても現代的。
主演女優で唯一のアメリカ人であるエマ・ストーンさんは「ヨルゴス・ランティモス監督と一緒に仕事をすることを熱望していた」そうで、作品への出演が決まった時点でイギリス英語のコーチのもとで、語学特訓&ヌードも披露するほどの熱の入れよう(とてもストイック)。
クラシックなアクセントや英語ではなく、現代のイギリス英語で製作されています。
アビゲイルが女王の部屋から出て廊下で「FUCK!!」と延々と連呼しながら歩くシーンで、英語圏の人でなくても台詞が現代的に描かれていることに気づきます。
「時代劇を作っているが、歴史映画に求められるものに制限されることはしない」
というルールを作って製作したとヨルゴス・ランティモス監督(脚本/ギリシャ人)はインタビューで答えているのですが、(私以外)高齢者の歴史物好きで観に来ていた人が、ほぼ100%の観客席に どれほど伝わったのだろうか?と観終わった後に感じました。
■素晴らしい衣装
衣装担当であるサンディ・パウエルさん(アカデミー賞3度受賞)は、この映画の企画があることを知って すぐに「是非とも私に!!」と名乗りをあげたそうです。
好きな映画の多くが、このサンディー・パウエルさんの仕事
ヨルゴス・ランティモス監督作品であること、中世~近世ヨーロッパの衣装が得意(数多くの名作を担当)なだけでなく、めったにない3人の女性が主演の映画ということが大きかったそうです。
壁紙や調度品の、過剰なほどの装飾柄(その上 肖像画も多数)に対して衣装はモノトーンで抑えられて、キャラクターがとても引き立つ仕様になっていました。
デニム生地を使ったり、様々なレースの使い方などオーセンティックな衣装とは ほど遠いのに違和感のなく画面に映えていて「おぉぉぉ!」と途中で声を漏らしてしまうほど素晴らしいかった。
名作 映画『アマデウス』であったり、賛否分かれる 映画『マリー・アントワネット』の衣装が奇をてらい過ぎていたことが、良く判りました。
(どちらの衣装もエキセントリックでお洒落ですが)
個人的に異彩を放っていてツボだったのがハーリー役のニコラス・ホルトさん
マッドマックス 怒りのデスロードぶりの白塗り!!
ただでさえ長身の彼がハイヒールを履き、20cm以上の高さのカツラ!!
しかも!!また白塗り!!ウォー・ボーイ再び!!
ホルトさんは白塗り多いですね
映画『マッドマックス 怒りのデスロード』のウォーボーイのニコラス・ホルトさん
映画『ウォーム・ボディーズ』主演ゾンビのニコラス・ホルトさん
時間の経過と3人の衣装の変化にも注目です
■超広角レンズ・魚眼レンズと照明なしの撮影
室内の場面で、何度も超広角レンズや魚眼レンズの映像が使われています。
ランティモス監督の得意技ですが、眼が回ります。
自然光と蝋燭の火だけでの撮影・・・4K有機ELパネルでも自宅では(特に夜の室内)巧く再生は難しいと思います(映画館での観賞推奨)
自然光と蝋燭の光で撮影された映画と言えば、キューブリック監督の代表作『バリー・リンドン』
成り上がりのお話であったり、オーセンティックであることに こだわりぬいた作品なので、比較すると面白いかと思います。
男性主観(男性のパラダイス)映画の時代の作品という点でも。
キューブリック監督の当時はNASAの開発した貴重なレンズを借りて撮影したそうです。
ちなみに、このレンズを貸してもらえなかったのが、映画『アマデウス』と言う話は有名。
個人的には、広角や魚眼の画面は 部屋に飾られている沢山の肖像画が観ている視点の感じがしてグロテスクな感じ(好き)がしました。
何世代にも渡って、その部屋で起きていることを目撃し続けている肖像画・・・
■まとめ
BADな余韻のあるエンディングとエンディングからのエンドロールがとても良い
『バリー・リンドン』『アマデウス』と比較して観るとおもしろい
百合もの・中世近世もの・オーケストラ好きな人は観るべき
映画館で観ないと、60%くらいしか伝わらない仕様(映画館観賞推奨)
あくまでもコメディー映画(悲し過ぎるけど)
ウサギがいっぱい出演
■YOUTUBE
■スタッフ
原作 「Balance of Power」(2008年ラジオドラマ)デボラ・デイヴィス
監督 ヨルゴス・ランティモス
脚本 デボラ・デイヴィス/トニー・マクナマラ
撮影 ロビー・ライアン
美術 フィオナ・クロンビー
第91回アカデミー賞主演女優賞を受賞
とにかく!!映画館に観に行ってください!!
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(その4からの続き)
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