映画 ジョーカーとブラックスワン | くいものBar The Twisted Wheel-都留ツイステッドホイール-

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本日紹介するのは

 

 

ジョーカー - Joker -

 

オープニングがセンスあり過ぎ

 

この配色!!

 

 

で!!

はい!!

ドーーーーーン!!

 

 

最高にかっこいい

 

内容に行く前に...

狂気を描いた映画をピックアップしていて、映画『ブラックスワン』とジョーカーがとても似ている設定の話だということに気づいたので、その事をまとめてみました

---------------  ネタバレ含みます ---------------

映画『ブラックスワン』と比較すると面白いです

 

 

この映画を両方観ることをおすすめします

映画『ブラックスワン』は完璧な映画です(LGBT映画でもあります)

 

この記事は映画『ジョーカー』を1度観て、次の所に注目して2度目を観て欲しくて書いています

 

■どれが妄想でどれが現実なのか

仕分けを意識しながら観ないといけない映画です

 

最後の台詞を受けて、全部妄想(夢オチ)だという人が多くいましたが、それは完全に間違いです

 

ジョークを...思いついて...(お前には理解できないよ)

 

映画『ジョーカー』全編のことではなく、ジョーカーと言うキャラクターの事とバットマンVSジョーカーの話のことではないかとも思いました

バットマンの最も有名なシーンが直前に入って、ブラックアウトするので

 

しかし、自分が気持ち良い完璧な世界の妄想(自分がカリスマになる話)を思いついたけれど、精神病棟に収監されていて、現実には無理だからジョークにしかならなくて、ジョークもウケたためしがないから相手には理解できないと言っているのではないか?そういうことなのか?とも思います

 

1回目観賞した直後の私の感想は

ジョーカー誕生してねーじゃん

アーサーはジョーカーじゃないじゃん

 

色々な人の考えを読んだり聞いたりして、何度も観て1周回って、アーサーがジョーカーになるわけではない(少なくともこの時点ではジョーカーではない)というのが私の考えです

 

■時計に注目

冒頭で日付と時間が出てくるのは観客に時間と時計を意識させる為かと思います

これこそが混乱をさせる罠

 

 

画面の配色がオープニングからエンディングまで徹底的にオシャレ!!

 

 

この場面は2カットも時計が出ます

途中で、精神病棟の話が出て、数秒だけ明らかに画質の違うカットが入ります

 

 

どちらの時計も11時11分を指しています

この他にも、タイムカードを壊すシーンでも11時11分です

(時計を探しながら観てみましょう)

 

11:11という数字の並びは深読み材料でいろいろと諸説出ましたが

 

旧約聖書のエレミヤ書11章11節のことではないか?と言うのが有力だと思います

 

それゆえ、主はこう仰せられる

見よ

わたしは彼らにわざわいを下す

彼らはそれからのがれることはできない

彼らはわたしに叫ぶだろうが、わたしは彼らに聞かない

 

国内・海外の多くのファンが、この説を支持しています

国内で、このことについて上手にまとめている方がいます

【エレミヤ書説の検討】なぜ時計は11時11分なのか?|ジョーカー

 

多くのサイトで時計が全て11時11分と言っていますが、それは間違っています

 

クライマックスのマレー・フランクリン・ショウの場面では、しつこいくらいに時計が映ります

 

 

 

 

違和感を感じたので、実際に時間を計ってみました

アーサー入場からマレー・フランクリン殺害までは実際には6分くらいです

 

 

スタジオの時計は10分経っています

 

ということは、このスタジオでの出来事は全て妄想ということになります

(拳銃の弾薬の数を考えても、つじつま合いません)

 

■精神病棟

 

 

冒頭で数秒だけ入る画質の違うシーン

OBSERVATION ROOM (観察室) と書かれているので、精神病棟なのでしょう

この画質はラストシーンと同じなので精神病棟を抜け出すのは妄想で、これが本当のラスト(現実)なのではないかと感じました

 

ラストシーンから冒頭に戻る無限ループのアーサーの混乱した頭の中

 

何がおかしいのか?と症状を知っているはずのカウンセラーに聞かれるということは現実には脳障害などないということもラストシーンのやりとりからわかります

 

■レトロ(ビンテージ)なものが好きなアーサー

音楽や映画など、様々な場面でレトロなものが登場します

 

1981年公開の『ミッドナイトクロス』や『ゾロ』が上映されていることや現実の1981年10月15日が木曜日なのでアーサーの生きているのは1981年です

 

1981年ではおかしいものは全て妄想です

 

たとえばチャップリンのモダンタイムスは1936年公開作品です

なので劇場での出来事は全て妄想

 

アーサー好みのものが映っているシーンは全て妄想

 

男たちが殺される場所(ホーム)は1975年に閉鎖されているので妄想

ということは(殺人事件なのにゆるい)刑事たちの追跡も妄想

 

現実には別のこと...例えば母親の入院に不審な点があるとか...で話を聞きたいのかもしれません

 

■きつい現実

アーサーは自分は何も悪くないとする為に様々な妄想を描き続けます

 

それでも現実でどうにもならない問題...

例えば、刑事たちが母親の入院に関して不審な点を病院から連絡をもらっていたと仮定すると、話を聞きたいという電話(留守電)と、そのメッセージを聞きながら冷蔵庫に逃げ込むアーサーの行動が腑に落ちる気がします

 

アーサーにとって最もきついエピソードとして描かれている母親の経歴については...

 

 

アーカム州立病院(バットマンが悪者を捕まえて収監する施設)で、しかも説明的なセリフのやりとりまであります

とてもわかりやすいアーサーの妄想です

 

こんな母親だと、誰もがアーサーに同情的になってしまいます

 

これは母親から解放される(殺害する)為の強い動機が欲しかったアーサーには都合のよい妄想

そういう妄想が必要だったということは...

母親殺害は現実?

 

■現実のアーサーの人生

(アーサーの主観の)妄想と現実を仕分けて、精神薬(薬物)依存のアーサーが薬の副作用で記憶していない現実を補てんしながら、実際のアーサーの人生を読み解いていく作業は、謎解きの様な面白さです

 

監督トッド・フィリップス、俳優ホアキン・フェニックス 共に

「観客を考えさせる映画」

であるようにとの想いが込められた作品だと言っています

 

世界中の人がハマってしまいました

感じたり考えるポイントも人によって様々な作品です

 

母親を殺害し、精神疾患ということで精神病棟に収監されたアーサーの現実の記憶と妄想が入り混じって無限ループしている話

何度も観て、考えた結果現時点ではそういうことかと考えています

 

■感動した演出

アーサーが背中を丸めて薄暗い長い階段を登るシーンが何度も何度も何度も...しつこいくらいに描かれます

普通は階段を登るってのは、上昇するイメージで使いますよね?

 

アーサーが色々吹っ切れて、ジョーカーの衣装とメイクで明るく照らされる階段を踊りながら下っていきます

下って行くんです

 

選曲の妙と俳優ホアキン・フェニックスの名演、それまでの階段シーンのサブリミナル効果が化学反応して、最も印象的なシーンを創り上げています

映画史に残る名シーンの誕生です

 

観光名所になるのも納得です

 

 

■アカデミー賞主演男優賞受賞

主演のホアキン・フェニックスと兄でありカリスマ的な俳優であったリヴァー・フェニックス(享年23歳)の人生を知った上で、この作品を見て欲しいです

 

理想の生き方と自由を求めて無邪気にセックス・カルトに入信したリヴァー&ホアキン・フェニックスの両親

 

 

■誰か教えてください

 

 

ラストのカウンセラーと話しているシーンでこれ見よがしに壁に書いてある(おそらくアーサーが書いた)文章の意味が知りたいんです!!

NO UNSUPE(R?)

P ( I ?) T I (S?) NTS (OO?) (N?)

全くわからいけれど、とても知りたいんです

 

 

 

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