[1日1カクテル番外編]Bartender sir172
いつも読んでいただきありがとうございます😊
先日はたくさんのご来店ありがとうございました!
Bar彩月庵です🌙
皆さんいかがお過ごしですか?
ご自宅でゆっくりお酒を楽しんでいる方も多いかと思います
今日はお酒の話をお休みしてバーになら必ずある「シェイカー」のお話を
〜☆〜☆〜☆〜
《シェイカーの話》
Bartender a Paris vol1 Glass5
「泡の意味」
前に「シェイク」の話を書いたときにも触れましたが、カクテルを作る時に考える事が4つあります
・混ざり加減
・冷え加減
・加水加減
・空気が含まれる加減
カクテルによって、この4つのバランスを整えていきます
もちろんシェイカーの形によって、4つの具合も変わってきます
①スリーピースシェイカー スタンダード
日本のバーで使われる、いわゆるシェイカー
ボディ、ストレーナー、キャップの3つのパーツで出来ています
ボディに丸みがあるのが一般的です
丸みがあると氷がよく滑り氷を回しやすくなっています
Bar彩月庵ではスタンダードカクテルを作る時にはスタンダードのスリーピースシェイカーを使います
キャップのところにある空間とシェイキングで細かい空気を含ませてくれるからです
微調整もしやすいので好んで使っています
②スリーピースシェイカー バロン型
上記のスタンダードと違いボディが直線的になっています
底が厚くなっていて、氷がぶつかった時に音が綺麗に響きます
ただ、直線的なので氷が砕けやすく、氷の動きが直線的になるので、シェイクするのに技術が必要です
③ツーピースシェイカー タンバル型
ヨーロッパでよく使われているシェイカー
「フレンチタイプ」とも呼ばれます
ストレーナーがついていないので、注ぐ際にストレーナーをつける必要があります
ストレーナーが無い分、容量が大きくなります
空気が多く入り、フルーツなどの香りが広がりやすく、アルコールのカドが取れやすいです
④ボストンシェイカー
ティンと呼ばれる金属のボディに同じような形のものを組み合わせて使うシェイカー
片方をガラス製のパイントグラスを合わせて使うことが多いです
ガラス製なので中に材料が入るのがよく見える利点があります
ツーピースシェイカーと同じように容量が大きいので、空気が入りやすいです
アメリカでよく使われていますね
フレアバーテンダーの方も多く使います
振り方も色々とあり豪快にふりパフォーマンスとしての役割もあります
海外ではシェイクした後、使ったパイントグラスをそのまま、お客様に出すこともあるようです
たまにガラスが割れます
⑤ボストンシェイカー(ダブルティン)
パイントグラスではなく両方とも金属のティンを合わせて使うシェイカー
ガラス製とは違い割れる心配が無いので安心して使えます
ティンが重なるので収納スペースが減るので助かります
好きな組み合わせができるのが良いところですね
Bar彩月庵でもよく使っています
⑥その他
上記のシェイカーを元にデザイン性の高いシェイカーもあります
先日家を整理して時に以前買った「ペンギン型シェイカー」と「ロケット型シェイカー」が出てきました
昔、色々な形のシェイカーが流行ったようです
見た目は可愛らしいですが、振るのに技術が必要になります
・・・・・
色々なシェイカーをご紹介しましたが、作りたいカクテルの味わいによって使うシェイカーも代えると良いですね
バーテンダー劇中では、カクテルに含まれる空気(気泡)を大切にしており
“カクテルにとって泡は洋服
それをまとわせることで、酒にぬくもりが生まれ酒の表情がまったく変わる”
と、描かれています
ぜひ、自分に合ったシェイカーを見つけてみてくださいねー
お客様と話をしていて家にシェイカーがあるという話を聞きますが、どれくらいの数のシェイカーが台所に眠っているか気になるところです
今日はご自宅のシェイカーでカクテルを作ってみてはいかがでしょうか?
それでは今晩も良いお酒を
本日日曜日は定休日となっております
また明日から宜しくお願いいたします
Bar彩月庵🌙
埼玉県さいたま市大宮区大門町2-25-2
野原ビル3階
Tel 048-782-8558
〈営業時間〉18:00〜26:00
(25:00時点でノーゲストの場合は早仕舞いの事もあります)
日曜日定休(連休の時は最終日)