このシリーズは編集者時代に撮影させていただいた写真とエピソードを、ほぼ僕自身の備忘のために紹介させていただいています。
これまで、
① 山口瞳さん (1926~1995) ←クリック!!
② 庄野潤三さん (1921~2009) ←クリック!!
③ 宇野千代さん (1887~1996) ←クリック!!
④ 淀川長治さん (1909~1998) ←クリック!!
⑤ 梅原 猛さん (1925~2019) ←クリック!!
⑥ 新藤兼人さん(1912~2012) ←クリック!!
⑦ 小沢昭一さん(1929~2012) ←クリック!!
⑧ 田辺聖子さん(1928~2019)←クリック!!
⑨ ナンシー関さん(1962~2002)←クリック!!
の皆さんの写真をご紹介してきました。
今回ご紹介するシリーズ第10弾は絵本作家でエッセイストの佐野洋子さん(1938~2010)。
代表作は1977年の発表以来現在まで驚異のロングセラーを続け、今や「国民的絵本」と言っても過言ではない『100万回生きたねこ』(講談社)。
↑↑ 同作の詳細については表紙画像をクリック!!↑↑
そして絵本に加えて、多くのエッセイ、小説も手がけられました。
撮影は1995年(平成7年)の1月。ご自宅のリビングで撮影させていただきました。
佐野さんが詩人の谷川俊太郎さんと短い結婚生活を送られたのは有名な話です。1990年に結婚して1996年に離婚。この写真は1995年ですので谷川さんと暮らしていたご自宅です。
当時僕が担当していた「新刊ニュース」という冊子の「近況」というコーナーでした。
「先生ご自身の近況、または近頃お考えのことをご自由にお書きください」
とエッセイ執筆のお願いをしたところ、「菊千代のおしり」と題した軽妙な短文をお寄せ下さいました。
撮影中はおしゃべりをしながら。
佐野さんの著書の中に、かつて一人暮らしをしていた駆け出しデザイナーのころ「幽霊の足音を聞き、その足先を見た」というエピソードを書いたエッセイがありました。心霊好きの僕としてはそこを深掘り。佐野さんは内心あきれていたかもしれませんが、本に書いてある以上の詳しいことを教えてくださいました。具体的な場所も (もちろん僕は後日、見に行きました。でも鈍い僕は何も見えないし何も感じませんでした)。
この取材の翌年、業界ニュースで離婚されたことを聞きとてもびっくりしました。
そして2010年の晩秋にご逝去。
そのころには僕は編集現場を上がっていたし、病気で休職し世間から隔絶された環境でリハビリをしていたので亡くなられたことを知ったのはずっと後のことでした。
【これまでの「昔日の一葉」】
① 山口瞳さん (1926~1995) ←クリック!!
② 庄野潤三さん (1921~2009) ←クリック!!
③ 宇野千代さん (1887~1996) ←クリック!!
④ 淀川長治さん (1909~1998) ←クリック!!
⑤ 梅原 猛さん (1925~2019)←クリック!!
⑥ 新藤兼人さん(1912~2012)←クリック!!
⑦ 小沢昭一さん(1929~2012) ←クリック!!
⑧ 田辺聖子さん(1928~2019)←クリック!!
⑨ ナンシー関さん(1962~2002)←クリック!!
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