ばんえい十勝の直営場外発売所巡り、ようやく最終回でございます。
ラストは、札幌市内の琴似駅前場外発売所。
札幌に住む私にとっては、自宅から最も近い……どころか、徒歩でも15分程度の場所にあるので、生活圏と言ってもいいほど(^^;
もちろん何度も訪問したことはあるのですが、今回の記事を書くにあたり、久々に訪れて写真撮って馬券も買って。真面目ですねー。


琴似(ことに)と名のつく駅は、JRと市営地下鉄の二つがあるが、こちらはJRの琴似駅前、の意。とはいえ、地下鉄の琴似駅からもザッと600mほどとアクセス良好。
この琴似、すすきのに次ぐ歓楽街と言われることもあるほどの賑わいがあり、かつ、すすきのや大通とは違い、近くに住宅街があるという、馬券発売所としては文句なしの立地。

2012年11月開設。
もともとは道営ホッカイドウ競馬が運営する場外発売所「Aiba琴似」だったのだが、道営の撤退に伴い、施設を引き継ぐ形でばんえいの直営場外となった。



ビルの2階から4階までが売り場。3階の有料フロアは、競馬場ならともかく、場外で席のために金(500円だったかな)を使う気にはならないので、覗いたことがあるくらい。

 

メインフロアとなる2階。
訪れたのは昨年のゴールデンウィーク(ずいぶん前(^^;)のことで、中央の非開催日であっても祝日となると、さすがに札幌、まあまあ人は多い。中央開催日、それもG1があるような日だと、もっと混雑する。


以前は中央は各場メインだけの発売だったと記憶しているが、パドックやレースは開場から最終までモニターで流していたので、馬券はスマホで買うけど、それを見るために来る、というファンも多かったのではないかと思われる(現在は9~12R発売に拡大されたよう)。
中央が終わると一気に人が減り、ナイターのばんえいが佳境を迎えるころにはガラガラになるので、それはそれで快適なのだが、ここの椅子には背もたれがないのがマイナスポイントなんだよね。少し座るだけなら問題ないが、がっちり腰を据えるとなると、背もたれの有無は結構大事になるのだ(~_~;)

そんなこともあり、じつは私が行くことが多かったのは4階。


上まで行く人は意外と少なく、席数も少ないのだが、ご覧のようにテーブルもセットの一人掛けで、かなり優雅に(?)過ごせる。
今回もすぐに4階へ向かったが、そちらの席は常連らしきオジサマ方で埋まっていて、バーチェアーのようなトコに陣取ることとなった。それでも、2階で立見をするのに比べると格段に良い。


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さぁ、問題はこれから。
もちろん今回も馬券を買う。ばんえいの開催日でないからこそフラフラ遊びに来ているわけで、この日に発売していたのは、船橋・名古屋・園田。
ここから選ぶのなら、名古屋だがや。名古屋は他場よりもばんえいを売ってくれているように思うし、過去には宮下瞳騎手と木之前葵ちゃんドキドキが帯広に来場したりと、わりとばんえいとは近しいイメージ。
ということで、今回は名古屋競馬に初挑戦☆

9Rからの参戦となったが、人生で初めて買った名古屋の馬券。


格上と思えた(4)ウインフェーデを主力視したが(結果10着)、いきなりタテ目を食らう前途多難のスタート(;´Д`)

続く10Rは馬複から万馬券。初見でこれは無理( ;∀;)



それにしても、前回もそうだが、まぁ~当たらんね。最初から勝てると思って来ているわけではないけど、1回くらい偶然で当たったっていいじゃないか。
愚痴り気味に検討したメイン11R、細魚特別。素人なりに考えて導き出した結論は、4頭を選んでの馬複ボックス。
じつは私は4頭ボックス6点買いがあまり好きではなくて、ばんえいだと4頭選んでも1点削って5点にしたりするのだけど(それが面白い)、名古屋はわからんからボックスでいいやと、そこは淡泊(^^;



あ、当たった! 当たった~~!!

馬複690円程度で喜ぶなんて恥ずかしいのだけど、名古屋で初の的中だからね♪
9年前に熱田神宮で買った勝守の効果が、今になって出てきたんじゃないの、これは。
この調子で最終レースいってみよー。


……ハイッ、お疲れさん(-"-)

名古屋が終わった後も、園田の兵庫大賞典(ジンギからワイド2点買ったら1着4着)、船橋のかしわ記念(カジノフォンテンから中央勢へ流したら中央同士で決着)と、追い銭きっちり。
今回も馬券は残念な結果だったが、普段は買わない平地競馬を存分に楽しんだ、ということにしておこう。


そして、ばんえい十勝の直営場外発売所8ヵ所すべてに行き、馬券を買って記事にするという目的も(ようやく)達成!!
大して価値のない、完全なひとり遊びだけども、私は車を運転していろいろな土地へ行くのが好きだし、かなり楽しかった(^-^)
北海道に住んでいなければ、なかなかできないことだしね。
ま、直営場外のことなら私に聞きなさ~い笑

 

 

 

 

 

 

 


直営直営と何度も言っているので、知らない方だと、コテコテのばんえい場外かと思うかもしれませんが、実態は少し違います。
中央と、南関を始めとする他の地方競馬の馬券を買える施設を、ばんえい十勝の主催者である帯広市が運営(受託)している、と言ったほうが正しいかもしれません。当然そこでばんえいも売っているのですが、売上では中央のほうがはるかに多いかと思います。


ばんえいにとっては、中央の売上も貴重な収入源(利益配分とか知らないけど)のはずで、この4月より、J-PLACE帯広すなわち帯広競馬場でも、これまで後半5レースだった中央の発売対象が、全レースへと拡大されました。
ただ、いまや馬券はネットで買うのがスタンダードとも言える時代、特にばんえいを含む地方競馬は、この流れがさらに加速していくことでしょう。
そして、中央もついにレース動画のネットライヴ配信を開始し、先はパドックも馬場入場もネットで見られるようになるのではと私は勝手に思っているのですが、そうなると、競馬場でライヴを楽しむか、自宅でネットで見るか、の二択への流れがこれまた加速し、場外へ行くファンはかなり限られてくるはずです。
競馬場ではなくても「現場」の空気を感じられる場所、あるいは競馬に興味を持ち始めたばかりの方が試しに馬券を買ってみる場所として、一定数の需要は残ると思うのですが、当ブログをご覧になっているような方なら、近くの場外がなくなっても、ぶっちゃけそんなに困らないですよね?

その中で、場外発売所はどのような役割を担っていくのか、それは頭の良い方が考えることですが、いずれは縮小を避けられないところでしょう。
五年後、十年後には、ばんえいの8ヵ所もどうなっているかわからないな……。そんなことも思わされた、直営場外巡りでありました。

おしまいっ☆