床が踏める人は股関節が骨盤の中心にあります。

輪っかが骨盤です。


この絵のように股関節が1つしかない人間は実際にはいませんが、脚のしなりで踏んでいると1箇所から脚が生えているかのような感覚になります。

土踏まず〜内ももラインで立っている人です。

この体を持っている人が「軸がある人」「中心がある人」「中心が長い人」「内側がある人」です。



↓一方、床が踏めない人は股関節が骨盤の端っこにあります。


中殿筋〜小指ラインで立っている人です。

この体が「軸が無い人」「中心が無い人」「中心が短い人=外側が長い人」「内側が無い人=外側で立っている人」です。



そして、床を踏める体をした人が片足で立つとします。

歩行も片足ですし、バレエでいえばパッセでもグランバットマンでも片足です。

フラダンスのステップで片足に重心を移動する時も片足です。

どんなダンスでもスポーツでも絶対に片足になる時があります。


↓下の絵のAの矢印は片足になる瞬間の床を踏む動きです。

(骨盤から下だけ描いてます)


↓軸足Aを踏むとB側が上がります。


Aを下げればBが上がり、Bを下げればAが上がる体です。


これが、すべてのダンスの基礎である仙骨の縦ズレです。


この機能でバランスを取ります。

だから、すべてのスポーツに必要な機能でもあります。


中心の長い人ほど仙骨縦ズレ運動も大きくなります。


床が踏める人は、この機能があるので楽にバランスが取れます。

皿回しの皿の左右両側が上下にユラユラ揺れながらバランスを取るような動きです。

ジャンプした時などの衝撃も縦にズラせるので怪我もしにくいです。

体が壊れません。

上下に逃げ道があるです。


だから、仙骨の縦ズレがある体は強いのです。

これが、一番高い位置に立てている体、軸の長い体です。

すごく弱そうに見えて、すごく強いのがバレエダンサーの体です。



↓床を踏めない人が片足で立つとします。

(骨盤から下だけ描いてます)


骨盤の両端が固定されているため、Aの矢印のような下げる動きが出来ません。(これが床を踏めないということ)

床が踏める人のようにAを下げればBが上がり、Bを下げればAが上がる、という機能が無いのです。

中心が無いからです。

中心が短いから、中心が無いのです。


これが仙骨の縦ズレが無い体です。

下がることも上がることも無い置物のような体です。


この体ではバランスが取れません。

脚を上げることも出来ません。(床を踏んで脚を上げることが出来ない、Aを下げられないからBも上がらない。という意味です)


体が固定されていて、上下の逃げ道が無いから、衝撃をもろに受けるので怪我しやすいです。


だから、仙骨の縦ズレが無い体は弱いのです。


続く。