● 『見る』こと
正しいバレエで本当の上達を。
愛知県岡崎市のバレエ・ベーシック三井です。
レッスンで
目はどうしていますか?
…案外
視線が定まらない
狭い範囲を見ている
というケースが多いように思います。
または
見ること自体に
「照れ」を感じることは
ないかな?
バレエでは
視線もポジションの一部であり
ロシアのワガノワメソッドでは
各ポジション・動きの
視線の位置まで決まっています。
で、
視線が定まらない、
ということがないように
視線も指示を出すのですが
そうすると
ジ〜っと見てしまう。
例えば
指先を見る、というと
指先を凝視してしまう
ような感じ。
これが前述の
「狭い範囲を見ている」
この見方で鏡や他者を見ると
「照れ」を感じてしまうのね…。
画像出典:『Leningrad's Ballet』
John Gregory / Alexander Ukladnikov 著
上の二つの見方の違いが分かりますか?
バレエ的な『見る』って
なんとなく見る
遠くを見る
ぼんやりと見る
など言い方は色々ありますが
あ、ここではニュートラルな『見る』ね。
キトリがバジルに眼くばせしたり、
オディールの神秘的な強い視線とか
演技の要素は抜いて
ひと言で表せば
こういう見方なんですよ↓
画像出典:『はじめてのアレクサンダー・テクニーク』
石井ゆり子 著
『見る』ということは
後頭部にある視覚野で認識して
行っているわけですね。
後頭部で見ている、
とイメージすると
視野が広がる感じがしませんか?
さらには
回転で顔をつけるときも
視線を直接動かそうとするより
後頭部を回転させる、と思った方が
回転が安定しませんか?
前述のイラストの、
この後頭部の位置にあるものは
何でしょう?
そう、
お団子!(シニョン)
だから
この位置なんですよ
他にも理由はありますが
お団子が
この後頭部の位置の
意識を作ってくれるんですね
視線が定まらない…という方は
シニョンにしてみては?
手と同様、
視線も
バレエの動きを
単なる「動き」ではなく
芸術・物語にしてくれる
重要な要素です。
是非レッスンで
意識してみてください
きっと
思わぬ感情が湧いて出たり
記憶が蘇ったり
レッスンでも
自分のドラマが
起こるはずです。
私もレッスンで出来なくて
落ち込むことかあるけど
やっぱりいつも楽しいの
この自分のドラマを感じることが
できるから。
それって
年齢を重ねるごとに
豊かになっていくもの
なんじゃないかな?
心豊かな1日に
マスク着用、入館時の検温と手指の消毒を
お願いしています。