先日、婚活を続けている34歳の知人女性からLINEが届いた。
「失恋2回目頂きました!! 良い人紹介してください!!」
ちょうどその前日、知人男性から彼女と別れたと聞いたばかりだった。
彼は43歳。
高収入、高学歴で、人柄も良い。
男から見ても「いい男」だと思う。
せっかくだから紹介しようと思った。
ところが、彼女は「同世代がいいです」とのことだった。
それは、構わない。
ただ、その瞬間に「この子、婚活は厳しいだろうな」と思った。
僕くらいの年齢になると、30代の女性はそれなりに可愛く見える。
しかし、客観的に見れば、彼女は普通だ。
もちろん、それが悪いわけではない。
世の中のほとんどの人は普通なのだから。
しかし、彼女が求める相手は、同世代で、収入、経歴、見た目とも「それなり」だ。
理想を持つことは悪くない。
実際、彼女はこれまでに高スペックの男性とつき合ったことがあるようだ。
その経験が、本人の基準や自己評価を押し上げているようだ。
婚活市場には、あまり語られない残酷な現実がある。
男は「遊びのつき合い」と「真面目なつき合い」を分けて考える。
特に恋愛市場で優位に立つ男性ほど、その傾向は強い。
遊び相手として付き合うだけなら、ハードルは下がる。
ほどほどに可愛くて、一緒にいて楽しい。
その程度でも十分だ。
極端に言えば、「とりあえず付き合ってみよう」と思う。
だが、結婚相手となると話は変わる。
真面目な気持ちでつき合うべき女性か、冷静に見る。
高スペック男性を狙う女性が苦戦する理由はここにある。
なぜなら、いい男は、そういう女性を遊び相手としか見ないからだ。
高収入、高学歴、見た目も良い男性には、多くの女性が集まる。
彼らは選ぶ側になる。
恋愛関係になれたとしても、それが必ずしも結婚相手として選ばれていることを意味するわけではない。
女性は「つき合えたのだから結婚も近い」と思う。
しかし男性は「遊び相手」くらいに考えていることも少なくない。
さらに、婚活市場にはもうひとつの残酷さがある。
高スペック男性と付き合った女性は、自分の基準も上がる。
「前の彼は○○だった」
すると、それ以下の男性を受け入れられなくなる。
しかし、その男性が結婚相手として自分を選ばなかったのなら、そこには市場評価のズレがある。
本人は「私はそのレベルの男性と付き合える女性」と思う。
しかし現実には「結婚相手としては選ばれなかった」ということだ。
このギャップが婚活を長引かせる。

昨今の婚活市場は非常に効率的だ。
アプリを開けば、いくらでも異性が出てくる。
男性は年収や職業で選ばれ、女性は年齢や見た目で選ばれる。
条件の良い人に人気が集中する。
そして人気のある人ほど、さらに選ぶ側になる。
昔のように、何度も会いながら相手を知っていくことは少なくなった。
一度会って、「ピンと来ない」となれば、次へ。
それが当たり前の時代だ。
今回、僕が思ったのは、「会ってみればよかったのに」ということだった。
その43歳の男性は、スペックだけではない。
穏やかで、一緒にいて楽しく、人柄もいい。
結婚相手としてはかなり優良物件だと思う。
だが、「同世代がいい」という条件だけで、その可能性は消えた。
理想を持つことは悪くない。
だが婚活は、理想だけでは成立しない。
自分がどんな相手を望むのか。
それと同時に、自分はどんな相手から選ばれるのか。
それを客観的に見られる人ほど、婚活はうまくいく。
結婚とは、理想の相手を探すことではない。
選ぶことと、選ばれること。
その両方を受け入れることなのだ。
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