大阪杯に向けての激闘 金鯱賞 考察
今回見ていくのは金鯱賞、G1大阪杯へのステップレースになります。歴史ある重賞ではありますが、開催時期が定まらない重賞の一つでもあり、夏のレースという印象の人も多いかもしれません。かつては勝ち馬はG1では足りない重賞クラスの馬が名前を連ねやすいレースでもあり、勝ち馬はサクラメガワンダーやルーラーシップ、ラストインパクトとなかなかに渋いタイプが多い印象でした。そんな金鯱賞の重要度が増したのが、大阪杯のG1昇格であることは間違い有りません。天皇賞春が春G1の中で埋没してしまうほど大阪杯のG1昇格はインパクトが有りました。そのステップレースに位置づけられる金鯱賞は、ここ3年の勝ち馬がサートゥルナーリア、ダノンプレミアム、スワーヴリチャードとG1級の馬が揃っています。今後さらに、金鯱賞の重要度が増す傾向にありますし、今年も豪華メンバーが揃うレースになりそうです。さて、過去の傾向というより近年の傾向を見ていきますが、金鯱賞がG1のステップレースに組み込まれたことにより、軸馬の安定感が大幅に増してきました。賞金を加算したいタイプの馬が回避するため、少頭数になるのも大きな要因でしょう。今年もデアリングタクト、グローリーヴェイズ、キセキとG1級が揃い、登録段階から少頭数になっていますので、実力馬が力と力をぶつけ合うレースになるでしょう。また舞台となる中京2000mも、あまり小細工が通用しない直線で叩き合うコースですから、少頭数で枠の不利も少ないことを考えると、素直に地力で評価できる馬をチョイスできるレースだと思います。上位2頭を見ていきたいと思います。1.デアリングタクト昨年は堂々と牝馬3冠を決め、競合激突となったJジャパンカップでも3着と充実の一年でした。距離的にも短縮となる今回の舞台は絶好ですし、少頭数なら捌きにかかるロスも少ないでしょう。この後は海外遠征を控えるだけに仕上がり途上なのは否めませんが、馬券圏内は外せないレースでもありますし、ここは実績を素直に信頼したいところです。2.ブラヴァス先述したデアリングタクトの牝馬3冠を阻む可能性があったのが、秋華賞に間に合わなかったレイパパレでした。そのレイパパレ、5連勝でチャレンジカップを制していますが、その時の2着馬がブラヴァスでした。当時53.0の斤量だったレイパパレと0.2差だったことを考えると、今回55.0背負うデアリングタクトとは、互角の扱いができる計算が成り立ちます。5歳馬ですが佐々木オーナーの馬らしいゆったりとしたローテーションで歩んできましたので、まだまだ上積みはありそうです。大阪杯へ向けて勝負駆けのレースですし、前哨戦だからこそ狙いたい馬でもあります。今回は2頭見ていきました。デアリングタクトを軸としたいレースですが、先述のブラヴァスなりグローリーヴェイズなり、計算上ではデアリングタクトの逆転候補がいるレースでもあります。或いはデアリングタクトの2,3着付でも面白いかもしれません。【PR】今週の重賞予想はLINEでGET！ 友達追加してください。
