先週行われた金鯱賞では、3冠馬デアリングタクト敗北の波乱決着となりました。次走は海外遠征が濃厚ですので、叩いた上積みに期待したいところです。さて今週も引き続き春のG1へ向けたステップレースが行われます。

 

今回見ていくのは、天皇賞春のステップレースとして存在感のある阪神大賞典です。

 

 

かつて天皇賞春といえば、上半期のG1では堂々の主役だった時代が長くありました。近年でこそ路線の多様化、海外遠征や大阪杯のG1昇格で存在感が薄くなることもありますが、それでも歴史的な重みは別格でしょう。阪神大賞典は、その天皇賞春へ向かうステップレースでも王道路線に位置付けられます。近年でもゴールドシップの3連覇は記憶に新しいですし、シュヴァルグランやサトノダイヤモンドのような、現役屈指の実力馬が、ここを叩いて天皇賞春へ向かっています。

さて過去の傾向ですが、従来であれば古馬王道路線だっただけに、中長距離のトップホースが集結していました。それと比べると、近年の長距離重賞は中長距離馬が大阪杯へ向かってしまうこともあり、メンバーが長距離馬に偏りがちになっています。

 

そのためか実力伯仲のレースというよりも、力差のあるメンバーでのレースになることが多いです。そのため人気馬の信頼感が非常に高いレースです。過去10年の勝ち馬は全て3番人気以上です。ただでさえ地力が問われる長距離レースですから、力のある馬には逆らえません。
そして、脚質でいえば先行馬有利なのも見逃せません。ここは前へ行ける実力馬をピックアップしたいと思います。

1.アリストテレス
昨年コントレイルの3冠達成レースとなった菊花賞、直線でコントレイルを負かす勢いを一瞬見せたのが2着に敗れたアリストテレスでした。年始のAJCCは年長馬相手の重賞レースとなりましたが、力を見せてタイトルを手に入れました。売りは切れ味というよりも無尽蔵のスタミナですし、前々にポジションできるレースセンスの持ち主です。かなり人気過剰なのは否めませんが、このレースでは当然の軸候補です。

2.タイセイトレイル
鞍上岩田騎手は阪神大賞典と相性の良い騎手でもありますし、人気薄ではタイセイトレイルを推奨します。正直なところ今回の阪神大賞典は低調なメンバーであることは否めません。タイセイトレイルは長距離レースでの先行策で、常に相手なりに戦ってきました。大きく負けていない点を評価したいですし、今回も相手なりに上位を狙える位置ではあります。

今回は2頭見ていきました。圧倒的人気アリストテレスが本番へ向けてどんなレースをするかに注目が集まります。過去の傾向通りなら人気馬でスンナリ決まりそうですが、今年はどうなるでしょうか。

 

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