私の見た限り、つまりあくまで私の偏見の範囲内ですが、
遺族活動をする、あるいは何か自分の思いを発信する人は、
とてもピュアな人が多い印象を持っています。
これは良い意味でも、悪い意味でも、両方においてです。
そんな中で私なんかは性格ねじくれ最右翼なわけですが、
だからこそ傍から見て、もどかしく感じる場面もありました。
良い意味でのピュアさはその真っ直ぐさゆえに、
多くの応援を受け、大きなことを達成する強さになります。
しかし悪い意味でのピュアさは悪人に貪られる弱さにもなる。
具体的に書くのは控えますが、悪い意味でのピュアさゆえに、
企みや策略に簡単に転ばされている人も時折見てきました。
だから図らずも悲運に見舞われて遺族になってしまった人が、
何か発信したい、あるいは活動したいと思ったら、
世にはびこる悪意や愚かさや、そういった醜悪なものに対し、
最低限の武装はしておいてほしいと考えています。
そのピュアさが悪意の餌食にならないようにです。
少し前、SNS上で『ナニワ金融道』には社会に出ていく上で、
必要なことがたくさん書かれているから、
全ての学生は必ず読むべき参考書だという議論がありました。

私も全くもって同感です。
「古い漫画だけど全然古びていない」
というコメントも目にしましたが全くその通りですね。
同時に『闇金ウシジマくん』も役立つ参考書に挙げたい。

どちらも決して楽しく読める漫画ではありません。
胸から苦い汁が出てくるような苦しい感覚で読む作品です。
『ナニワ金融道』と『闇金ウシジマくん』
それぞれその毛色はかなり異なります。
『ナニワ金融道』は悪意を持って悪事を仕掛ける悪人に対し、
どうあしらうか、あるいはどう撃退するか教えてくれる作品。
(なおこの作品の最後は愛の物語に集約していきます)
『闇金ウシジマくん』は言葉の通じない粗暴な馬鹿に対し、
どう叩きのめすかの所作を教えてくれる作品。
どちらも人生に有用な作品であること論を俟ちません。
なお(こんな性格のためか)私は経験がないままでしたが、
「慰謝料入ったんでしょ。ちょっとは援助してよ。グヘヘ」
という輩が接近してきた話は何人かの遺族から聞いています。
そんな場面なら、元々どんなお人好しな人でも気弱な人でも、
『ナニワ金融道』と『闇金ウシジマくん』さえ読んでいえば、
「自分が何言っているのかわかってる?とっとと消えろ」
という言葉が自然に出る可能性は高められると思います。
ピュアさは捨てる必要はない。
ただそのピュアさを守るための強さは持ってほしい。
悪意を打ち負かす強さも遺族には必要と思って書きました。
私は人を疑う人間です。
安易に人を信じて結局酷い目に遭い、
「もう人なんて絶対信じない!」
なんて境地に陥ってしまうよりも、
人を疑った末に自分の狭量さを思い知らされ、
「人はまだ捨てたものじゃなかった」
という感動を経験する人生のほうが素晴らしいと考えます。