他の診療科の医師から相談(コンサルト)を受けた時は「コンサルトありがとうございます。では、以後こちらでやっておきます。」だけです。
救命科専門医である木村圭一先生が書かれた「こんなときどうすればいいですか?」という本を読んでいます。冒頭はその中の一文です。こちらの本は研修医向けとなっていますが、全ての医師が「医師としての前に人間としての心得」として読んだらいいのになぁ、と思える素晴らしい良書です。
木村圭一先生のブログ→救急科専門医木村圭一の独り言@群馬県高崎市
このブログから本のご出版が決まったそうです!
実は私、木村先生と一緒に働いていた事があるんです。木村先生は救命医で私は内科医。特に接点はありません笑。
けれど、幾度も私の窮地を救って頂いた事があって。その事は一生忘れる事が出来ません。本当に今でもこうやって書いていてあのときの木村先生の優しさがじわーーと蘇り涙が出てくる程です。
本の中でも触れられている内容がまさに私ともありました!!!
他の診療科の医師から相談(コンサルト)を受けた時は「コンサルトありがとうございます。では、以後こちらでやっておきます。」だけです。
とある土曜日、私は内科外来を担当していました。予約の患者さんに加え、新規の患者さんが次々にいらして本当にそれはそれは忙しい外来。土曜日って平日にはなかなか病院に来れない患者さんで沢山!加えて翌日日曜日なので「体調が悪く週末が心配で」などという方も非常に多く。午前の外来が終わるのは午後2時3時なんて事も。
そんな中、定期で通われている患者さんが診察室で突然意識を失い、椅子から崩れ落ちたんです。普通に歩いて来院され、普通に診察室に入り
「今日はいかがですか?」
「特に変わりません」
と仰っていた患者さんが突然です!!!私は本当にびっくりして。私もすぐに蘇生を試みましたが、私1人ではとても無理だ!と判断しすぐに救命科の木村先生のPHSを鳴らしました。通常外来は当然ストップします。
普通、他科の先生に患者さんを紹介するときの礼儀としては・・・
「先生、今お時間よろしいでしょうか?」(※→「今忙しいよ!後にして!」とがちゃんと切られる事もあります。)
とお尋ねした上で紹介したい患者さんの病状説明から入ります。
「患者さんは50代の糖尿病の患者さんです。診察室で意識消失し・・・バイタルは・・・・宜しければ診て頂けないでしょうか・・・??」
という感じに丁寧に失礼の無いようにお願いする事が多いです。(※「無理!」と断られる事も多いです。)
私の心の中の声「あーーー!!一刻一秒も争う状況で、すぐに診てくれたらどんなにか有り難いのに。患者さんの病状はどんどん悪化してしまう!説明は後からでも出来るから。とにかく診て欲しいーー!あーー待っている患者さんも沢山いるし。」と思っていてもそれは心の声。やはりコンサルトする際には、きちんと説明しないといけないのが通例ではあります。
で、話は戻ります。
土曜日の内科外来で、定期で通われている患者さんが診察室で突然意識を失い、椅子から崩れ落ちたんです。私はすぐに救命科の木村先生のPHSを鳴らしました。
で、私は
「お忙しい中すみません。先生にご相談したい患者さんがいます。患者さんは・・・」と説明もままならない状況で、木村先生は
「コンサルトありがとうございます。では、あとはこちらでやっておきます。患者さんをすぐに救急外来へ。」
と。そして
「原田先生には沢山の患者さんが待っていらっしゃるでしょうから、内科外来を通常通り続けて下さい。患者さんは僕が対応しますので。」
と優しく仰いました。木村先生とはそんな先生です。
え、それって普通じゃないですか!当たり前じゃない!と思います?それがどっこい、医者の世界ではこれがなかなか出来ません。
困り果てて患者さんの事で、他科の医師に相談しても
「あーーー今忙しいんで」
「それうちの科じゃないから!」
「無理だよ、明日にして!」
なんていうのがほとんど。涙を飲んだり、怒りで頭から湯気がボンボン吹き出る事も多いんです。(本当なんです!涙)
なので、私も患者さんを紹介されたときには
「ご紹介ありがとうございます!後はこちらで診ます」
言う言葉はそれだけです、その言葉だけで良いと心に決めています。
ちなみに、こちらの本の中には
『看護婦さんを名前で呼びましょう』
という内容もありました。
あっ!ほーーーーんとコレ!
<あやこまごころ診療所>でも看護師さんや事務さんの皆さんの事、私は下の名前で呼んでいます!女性の患者さんもほとんど下のお名前で呼ばせて頂いています。
なぜかって・・・・?
女性は下の名前で呼ばれるのはとても嬉しいものなんですよ!(と私は思いますが、女性の皆さんいかがでしょうか?)
木村圭一先生のブログ→救急科専門医木村圭一の独り言@群馬県高崎市
ブログもとても為になり、面白い!時々アイドルネタもあります。このブログからご本になったそうです。ブログの力って凄いですね!
後日談ですが、その患者さんは木村先生に救命して頂きすぐに元気になられました。翌週は私の外来に普段通りにいらして下さいました!
木村圭一先生のツイッターも面白い。是非フォローしてみてください!真面目な役立つ医療ネタがほとんどですが、時々アイドルオタクネタが笑
圭一@Kekimura
よろしければ是非購入を! https://t.co/slp7V5URz2
2018年02月23日 15:43
圭一@Kekimura
ぐんまちゃんの誕生日と乃木坂46のデビューの日が同じとは何か縁を感じる、、、、、、たぶん。 https://t.co/8Gd0hCNDVR
2018年02月22日 18:16
あやこ先生@あやこまごころ診療所院長@ayacoharada
【想い①】仕事の事、家庭の事、お金の事、病気の事等々みんな何かしらの悩みを抱えていると思う。悩みが無い人なんていないんじゃないかな。それでも前を向き、明るい気持ちで生きていくんです、頂いた命を死ぬまで生きていく!
2018年02月23日 19:46
あやこ先生@あやこまごころ診療所院長@ayacoharada
【想い②】人生は山もあれば谷もある、光りもあれば影もある。それがどちらもずっと続く事は無い。傍にそっと寄り添い、手を差しのべ「私たちはいつでもここにいるよ」という、あやこまごころ診療所でいたい。
2018年02月23日 19:49
◆水いぼ治療、はじまっています
「痛くない」水いぼ治療を始めます!
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痛みを軽くする麻酔テープを
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◆骨粗しょう症の検査、やっています
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いつでも気軽にお立ち寄りください
朝8時から診療しております
あやこ先生の自己紹介
群馬県安中市磯部に2017年9月19日≪あやこ まごころ診療所~一般内科・糖尿病・ダイエット・予防接種・訪問診療~≫開業致しました。安中市の地域に密着した医療に力を注ぎます。【おしゃべりだけでもどうぞ いつでも気軽にお立ち寄りください】という想いの元、健康の事、体の事、病気の事、福祉や介護の事、日常のお困り事、など…をいつでも気軽に相談出来る診療所でありたいと思っています。